介護に関わっていると必ず出てくるキーワードに「ケアマネ」があります。
現場にいると役割を何となくでしか認識している場合があります。
今回はそんな「ケアマネージャー」をご紹介したいと思います。
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正式名称は「介護支援専門員」
「ケアマネージャー」の正式名称は「介護支援専門員」と言います。
2000年に「介護保険制度」が始まった時に誕生した資格です。
国家資格と思われがちですが各都道府県が行っている試験に合格し、さらに研修を受けることで取得で
きます。
「ケアマネジャー」は介護認定を受けた利用者やその家族からの相談に応じ、介護保険サービスを利用
するために利用者の希望をヒアリングします。
適切なサービスを受けれる様にアドバイスをしケアプランを作成したり、関係機関との連絡や調整をし
ます。
「ケアマネジャー」は介護利用者にとってなくてはならない繋げる役割を果たしています。
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「ケアマネージャー」になるためには
「ケアマネジャー」になるためには、「介護支援専門員証」を取得しなければなりません。
「介護支援専門員証」を取得するためには「介護支援専門員実務研修受講試験」を受ける必要がありま
す。
その試験に合格したうえで、「実務研修」を修了し、各都道府県の介護支援専門員名簿に登録すること
で、「ケアマネージャー」になることができます。
「介護支援専門員実務研修受講試験」は難しいの?
「介護支援専門員実務研修受講試験」は以下様に実際されます。
2 試験実施方法
参考として平成28年度の内容を掲載しております。
※試験実施方法の詳細につきましては、当該年度の「受験要項」にてご確認ください。
【出題方法】
出題は五肢複択方式。解答はマークシート方式
【試験時間】
午前10時00分から12時00分まで(120分)
※点字受験者1.5倍、弱視等受験者1.3倍
(参照:身体障害者等受験特別措置申請書)
【出題数】
60問(介護支援分野25問、保健医療福祉サービス分野35問)
受験者は一律60問全てを解答してください。出典 東京都福祉保健財団 HP
合格率は15%と狭き門で難しいことが想定されます。
専門の教材もある!
「介護支援専門員実務研修受講試験」専門の教材がいくつもあり、試験対策を比較的にしやすいといえ
ます。
ネットで検索しても複数出てきます。
スクールもいくつもあり、通学でも取得ができそうです。
通学はネットで調べても高額(10万円以上)になることが確認されるので通信や独学で勉強すると
何回もチャレンジができますね。
「ケアマネージャー」の給与は
平成成27年ケアマネジャー(介護支援専門員)の平均年収
厚生労働省「平成27年 賃金構造基本統計調査」から見てみます。
平均年齢:47歳
勤続年数:8.7年
労働時間:165時間/月
超過労働:5時間/月
月額給与:261,600円
年間賞与:567,300円
平均年収:3,706,500円出典:厚生労働省「平成27年 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。
みてみると、47歳、ケアマネ歴8年で月給26万円程度。
ボーナスは年2回と見受けられます。
ケアマネージャーは女性の比率が多いことを考えると、女性の仕事としては一般的な女性の年収より年
多いです。。
女性のケアマネージャーは介護へのやりがいと収入面、どちらも兼ね備えた資格といえそうです。
パートの「ケアマネージャー」の時給は?
「ケアマネージャー」は社員としてだけでなく、パートとして勤務する働き方もあります。
パートの「ケアマネージャー」の時給は1200円〜1500円程度です。
ケアマネージャーは各種手当の比率が高い
ケアマネージャーの基本給はけして高いわけではありません。
それは賞与からみてとれます。社会福祉法人の一般的な賞与(1年)は基本給の3.5倍。
ケアマネージャーの年収から比較すると賞与の比率が低いことから、基本給の割合が低く、各種手当の
比率が高いことがうかがえます。
ケアマネージャーの手当は、資格手当約1万円。
その他,夜間連絡の担当手当、残業・休日出勤手当などケアマネージャーの給与には多くの手当がつき、
全体的な年収の増加に繋がっています。
介護業界の賃金は、平均的に低めですがその中で正社員で働く「ケアマネジャー」は夜勤をしなくても
ある程度の給与は保証されているので、他の介護職と比較すると待遇はいい方です。
ただし休みが取れにくいことも
ただし、仕事柄、残業や休日出勤などが多くなりがちな中で、残業・休日出勤手当が出ない職場におい
ては、多忙の割には給料に反映されていないと聞きます。
まとめ
介護の現場で身体を悪くしてケアマネージャーを目指す方もいます。
介護を一生の仕事にしようと思う時にケアマネージャーを目指すことがいいかもしれませんね。