高齢者への宅配弁当が一般的になる!?種類は?注意点は?

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道を歩いていると「配食サービス」や「宅配弁当」と書かれた車が走っているのをよく見かけませんか?今高齢者への宅配弁当が一般的になりつつあります。宅配弁当といってもただお弁当を届けるだけではありません。
高齢者への宅配弁当が普及している背景には高齢者が喜ぶ、安心する仕組みがたくさん考えられているのです。

 

高齢者の宅配弁当とは

高齢者向け宅配弁当とは
核家族化が進む現代の日本では高齢者の独居や老夫婦のみの世帯が増加して問題となっています。高齢になってから毎食何品もおかずを作るというのは大変なことです。そのためどうしても品数が少なく栄養が偏りがちになってしまうという背景があります。足腰も弱ってくるため買い出しに行けない、弁当を買いに行くことも難しいという場合もあります。
そうした高齢者の食生活の悩みを解決するサービスが「宅配弁当」です。高齢者世帯でも栄養がバランスよく摂れるように考えられ、味付けも高齢者向けに作られています。配達してくれるので家からなかなか出られない高齢者でも継続して注文できるというのも魅力です。

介護保険は使えるの?

宅配弁当を利用した配食サービスがあります。介護保険の特別給付にあたります。詳細は各自治体によって取り決められ、だれでも利用できるわけではなくほとんどの場合ある程度の条件が付きます。
普通の宅配サービスと違うのは、公共のサービスなので指定された業者の中から選んで契約をします。契約に関しても最低何ヶ月のように条件が付くこともあります。
価格に関して介護保険を利用できるという点が最も大きなメリットと言えるでしょう。自治体によりますが他の介護保険同様に1割ほどの負担になります。

 

 

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高齢者の宅配弁当のメリット

家に届けてくれる

宅配弁当の最大の魅力はなんといっても「家まで届けてくれる」というところです。買い物へ行くといっても、若い人にとっては近い距離でも高齢者にとっては遠く感じてしまうこともあります。筋力の低下や病気などで外出そのものが難しいという高齢者も多くいます。そういう人たちにとって家に届けてくれるということはとても重要なメリットになります。

栄養バランスの良い食事

宅配弁当のメニューは管理栄養士が作っているところがほとんどです。塩分やカロリー、ビタミンやいろいろな栄養素も考えられたメニューになっています。また業者によっては、糖尿病や腎臓病など食事コントロールが必要な病気に対応したメニューを出してくれるところもあります。

食べる楽しみ

高齢者世帯では品数を多くするというのはなかなか難しいものがあります。量も少ししか食べないのに一度につくる量はどうしても多くなりがちです。同じおかずを何日も食べるということも起きてしまいます。宅配弁当は主菜の他、副菜もついていて彩も良く高齢者の嗜好に合わせたメニューが考えられています。それはただ食べて栄養を摂るということだけではなく、食べる楽しみにもつながります。

火を使わなくて済む

高齢者の家族や周囲の人達が一番心配なのが火の取り扱いです。火事はその人だけではなく周囲の家も巻き込んでしまうからです。最近ではIHコンロなども普及していますが多くの高齢者には及んでいません。油を火にかけて忘れてしまったり、体調の急変で火をつけたまま倒れてしまったという事故も実際に起きています。
そういった心配は周囲からだけではなく高齢者本人も気づいているので、ますます調理をしなくなり、漬物やレトルトなどの食事が多くなってしまいます。

家族も安心

高齢のため調理が難しくなった、面倒だからとしなくなったなどいろいろな状況があるかと思います。毎日同じようなものばかり食べていたり、漬物と味噌汁だけのような食事では家族も心配してしまいます。その点宅配弁当であればメニューは管理栄養士が作っていますし、毎日同じものを食べるということもありません。食事のプロが提供してくれるだけに家族も安心することができます。

 

宅配弁当サービス紹介

サービスの内容について

高齢者の宅配弁当のサービスについては基準や取り決めがあるわけではありません。そのためさまざまなニーズに応えるために各社独自にサービスを工夫しています。これからご紹介するサービスは高齢者向けの宅配弁当業者によく見られるサービスですが必ずそのサービスを行っているわけではありませんので、どのようなサービスが受けられるのかは実際に注文を行う業者によく確認をしてください。

