介護のリフトについて教えて!種類は?選ぶポイントは?

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Physical Therapist Japhet Rada, left, and Charge Nurse Charles Manguramas lift Nellie Thompson, age 59 of Rialto, onto gurney for transport at Arrowhead Regional Medical Center Monday, January 26, 2009 in Colton.  The hospital has started a safety program for their nursing staff to address the injuries sustained from dealing with lifting patients.  (Greg Vojtko/The Press-Enterprise)

体重の重い利用者さんののぞみを叶えてあげたい。腰痛に悩む職員の負担を少しでも軽くしてあげたい。
だから介護リフトが欲しい。でも 介護リフトといっても色々なものがあります。一体どんなものが良いのでしょうか?その種類や特徴、選び方のポイントを考えてみましょう。

 

介護のリフトとは

介護のリフトって何?

リフトという言葉は持ち上げる事や持ち上げる機械に使われています。介護で言うリフトとは介護を受ける人を持ち上げて移乗や移動を助けてくれる機械のことです。

介護リフトを必要とする人たち

椅子を乗り換えたりベッドへ移る「移乗」や、歩いたり階段を上る「移動」に助けが必要な場合は人が介助をしています。体を持ち上げたり、支えたりして介助を行います。しかしその重さや介護者への負担などで難しい場合があります。

必要性1:麻痺・脱力

体の大分部に麻痺があったり、筋肉の病気などで体に力が入らない状態の人は麻痺や脱力がない人に比べて同じ体重でも重く感じます。
通常、人は無意識にでも筋肉でバランスを取っています。持ち上げられたり体を動かしたりする際に体重が適した場所に集まるような体の動きをしています。麻痺などで脱力していると体重がまとまらないので持ち上げる人がそのバランスを取りながら持ち上げなければならないため負担が大きくなります。

必要性2:力や人手が足りない

リフトを必要とする背景に、介護をしている人は圧倒的に女性が多いということがあります。施設でも家族でも、実際に介護をしている人は約7割以上が女性です。
施設で男性職員がいるにしても毎日いつでも男性職員の力を借りられるわけではありません。また男性職員でも重い人は重い。腰を痛めてしまう場合もあります。複数の職員で動かすという方法もありますが、介護報酬も減額され続けている中で人員配置は増やしたり、一人の利用者を動かすたびに複数の職員が集まるというのもなかなか難しいところです。

介護リフトに期待されていること

期待1:介護者の負担軽減

介護は中腰や前かがみなど腰に負担がかかる動作が多くあります。特に移乗やベッド上での位置移動などの介助動作は体に負担がかかりやすくなります。機械で移動できることで腰痛予防など介護者の体への負担を軽減することが期待されています。

期待2:QOL(生活の質)の向上

例えば、尿意はあるのに体重が重い、立てないなどを理由にオムツでの排泄を余儀なくされていた人でも移動式の介護リフトを使いトイレで排泄ができるようになる場合があります。他にも行動範囲を広げたり、入浴が可能になったりなど様々な効果が期待できます。

 

 

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介護のリフトの種類

据置式

特徴

部屋の中に支柱を組み、天井などにレールを通します。寝ている人、または座っている人の下に専用のつり具(移動用の人を乗せるシートなど)を入れて上へつり上げて移動します。&主にベッドからその付近(椅子や車椅子など)への移乗に使用します。

メリット

移動時の揺れや機械の音などは乗っている人に不安を与えます。支柱によって固定されているため持ち上げた時の揺れが少なくてすみます。

デメリット

支柱等により固定されているため移動が難しい点があります。また他のタイプに比べて大きいので小さな部屋では使いにくい場合があります。

ベッド固定式

特徴

ベッドに固定して使用するリフトです。据置型のように2本の支柱ではなく1本の支柱にアームがついているタイプが多いです。
主にベッドからその近辺(椅子や車椅子など)への移乗に使用します。

メリット

据置型より小型で場所を取らないので広いスペースがなくても設置できます。またベッドに設置できるので、施設等で使用者が変わっても移動がしやすいです。

デメリット

支柱が1本なのでやや安定性に欠ける場合があります。アームが届く位置が移動可能範囲になるので据置型より範囲が限定されやすくなります。

移動式

移動可能なキャスターなどがついたリフトです。移動式といっても持ち上げたまま広範囲を移動するわけではなく基本的には最短近辺への移乗を目的として使用します。移動しても居室内程度です。

メリット

固定されていないため状況に合わせて微調整が行いやすくなります。固定式ではアームが届きにくい場所にも届きます。
固定式が機械の性能に人が合わせるのにくらべ移動式は人に合わせて機械を使いやすくできます。

