臨床検査技師の給料ってどうなの?年齢、性別で違いはあるの?

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皆さんは「臨床検査技師」ってどんな事している人かご存知ですか?普段あまり聞き慣れない名前ですが、実は結構お世話になっているかも知れません。特に病院で血液検査や心電図の検査をされた経験がありますよね!その時に、実際に検査を行ってくれるのが「臨床検査技師」です。

今回はあまり馴染みのない臨床検査技師について紹介させて頂きます。

 

臨床検査技師の月給

臨床検査技師は、病気の診断や治療を目的として、医師の指示の下で各種検査を行う仕事です。検査は大きく別けて「検体検査」と「生理学的検査」の2つに分けられます。

検体検査は血液や尿、など、体液中の物質濃度や働きの測定と、組織を採取してがん細胞を調べたりします。生理学的検査は、心電図や脳波、聴力など、身体を直接検査するものです。病院のほか、検査を専門に行う検査センター、保健所、製薬会社などがおもな活躍の場となっています。
臨床検査をすれば、患者さんが症状を自覚する前に異常をとらえることもあり、病気の早期発見、早期治療につながります。医師は検査によって得た情報をもとに患者さんを診断するため、臨床検査は診療において非常に重要なものとなります。こうしたなか、臨床検査技師は単純に検査データを集めるだけでなく、そこから病気の兆候や体の異変を発見する役割も担います。検査結果から病気を早期に発見し、医師に正しく伝えることによって、診断や治療をサポートします。医療スタッフの一員として、とても重い責任を担う仕事です。

臨床検査技師になるには

臨床検査技師として働くには、国家資格である臨床検査技師の資格取得が必要です。
高校卒業後、臨床検査技師養成課程のある4年制大学、短大または専門学校(3年)で所定の過程を修了し、国家試験に合格しなければなりません。国家試験の合格率は70%で、在学中にきちんと勉強していればそう難しいものではありません。就職先の選択肢は病院や検査センター、保健所などさまざまありますが、大手の病院は志望者が多く、倍率が非常に高くなっています。臨床検査技師は次のページの医療従事者数でわかりますように、臨床検査技師の在職者数は年々減少傾向にあり待遇面でも他業種に比べ低迷している状況が続いています。

■臨床検査技師数

平成26年    27年       前年比     前年率
臨床検査技師            20,379       19,264   -1,115   -5.5%
(単位:人)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/16/index.html

臨床検査技師待遇面

病院や検査機関で結構ハードな仕事をしている臨床検査技師の待遇面を見てみましょう。
厚生労働省の統計によると、臨床検査技師の平均年収は470万円前後となっています。ただし、この数字は勤務年数や企業規模を考えずに、臨床検査技師全体の平均値であるため、おおよその目安となります。

なお臨床検査技師の新卒の初任給は20万円前後となりますが、経験者の場合は一部高収入を見込める求人もあります。

厚生労働省による平成27年賃金構造基本統計調査によると、臨床検査技師の平均年収は38.6歳で468万円となっています。
・平均年齢:38.6歳
・勤続年数:10.6年
・労働時間:162時間/月
・超過労働:11時間/月
・月額給与:319,200円
・年間賞与:850,300円
・平均年収:4,680,700円

 

 

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臨床検査技師の賞与

臨床検査技師の待遇面で他業種と比較してみますので臨床検査技師の月給、賞与等の水準を理解していただければ仕事の内容的に判断すると低いレベルかと思われます。
■2015年業界別年収・月給比較(対象:男性)
[臨床検査技師] [国家公務員] [一般企業会社員]
◾ 平均年齢         40.2歳               43.3歳           41.4歳

臨床検査技師等の専門職の報酬評価

現在の臨床検査技能士の待遇面を上の業種別に比較しても給与、賞与も他業種に比べると低いことがわかります。

国家試験という難関を乗り越えて、臨床検査技師と言う専門的知識が必要な職種の割りには待遇面に問題があり。その結果毎年臨床検査技師の在職者数が減少傾向にあるのもこのような待遇面が、就職が決まる迄の課程の費用対効果と比較すると現実の状況に対して臨床検査技師に夢を託す人が少なくなって来ている状況は介護業界と
どこか同じようにも思えます。臨床検査技師に限らず日本の職種の中でスペシャリストと呼ばれれている専門職の待遇面を主要先進国と比較して、その待遇面のレベルや社会的地位の位置付け等で大きな格差がある事に驚きさえ感じます。また賞与というスタイルは日本特有な報酬体系で外国にはあまりないスタイルで、賞与の基準が個人の実力的結果や能力に対する評価値ではなく雇用者側の業績が基準になっている為に臨床検査技師等の専門職がいくら自分の専門的知識を生かして新しいものの開発や貢献をしても個人の評価より組織の評価のほうが高くなる傾向にあるために専門職が育たなくなる原因になります。

 

臨床検査技師の給料の年齢、性別の違い

臨床検査技師の他業種との報酬面での格差がある事はお分かり頂けたと思います。では臨床検査技師の男女差についてはどうなのかを見てみましょう。
年齢別の臨床検査技師の年収は働き盛り世代である40代で、男性が600万円ほどであり、女性は500万円台前半です。さらに管理職が多くなる55歳から59歳では、男性の平均年収は700万円近くにまで達します。女性と男性では50歳ぐらいまでは男性の年収が多くなっていますが、それ以降では差が縮まる傾向にあります

