不安が止まらない高齢者、これってどんな状態?

A crying elderly woman covering her face

特に不安がない時でも不安が次々と出てきて、その不安がいつまでも続きます。そのような気持血がいつまでも続くことを不安神経症と言います。不安神経症になると、気持ちが不安なるだけでなく、身体の方にも不調が現れます。

不安神経症とは

不安神経症とは、言いしれない不安が続くことで、医学的にはパニック障害と全般性不安障害に分かれます。性格的には神経質で過敏で感受性が強い性格の人がなりやすく、女性が男性の倍以上の確率で現れます。

パニック障害とは

パニック障害とは、何の前触れもなく急にパニック発作を起こし、このまま死んでしまうのではないかとか気を失って倒れるのではないかと強い不安に襲われると同時に胸の痛み、吐き気や息苦しさ、頻脈、めまいなど様々な自律神経の症状が現れます。
そのような症状が突然おこるので、呼吸困難を起こして病院へ運ばれることもあります。症状は数分で収まることもあれば数十分くらい続くこともありますが、それらは自然におさまります。
しかし、何回も起こるうちに、また起きるのではないかというパニック発作に対してもっと強い不安感や恐怖感がおこります。パニック障害は、パニック発作と予期不安、広場恐怖という3つが悪循環でますますパニック障害を悪化させます。それが悪化すると、人前に出られなくなり、うつ病を併発することもあります。

全身性不安障害

全身性不安障害は精神的な悩みやショック、ストレスなどが引き金となって起きることもありますが、何もないのに不安障害が現れることもあります。また、過労や寝不足などがきっかけとなって起きることもあります。そのため、いつの間にか全身性不安障害に陥ります。

 

marason

 

不安神経症の症状

不安神経症の症状は様々な形で表れます。何かにつけて過度の不安や心配が6か月以上続き、次のような身体症状が現れます。

肩コリ、首のコリ、頭痛、頭重など

肩や首のコリが慢性的にあり、あちこちの筋肉の緊張があります。おまけに、頭が痛い、絶えず頭が重いなどの症状も現れるので、身体が動きにくくなります。その身体症状でますます不安感を増します。

身体や手足の震えや息苦しさ、動悸など

急に胸の鼓動が早くなり、鼓動がどくどくと流れて、動悸がします。身体や手足が自律神経のバランスが崩れておこり、震えて止まらなくなります。パニック発作が起きたときはそのような症状が出ます。

手の平や全身に汗をかく

身体の緊張や不安感が強いので、自律神経の交感神経が過敏に働き、手の平が汗でじっとり濡れていることや、全身に冷や汗をかくことがあります。

めまい、ふらつき、すーっと血の気が引いて気が遠くなる

パニック発作が起こり、過呼吸に陥る場合、一時的に脳に酸素がうまくいきわたらなくて、酸欠状態に陥ります。めまいやふらつきが起こり、意識がもうろうとして立っていられなくなります。

自分が自分でないような感覚

自分が自分でなくなるような離人した感覚に襲われます。また、現実が現実でないような感覚にもとらわれます。

吐き気や胃部の痛みや不快感

身体の緊張があるため、吐き気や胃の調子が悪くなります。吐き気や胃部の不快感があると、立っていることが辛くなり、横になりたくなります。

身体の一部にしびれやうずきを感じる

身体のしびれやうずくような痛みを感じます。これも自律神経によるもので、実際に体には悪いところはないけれど、痛みやしびれを感じます。

 

不安神経症の原因

不安神経症になると、良くなったり悪くなったり慢性的に長年にわたって続きます。気分が沈んでうつ状態になることやうつ病に移行することがあります。時には不安を紛らわすためにアルコール依存症になる人もあります。

交感神経が過敏に働くため

過度の緊張が続き、交感神経が過敏に働き、パニック発作がおこります。交感神経が過敏に働くと、身体や手足の震えや息苦しさ、動悸や手の平や全身に汗をかくなどの症状がでてきます。

 

不安神経症の予防と対策

早めに医師の治療をうける

まず、身体疾患がないかどうかを内科で検査をします。それで異常がなく、不安神経症だと気づいたときは早めに心療内科や精神科などを受診しましょう。不安神経症外の治療には薬物療法と精神療法があります。

薬物療法には、抗不安薬が用いられ、医師より日頃の生活に対しての指導が行われます。薬物療法は依存になる場合や効果がすぐに現れない場合もあるので、精神療法を中心に行っている医療機関もあります。

精神療法の認知行動療法は、誤った考え方や行動習慣を少しずつ修正して、正しい行動習慣を身に着けて、少しずつ不安を克服して誤った認知を正しい考え方の方へ導きます。自律訓練法は、身体の部位に注意を集中して、心身の身体と心をリラックスするように訓練します。緊張状態を解きほぐすので、パニック障害を持っている人に特に必要な訓練だとされています。

日常生活でストレスをかけないようにする

あまりにもストレスがかかる状況がある場合はそれを避けることも必要になります。例えば、仕事がストレスの原因の場合は医師の診断書をだして休息をとることも不安神経症をひどくならないようにする1つの手段です。

リラックスできる入浴剤をいれてゆっくりと入浴するとか、カモミールなどの自律神経をリラックスできるようなティーを飲むなど、少しでもストレスをかからないようにします。

規則正しい生活を身に着ける

朝、起きた時にカーテンを開けて太陽の光を浴びます。すると、セロトニンが分泌され交感神経が働きます。不安な気持ちは特に朝の太陽の光が良い働きをします。

 

不安神経症と高齢者

不安神経症は高齢者にも多い病気です。高齢者の場合、年だからと見過ごされがちで重症になることがあります。イライラしていて落ち着かない、頭痛や動悸、肩こりなどの症状が見られた場合は早めに医師の診察を受けましょう。

高齢者の不安神経症は、配偶者や同世代の人の死や孤独を感じた時、手術などによるストレス、施設入所や家族と一緒に暮らすようになったなどの生活環境の変化などがきっかけとして不安神経症が起きることがあります。

また、仕事を辞めて社会的地位がなくなり、やることがない、家ではお荷物扱いをされる、年金生活で金銭的な不安がある、それに加え、先の身体の不安があります。色々と心配なことを口にしているのに、したことが中途半端で終わっているというような場合は不安神経症かもしれません。
かなり、本人がかなり不安を感じている状況で、独居の場合は一人にしておくことが心配になります。不安神経症だけでなく、認知症も出てくる可能性もあります。家族が一緒に暮らすことが難しい場合は施設入所を考えることも選択肢の一つになります。
施設入所は待っている人が多く、すぐには入所できない可能性があるので、施設入所申込みをしておいて、まず介護申請をして介護認定をしてもらい、ケアマネージャーが決定したら、訪問介護や訪問看護など、その人にとって必要な介護やデイサービス等のケアプランを立ててもらいます。そのプランに沿って介護サービスを受けると安心です。

 

イラスト テレビ電話

 

まとめ

不安神経症とはきっかけとなる不安がなくてもいつも不安を訴え、自律神経が過敏になり身体までも不調を訴えることです。
過度に不安でたまらない状況が6か月以上続く場合は不安神経症が疑われます。早めに心療内科等を受診して、薬物療法や精神療法をしてもラうことが大切です。

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