デメリット

固定されていないので不安定さがあります。揺れなどに対する配慮や倒れたりしないように周囲への環境にも気をつける必要があります。

自立支援型

主に移動を支援するためのリフトです。様々な状況を想定した様々なタイプがあります。
例えば駅の階段などで見かける階段脇の機械に椅子を取り付けて昇降できるリフトや、体を支えながら移動できるリフトなどがあります。

メリット

様々なニーズに合わせて生活の質を向上できます。動けずにほとんどベッドで過ごしていた人がトイレに行ったりテレビを見に起きたり、足腰の弱い人が階段を利用して行動範囲を広げることが出来るなどQOL(生活の質)向上に活用できます。

デメリット

用途や使用方法をしっかりと把握し安全に配慮します。移動範囲が広がるので想定するリスクも増えます。

 

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介護のリフトを選ぶポイント

安全性の高いものを

できるだけ介助者が操作しやすいものを選びます。リフトを使用する際は本人の状態確認、つり具の装着、乗っている姿勢、周囲の状況、移動時の動きなど気をつけなければいけないことがたくさんあります。それを怠ると、壁やモノの間に体を挟んだり落下などの事故につながってしまいます。安全面を重視するためにもできるだけ操作がしやすく、使用中にも気をつけなければいけないことができるだけ少なくて済むように作られているものを選ぶと、事故防止につながります。

目的にあったものを選ぶ

目的1:何のために使うのか

使う目的によって必要とするリフトが変わってきます。ベッドから起こしたいのでしょうか。トイレへ連れて行きたいのでしょうか。行動範囲を広げたいのでしょうか。まずは使う目的を明確にしましょう。

目的2:誰に使うのか

使う予定の人はどのような状態でしょうか。体格は大きいでしょうか小さいでしょうか、関節に拘縮などはあるでしょうか。移動時に気をつけなければいけない病気はないでしょうか。認知症などにより安全に使用できないということはないでしょうか。
一人のために使うのでしょうか、複数の人が使うことを想定しているのでしょうか。それによって設置場所や移動の有無、調整のしやすさを考慮する必要があります。

目的3:操作する人は誰か

操作をする人が使いやすくないと事故やケガの原因になったり、結局使えなかったということにもなります。操作する人は若い人でしょうか、高齢の人でしょうか。介護職員でしょうか、介護の知識があまりない人でしょうか。
操作のしやすさや安全面の配慮など操作する人が使いやすいものを選びます。

目的4:どこで使うのか

設置する場所は家庭でしょうか、施設でしょうか。設置する部屋は広いでしょうか、狭いでしょうか。移動範囲はどれくらいでしょうか。
実際に設置したとき使用可能かどうか、実際にサイズを測るなどして検討しましょう。

使う人が安心できるものを

リフトを必要とするということは基本的に自分で動くことが難しい人です。自分で動けない状態で持ち上げられて動かされるというのは、やられている方はかなりの恐怖心があります。その人ができるだけ安心して使えるものを選びましょう。
怖いので使いたがらず結局使わなくなったり、認知症の人は不穏になってしまって使えなかった。ということもあります。できれば試しに本人に使ってもらい、その感想や様子をよく観察して参考にしましょう。

 

介護のリフトの注意点

よく検討して購入を

新しいもの、画期的だと感じたものでも実際に使う現場の職員や利用者、患者さんは必要としていない場合があります。なぜ必要なのか、本当に使ってもらえるのかをよく検討すると本当に必要としているリフトに出会えると思います。

使用マニュアルをしっかりと

施設で使用する場合は機械で人を動かすため事故対策がとても重要です。操作方法や注意点などをわかりやすく簡潔にまとめたマニュアルを作成し、周知を徹底しましょう。

乗せられている人の目線で

乗せられている人は怖がっていないでしょうか、嫌がっていないでしょうか。機械の性能だけではなく、操作する人のちょっとした声かけや気配りでもその不安を軽くしてあげられる場合があります。不安や不快が溜まって使用を拒否するようになることもあります。認知症の人は不穏になったりもします。使用する場合は乗せられている人の目線や気持ちに配慮することを忘れないようにしましょう。

 

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まとめ

介護リフトは介護者の負担を軽くするだけでなく、自由に動けない人の生活の幅を広げられる可能性も持っています。ただ「重いから」「動かせないから」という理由ではなく、それを使うことで介護者や要介護者がどう良くなるのかを考えると、必要な介護リフト、状況に合った介護リフトが見つかるのではないでしょうか。

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