高齢者でも大学に行く時代になった!どんな内容?

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「好奇心」とは物事を知りたいという欲求であり、人間のほか、知能指数が高い動物にも見られる感情と言われています。また知的活動に結び付く内発的な動機となり、その生涯を通じて行う学習を「生涯学習」と呼びます。すなわち継続して学習する事は成長し続ける事に他ならず、それは「生きがい」として位置付ける事もできます。
今回は高齢者の学びの場「高齢者大学」についてお話したいと思います。

 

高齢者専門の大学とは

日本の高齢化は進んでいますが、高齢者の中には依然として意欲に溢れている方々がいます。健康で元気な高齢者は「アクティブシニア」と呼ばれ、団塊の世代が高齢に突入した現在、数多く存在するアクティブシニアの活動に期待が寄せられています。
現代日本は高齢者の増加に伴い、「高齢期をどう過ごすか」という課題に直面しています。まだまだ元気な高齢者は、自身のセカンドステージをどう過ごすのでしょうか。そんな中で高齢者の活動の場は多様化し、その1つとして始まったのが高齢者専門の大学です。大学と言っても学校法人ではなく、多くは都道府県や市町村などの自治体・またはNPO法人などが実施する高齢者を対象とした教養講座で、一般的に高齢者大学・シニア大学・シルバー大学などと呼ばれています。高齢者大学は高齢者の「孤立化防止」や「社会との接点を保つ」などの福祉的要素が含まれると共に、生涯学習を通してアクティブシニアの潜在能力を引き出し、「地域社会の中核」に育てるという社会的役割を担っています。
また一般の大学が高齢者専門の大学を併設したり、高齢者に向けて聴講制度を実施している大学もあります。少子化が進み大学全入時代が示唆される現在、大学は生徒確保に奔走しています。こちらでも生涯学習の意義を掲げ、多くの高齢者を獲得するべく策を講じています。

 

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高齢者専門の大学の紹介

高齢者大学は、そのほとんどが60歳~65歳の方を対象としていて、自治体などにより運営されている場合、受講者は該当地区の居住者に限られます。NPO法人や大学法人が母体となっている場合は、受講料は高額になりますが、受講資格が緩和されるなど、門戸が広げられています。それではいくつかの高齢者大学を例にとって見てみましょう。

立川市シルバー大学

会場:東京都立川市柴崎町5-11-26(柴崎福祉会館内)ほか
受講資格:60歳以上、品川区在住
受講料:無料(教材費別)
問い合わせ先:立川市シルバー大学事務局(042-528-1246)
2講座まで受講が可能。既に受講済の講座は受講できません。内容が同じ講座については、いずれか1講座のみ申込みが可能です。

荒川シルバー大学

会場:東京都荒川区荒川3-49-1(荒川区立生涯学習センター内)
受講資格:60歳以上、荒川区在住
受講料:5、000円~7,000円/年(入会金7,000円)
問い合わせ先:荒川シルバー大学事務局(03-3801-5740 )
入学3年後には卒業証書が授与されます。その後も引き続き受講でき、10年受講すると奨励賞が授与されます。

横浜シニア大学

会場:神奈川県横浜市内各会場
受講資格:60歳以上、横浜市在住
受講料:2,000円
主催:公益財団法人横浜市老人クラブ連合会(045-433-1256)
主催者である横浜市老人クラブ連合会(かがやきクラブ横浜)では定期的にグランドゴルフやペタンクなど、スポーツ大会を開催しています。

品川シルバー大学

会場:東京都品川区内各会場
受講資格:60歳以上、品川区在住
受講料:2,000円~(教材費別)
問い合わせ先:品川区役所文化観光課生涯学習係(03-5742-6837)
実施された一部の講座を、品川区ホームページの「しながわWEB映像館」や品川区公式YouTubeチャンネル「しながわネットTV」にて配信しています。

大阪府高齢者大学校

会場:大阪府大阪市中央区法円坂1-1-35(アネックスパル法円坂)ほか
受講資格:特になし
受講料: 52,000円(教材費別)
問い合わせ先:大阪府高齢者大学校事務局(06-6360-4400)
今年9月に認定NPO法人の認定を受け、2018年で創立10年を迎えます。10周年記念行事として「Life With Music」という音楽イベントが催されます。

立教セカンドステージ大学

会場: 東京都豊島区西池袋3-34-1(立教大学内)
定員:70名
受講資格:50歳以上、高卒かそれに準じた学力が認められた方
選考方法:書類選考(履歴書・課題エッセイ)、面接試験
選考料:10,000円
登録料:100,000円
受講料:300,000円
問い合わせ先:立教セカンドステージ大学事務室(03-3985-4672)
全ての受講生はゼミナールに参加する事になります。ゼミナールの担当教員の指導の下、終了論文を作成します。また、一般学生の授業にコメンテーターとして参加するなど、異世代が同じ教室で学ぶ体制を取り入れています。

 

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高齢者専門の大学の内容

高齢者大学の講座内容は多岐に渡りますが、2通りに分ける事ができます。「趣味・嗜好の講座」と「社会貢献に関する講座」です。受講する年度によって講座内容は変更されるため、前もって各機関に問い合わせた方が良いでしょう。前項で列記した高齢者大学で開催されている主な講座をご紹介します。

立川市シルバー大学

「英会話」「立川の歴史と史跡探訪」「篆刻」「園芸」「水墨画」「書道」「茶道」「俳句」「絵手紙」「陶芸」「水彩画」「折り紙・きり絵」「社交ダンス」「ゲートボール」「カラオケ講座」「押し花アート」「地域活動発見」「ターゲット・バードゴルフ」など

荒川シルバー大学

「頭の体操」「健康体操」「町歩き」「合唱」「英会話」「絵手紙」「折り紙」「編み物」「華道」「書道」「茶道」「気孔」「器楽」「硬筆」「短歌・俳句」「写真」「水彩画・水墨画」「陶芸」「絵画」「パソコン」「フラダンス」「料理」など

横浜シニア大学

一般講座-「健康・医療・福祉」「法律知識」「生活関連」「就労支援」「ボランティア活動」など
特別講座-「健康寿命を延ばそう」など

品川シルバー大学

「充実したシニアライフ」「教養と暮らし」「ボランティア活動」「シニア起業」など

大阪府高齢者大学校

「歴史」「大阪再発見」「語学」「美術」「パソコン」「おしゃれに関する講座」など

立教セカンドステージ大学

エイジング社会の教養-「聖書と私」「東洋思想からの問い」「現代美術に親しむ」など
コミュニティデザインとビジネス-「当事者研究」「アクティブシニアの21世紀社会共生」「食文化と地域活性化」「環境保全とコミュニティ形成」など
セカンドステージ設計-「社会老年学」「食と健康の科学」「高齢者の生活と介護保険」「2020年東京オリンピック・パラリンピックを考える」など

 

 

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まとめ

内閣府が発表する高齢社会対策の報告書「高齢社会白書(平成29年版)」によると、生涯学習により得た知識や技能を活用した結果「人生が豊かになった」「健康維持に役立った」など個人的な効果が上位を占め、ボランティア活動など「地域へ還元できている」との回答は30%ほどに止まっています。アクティブシニアの活躍の場として、アウトプットする機会まで総括する事が、高齢者大学の運営者には求められているのかも知れません。

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