2015年臨床検査技師男女別平均月収・年収比較

[男性]    [女性]   [男女合計平均]
◾平均年齢     40.2歳 37.9歳     38.6歳
◾勤続年数     12.2年 10.0年      10.6年
◾労働時間    161時間 162時間     162時間
◾超過時間     12時間 10時間      11時間

◉平均月収     35.2万    30.6万     31.9万
◉平均賞与     92.7万    81.9万     85.0万
◉平均年収     515.1万    449.1万     467.8n万

臨床検査技師の年収は、年齢とともに上昇しています。女性の年収も年齢とともに上がっていきますが、男性よりも上昇の幅はゆるやかです。

男女別の平均年収は男性514万円、女性449万円となっています。

医療系の仕事の中では比較的規則正しい勤務時間となりますが、人手不足のところでは休む暇もないほど忙しい状況になることもあります。基本的には日中の勤務となりますが、病院によっては夜勤があるときもあります。
また、病院や診療所での勤務の場合、休日はシフト制です。医療の現場の人数が足りずに休日出勤をすることもあります。さらに、臨床検査技師としてどの程度の規模の病院などで働くかも、年収に大きく影響します。
10人以上在籍する職場の平均年収は430万円程度ですが、1000人以上の場合では500万円前後になるのに対し100人未満の場合では425万円ほどの年収とされています。病院以外にも、臨床検査センター、予防医学センター、製薬会社、医療機器メーカー、保健所など、臨床検査技師の活躍の場は多岐にわたっており、勤務先の種類よってだいぶ収入にも違いが出てきますが、全体的にはやはり規模が大きなところのほうが給料や待遇は良い傾向にあるようです。

このほか、賞与(ボーナス)の支給有無によっても、年収には幅が出てきます。

就職活動においては、自分がどのくらいの大きさの病院や企業で働くかも年収に影響することを念頭に置いて応募先を考えるとよいでしょう。

 

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http://jobthrough.com/mt/contents/salary/annual-income

 

注意点

臨床検査技師になると次に目指したくなるのが、CRA(開発モニター)で臨床検査技師の多くはこの職種にいどんでみたいと思っているようです。なぜなら勿論年収等の待遇面の改善もあり様々違いがあります。

臨床検査技師がCRA(臨床開発モニター)になれる確率は、看護師や薬剤師と比較しても低いです。
それはなぜなのでしょうか?また、どのようにすればCRAの選考に通過しやすくなるのでしょうか。

臨床検査技師がCRA(臨床開発モニター)へ転職する際に特に注意すべき点は「難易度」「まずCRCへ転職する」「応募書類」「面接」に注意をしなければいけません。臨床検査技師の方は事前この4つの項目には最低でも注意してCRA(臨床開発モニター)の転職活動に失敗しないようにされたらどうですか。
まず臨床検査技師が知っておくべきことは、CRA(臨床開発モニター)へ転職できる確率は看護師や薬剤師よりも低いことです。過去に経験してきたどの転職よりも厳しい道のりになります。なぜ、CRA(臨床開発モニター)へ転職するのが簡単ではないかは「学歴」「経験」「適性」の3つが重要なポイントになります。

[学歴]   大学院卒業 25% 大学卒業 65% 短期大学、専門学校10%
[経験]    ☕CRA(臨床開発モニター)は病院の組織や仕組みを理解していることが求められるため、検査センターで検体検査を担当していた臨床検査技師はCRA(臨床開発モニター)への転職が難しいです。また、クリニックで働いている臨床検査技師もCRA(臨床開発モニター)の選考では大きく不利になります。CRA(臨床開発モニター)へ転職するためには、大学病院などの大きな病院で臨床経験を積んでいることが好ましいです。
「適性」  CRA(臨床開発モニター)は臨床開発が適切に行われるように、医師や様々な治験関係者にこちらの意向をきちんと伝えて協力してもらう必要があります。そのため、相手に不快に思われないビジネスマナー、要点を手短にまとめる論理力、分かりやすく伝えるためのプレゼンテーション能力、反対意見に屈しない強い精神力などの極めて高いコミュニケーション力が必要です。
しかしながら、臨床検査技師で高いコミュニケーション能力がある方は少ないようです。このような注意点を踏まえてCRAへの転職をチャレンジしてみて下さい。

補足

CRA(臨床開発モニター)は治験を実施している医療機関に訪問して、治験がさまざまな法律やルールを守って、適切に実施されていることを確認(モニタリング)を行い、治験データ回収することが主なお仕事です。最近は、新薬のみならず医療機器の開発におけるCRA(臨床開発モニター)として臨床検査技師のニーズも高くなっております。治験コーディネーターに比べて、製薬会社とのやりとりが多いこととスーツを着て仕事をすることから企業色が強いのも特徴です。

治験コーディネーターに比べて、折衝能力が求められますが、新薬開発に携わりたいと考えている臨床検査技師には、自分が担当した新薬や医療機器が承認された時はとてもやりがいを感じられるお仕事です。

 

 

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まとめ

今回は臨床検査技師の報酬面を中心に紹介してきましたが、専門職でもなかなか厳しい報酬面だとお分かりいただけましたでしょうか。病院の中には医師の他にこのような各専門分野の専門職が多数いて患者の世話をしています。その状況を見る限りもっと厚待遇でもいいのではないかと思います。

いい人材を育成して確保するためにはある程度の投資は必要ではないでしょうか。

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