豊富なメニュー

メニューはほとんどの業者で管理栄養士が栄養のバランスを考えて作っています。基本的に毎日注文されることを前提としていますのでメニューの種類も豊富です。1ヶ月で献立を組んでいる場合や曜日ごとに違うものが届くなどがあります。

配送

ほとんどの業者が送料込みの値段で設定しています。別途送料を請求するというケースはあまりありません。
指定地域外は別途料金がかかったり、指定地域以外は注文を受け付けないというケースもあります。

不在時の対応

私用で配達時間までに家に戻れない場合など配達時に留守にしてしまう状況もあると思います。そういう場合はほとんどの業者が保存用の専用ボックスにお弁当を入れて玄関先においていくという形を取っています。
介護保険や自治体の補助で配食サービスを受ける場合は「原則本人手渡し」などの条件が付いている場合もありますのでよく確認してください。

 

 

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宅配弁当の種類

刻み食、ミキサー食

硬いものが食べられない、うまく噛めない、飲み込みが悪いなど食形態に加工が必要な人のために刻みやミキサー食など、食形態の変更をしてくれます。ほとんどの場合は無料で受け付けているところが多いです。

やわらか食

高齢になるとあごの筋肉が弱ったり、入れ歯を使用したりするので普通の硬さでも噛むのが辛い場合があります。そういう人向けに特殊な加工をしてくれます。肉などを柔らかくしたり、硬いものを入れないようにした「やわらか食」という形態を提供している業者もあります。

ムース食のお弁当

ムース食とは調理された食材をミキサーなどを使い流動状にしたものを再形成した食形態です。ミキサー食ですとみんなドロドロのスープのような状態ですが、ムース食で再形成することで見た目や多少食感にも配慮された食事になります。

栄養調整食

高齢者の中には糖尿病などを抱えカロリー制限、高血圧による塩分制限などが必要な場合があります。そういった栄養に関しての調整に対応も対応してくれます。対応方法は業者によって異なりますが、「カロリー調整食」「塩分制限食」「低たんぱく食」などがあります。アレルギー等あれば相談に応じてもくれます。

冷凍弁当

冷凍なので日もちし、また好きな時に食べられるメリットがあります。最近では冷凍技術も進歩しているので味も普通のお弁当とほとんど変わりません。

おかずだけのお弁当

主食(米飯)は家で自分の好みに合わせて調整したい、少しでも価格を抑えたいという人にはおかずだけで注文できる業者もあります。

安否確認

近くに家族がいない場合や体調などに不安がある場合など、あらかじめ緊急連絡先などを登録しておくと配達時に安否確認をしてくれる業者があります。また、お弁当を頼まなくても別途料金はかかりますが安否確認だけを行ってくれる業者もあります。

 

注意点

期限を守って食べる

宅配業者も食中毒等には細心の注意を払っていますが、冷凍以外は基本的にその日のうちに食べることが原則です。高齢者の場合たべきれなかった残りをもったいないのであとで食べようと取って置く場合がありますが食中毒の原因になるのでやめましょう。冷凍に関しても凍らせておけば永久に保存できるわけではありません。必ず賞味期限を確認しましょう。

施設等では断られる場合も

食事を持ってくるだけだからどこでも注文できるとは限りません。施設によっては断られる場合もあります。配達してくれるからといっても施設では負担になってしまう場合がありあるのです。
定時に業者が個別に配達に来たものを受け取って本人のところまで持って行って提供するだけかと思うかもしれませんが、100床あって、100人にそのような対応が可能かというとそうではありません。外部から職員が受け取ることで受け取った品質のまま本人に届けられたのか、外部の食品を受け入れることでノロウィルスのような食中毒のリスクが高まるなど様々なトラブルを予想して対策を立てなくてはならないからです。
自治体のサービス、介護保険の特別給付による配食サービスを受けている場合は施設、宿泊サービス等利用の際は弁当の注文ができないなどの決まりもあります。

 

 

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まとめ

宅配弁当は高齢者の生活スタイルや必要性に合わせてどんどん使いやすいものになっています。またこれだけ普及している背景には、在宅で食事の助けを必要としている高齢者がたくさんいるということでもあります。
今後宅配弁当は高齢者の食を支え健康的で明るい在宅生活に欠かせないものになっていくのかもしれません。

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