精神保健福祉士は通信教育で取得できるの?メリット、デメリットは?

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現在、心の病いを抱える人たちが増えてきた中で、2005年に障害者自立支援法が制定されてから特に精神保健福祉士は重要な役割を負っています。精神保健福祉士とは精神に障害を持つ人が社会生活を営めるように支援していく人たちです。精神保健福祉士の資格を取得する方法や通信教育での取得方法をご紹介します。

 

精神保健福祉士の取得方法

精神保健福祉士を取得するには11のルートがあります。資格を取るための最短のルートは4年かかり、4年生大学や短大で指定科目を履修しなくてはなりません。最短ルートはつぎの3ルートです。
4年の保健福祉系大学→国家試験
3年の保健福祉系短期大学→1年実務経験→国家試験
2年の保健福祉系短大→2年実務経験→国家試験

精神保健福祉士の国家試験の受験資格を得るためのルート

①4年の保健福祉系大学(指定科目単位取得)→国家試験→登録
②3年の保健福祉系大学(指定科目単位取得)→実務経験1年→国家試験→登録
③2年の保健福祉系短大(指定科目単位取得)→実務経験2年→国家試験→登録
④4年の福祉系大学(基礎科目単位取得)→6か月短期養成施設(指定科目単位取得)→国家試験→登録
⑤3年の福祉系大学(基礎科目単位取得)→実務経験1年→6か月の短期養成施設(指定科目単位取得)→国家試験→登録
⑥2年の福祉系短大等(基礎科目単位取得)→実務経験2年→6か月の短期養成施設(指定科目単位取得)→国家試験→登録
⑦社会福祉士の資格→短期養成施設(指定科目単位取得)→国家試験→登録
⑧4年の一般大学等卒業→1年の一般養成施設等(基礎科目と指定科目単位取得)→国家試験→登録
⑨3年の一般系短大卒号→実務経験1年→1年の一般養成施設等(基礎科目と指定科目単位取得)→国家試験→登録
⑩2年の一般系短大等卒業→実務経験2年→1年の一般養成施設等(基礎科目と指定科目単位取得)→国家試験→登録
⑪実務経験を4年→1年の一般養成施設等(基礎科目と指定科目単位取得)→国家試験→登録

精神保健福祉士の合格状況

厚生労働省の発表よると、2017年の精神保健福祉士の合格状況は次のようになっています。
受験者数/7,173名
合格者数/4,417名
合格率/61.6%
合格率はいつも60%程度です。

 

 

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精神保健福祉士の通信教育での受験資格を取得する方法

精神保健福祉士は、通信教育でも取得できる資格です。通信で取得できる大学には次の大学があります。
群馬県 東京福祉大学
千葉県 聖徳大学
東京都 東京福祉大学
愛知県 中部学院大学、日本福祉大学
兵庫県 神戸親和女子大学
この大学の通信制に入学して、精神保健福祉士の資格を得ることができます。

日本福祉大学の例

①厚生労働大臣が指定する科目を履修し、正科生として卒業する

124単位以上(そのうち30単位はスクーリング)を取得する
124単位のうち、福祉経営序論1単位、スタートアップセッション1単位、精神保健福祉
士指定科目54単位を修得する
必要年数以上在学する
1年次入学の場合は入学後4年以上在学、2年編入学の場合入学後3年以上在学、3年編入学の場合入学後2年以上在学、4年次編入学の場合、入学後2年以上在学が必要です。

②演習・実習科目を修得する

実習は現場への配属実習で学びます。また、テキスト学習とスクーリング学習の2つの学習形態があります。テキスト学習は課題レポート等を作成する記述式の学習方法です。

養成施設の通信で受験資格を取得する方法

専門学校は、通信の学校がかなりあります。上記のような一般大学や福祉大学を出て養成施設に行かなくてはいけない場合、通信で受験資格を取得することができます。専門学校によって、行かなくてはいけない期間が異なります。

 

 

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精神保健福祉士の通信教育のメリット、デメリット

精神保健福祉士の通信教育は、メリットとデメリットがあります。

通信教育のメリット

①自由に時間を調整できる

スクーリング以外の時は、自分の都合に合わせて勉強をすることができます。働きている人も通信なら取得することができます。

②費用が安い

通信教育だと費用がかなり安く済みます。全日制の4年制大学だと250万円くらいかかりますが、通信大学の場合、150万くらいで済みます。
東京福祉大学の例

社会福祉学科 920名
1年次入学/22万1700円
2年次入学/25万4400円
3年次入学/25万7100円
4年次入学/26万4800円
※スクーリング費用、実習費等別途

③下宿しなくてもスクーリングの時だけ学校に行けばよい

全日制の4年制大学だと、遠い大学だと下宿しなくてはなりません。そのため、費用がかなり掛かりますが、スクーリングの時だけ大学に通えばいいので、費用も少なくて済みます。

通信教育のデメリット

①強い意志を持ってしないと、挫折する

絶対に卒後して、資格を取るという強い意思がないと挫折してしまいます。短期の養成施設なら続いても、大学に4年間という長い期間の場合、通信教育は自分をコントロールできる人でないと続きにくいです。生活が自由なので、だらだらと過ごしてしまいがちになり、結局、卒業できなかったということになりかねません。

②友達関係ができにくい

精神保健福祉士は、人と接して仕事をしていくので、人との接触があまりない通信教育だと人とのつながりや先生との関係で磨かれることが少なく、お互いに励ましあって勉強をしていくという関係が築きにくいというデメリットがあります。

③すぐに解決できない

全日制の大学は授業の時に先生に尋ねるといいですが、通信制の場合は、すぐに疑問点を解決できず、そのままになってしまうことがあります。

 

精神保健福祉士の通信教育の注意点

精神保健福祉士の資格を取るためには、必ず厚生労働省が決めた指定科目の単位を取らなくてはなりません。1つの単位でも落とすと、履修科目によって、半期(6か月)か通年(1年)もう一度取り直さなくてはなりません。その分、学費もかかります。
大学や専門学校はできるだけ近いところを選ぶことが大切です。大学や専門学校があまり遠いところだと、スクーリングに通うことができなくなります。特に、通信の場合、モチベーションが低くなり、投げ出してしまう可能性があります。
通信制だと全日制の大学に通っていた生徒より国家試験の合格率が低いです。それは、途中で通えなくなった人や勉強がうまくできていなかったためと考えられます。厚生労働省報道発表資料によると、第19回(2016年度)精神保健福祉士国家試験の大学の通信教育部の合格人数は、日本福祉大学127名、東北福祉大学55人、東京福祉大学34人、中京学院大学33人、聖徳大学26人となっています。4年制大学の通信教育の合格率は全国平均62,0%です。
文部科学省学校基本調査報告書によると、2003年~2015年の4年次在籍者平均卒業率は全国通信制大学では14,4%しかいません。いかに、通信制大学を卒業することが難しいかわかります。
通信制大学でも圧倒的に卒業生が多いのは日本福祉大学で52,9%が卒業しています。日本福祉大学は精神保健福祉国家試験の合格率でも新卒で73,2%の合格率を誇っています。大学選びも大切です。

 

 

2015年11月24日カウンセラー

 

 

まとめ

精神健康福祉士は通信教育でも取得でき、6つの大学や多数の専門学校が通信教育を行っています。通信教育はかかる費用が少なく、大学に行く回数も少ないので、働きながらでも精神保健福祉士の資格を取ることができますが、必ず卒業するという確固たる目標を持って行わないと挫折してしまいます。

メリットとデメリットを考えて、大学選びも考慮に入れながら、資格取得を目指すといいでしょう。

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