精神保健福祉士の受験資格は?取得ルートは?

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精神保健福祉士は精神科のソーシャルワーカーと呼ばれる人達です。精神疾患を抱えた人が社会復帰したり、一般生活が出来たりするように助ける仕事です。精神保健福祉士になるためには、国家試験を受けるために養成施設を出なくては受けられません。国家試験を受けるまでにたどる道のりについて示していきます。

 

精神保健福祉士の受験資格とは

精神保健福祉士は名称独占の資格

国家資格には、業務独占資格、名称独占資格、設置業務資格があり、精神保健福祉士とは年1997年に誕生した精神保健福祉法(平成9年法律第131号)に基づいている名称独占資格です。価値観が多様化していく中で、心の病を負った人が沢山いるため、精神保健福祉士は時代のニーズに合った仕事と言えます。
名称独占資格とは、精神保健福祉士、社会福祉士、介護福祉士、保育士などで有資格者でないと名称を用いて業務を行う音を認められていない資格です。業務独占資格とは、医師、看護師、薬剤師、弁護士、公認会計士など、資格がないと業務を行うことが出来ない資格です。
設置業務資格は衛生管理者、放射線取扱主任者など、特定の事業を行う際に資格を持った人を設置することを義務付けられている資格です。精神保健福祉士は、その名称を用い、専門的な技術で精神的に病を持つ人の相談業務や社会復帰するために相談を受けて、助言や指導を行い、日常生活が出来るように援助する人の事です。

精神保健福祉士の合格率

平成27年3月で、精神保健福祉士の有資格者は67,896人になります。平成28年度の合格率は62,0%でした。精神保健福祉士の過去5年の合格率は、平成24年度56,9%、平成25年度58,3%、平成26年度61,3%、平成27年度61,6%と55%~62%の間を推移しています。

精神保健福祉士になるために必要な履修単位

精神保健福祉士の国家試験を受けるためには、福祉大学や養成施設を出て一定の単位を取得している者でないと受けられません。精神保健福祉士になるために必要な科目には基礎科目と指定科目の2種類があります。基礎科目とは、福祉系の資格を取るために必要な単位です。指定科目は精神保健福祉士に必要な知識を学ぶ単位です。

履修カリキュラムは次のようになっています。

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出典元:厚生労働省 国家資格関係資料より
上から11番目までの科目は福祉系の資格に共通している履修科目です。下の11科目は精神保健福祉士に必要な履修科目になります。その履修科目を終えた人が精神保健福祉士の国家試験を受験することができます。

平成29年度の精神保健福祉士の国家試験日程

試験日
平成30年2月3日(土) 専門科目
平成30年2月4日(日) 共通科目
合格発表
平成30年3月15日(木)

 

 

 

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資格取得ルートはいくつもある

精神保健福祉士になるためには、国家試験を受けなくてはなりませんが、国家試験を受けるまでには資格取得までのルートにはいくつかあります。次の方法を終えたものが国家試験を受けることができます。

取得ルート

①4年の保健福祉系大学で指定科目を履修後、卒後した者
②3年の保健福祉系大学で指定科目を履修後、実務経験を1年積んだ者
③2年の保健福祉系短大で指定科目を履修後、実務経験2年積んだ者
④4年の福祉系大学で基礎科目を履修後、6か月の短期養成施設で指定科目を履修した者
⑤3年の福祉系大学で基礎科目を履修後、実務経験を1年積んで、6か月の短期養成施設で指定科目を履修した者
⑥2年の福祉系短大等で基礎科目を履修後、実務経験を2年積んで6か月の短期養成施設で指定科目を履修した者
⑦社会福祉士の資格を持っている人が、短期養成施設で指定科目を履修した者
⑧4年の一般大学等を卒業後、1年の一般養成施設等で基礎科目と指定科目を履修した者
⑨3年の一般系短大を卒業後、実務経験1年経た後、1年の一般養成施設等で基礎科目と指定科目を履修した者
⑩2年の一般系短大等を卒業後、実務経験2年経た後、1年の一般養成施設等で基礎科目と指定科目を履修した者
⑪実務経験を4年経た後、1年の一般養成施設等で基礎科目と指定科目を履修した者

様々なルートで精神保健福祉士の資格を取ることができるので、今からでもしたいと思う人は挑戦することができます。

 

 

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精神保健福祉士は受験資格通信でも可能?

精神保健福祉士の大学や養成施設には、通信で取得できるようなカリキュラムを設けているところがあります。通信は学費が安く、働きながら取得できるというメリットがあります。しかし、自宅学習は自分で勉強してレポートを提出しなくてはいけないので、強い意志をもたないと途中で挫折してしまう可能性があります。

大学の通信で、精神保健福祉士の受験資格を取得するためには

卒業と同時に、国家試験の受験資格が得られる大学の通信制は、入学後指定単位を履修するために、自宅学習をしてレポート課題を提出します。必要なスクーリングに出席して、修了試験に合格すれば卒業することができます。

受験資格を国家試験対策もしているので社会人として働きながら単位を取得することができます。一般の4年制大学や短期大学を卒業している人は、編入制度を利用するとより早く卒業することができます。一般に保健福祉系の大学は社会福祉士の資格も取るカリキュラムがあるところが多く、頑張れば両方の資格を取得できます。

現在、通信制の大学は聖徳大学、佛教大学、東京福祉大学、日本福祉大学、東北福祉大学、中部学院大学、日本社会事業大学、東京通信大学などがあります。

養成施設等の専門学校の通信で、精神保健福祉士の資格を取るには

専門学校の養成課程でも通信で受験資格を取得できる学校があります。上の④から⑪の場合の養成施設に行く場合、働いている人でも単位を取得し受験資格を得ることができます。
カリキュラムは短期養成課程の場合は指定科目を面接授業とレポート提出し、修了試験に合格することで単位を取得し卒業することができます。一般養成課程の場合は基礎科目と指定科目を面接授業とレポート提出で修了試験に合格し、単位を取得することで受験資格を得ることができます。

通信の養成施設には、京都医療福祉専門学校、アルファ医療福祉専門学校、大阪保健福祉専門学校、大阪健康ほいく専門学校、東京未来大学福祉専門学校、日本福祉教育専門学校、東京豊島IT医療福祉専門学校などの多数の専門学校があります。

 

精神保健福祉士の最短は

高校卒業後、精神保健福祉士の受験資格は、最短で4年かかります。高校卒業後、精神保健福祉士になろうという気持ちがある人の最短の方法は、4年の保健福祉大学に入学することです。働きながら通信教育で卒業するという方法もあります。
一般大学に入学しても大学に1年以上在学して一定の単位を取得していれば、2年時より編入することができます。大学に2年以上在学し、一定の単位を修得した人は3年時より編入することができます。履修状況や編入した年度によっても違いますが、編入制度を利用して保健福祉大学に編入し最短2年で卒業することができます。

 

精神保健福祉士になる時の注意点

精神保健福祉士と臨床心理士では、精神保健福祉士の資格をもちたい人が圧倒的に多いです。臨床心理士を持つ人は後に精神保健福祉士の資格を取得する人が多いです。それは、精神保健福祉士の方が就職率は高くなっているからです。
精神保健福祉士は、精神科でデイケアとして働くだけでなく、司法現場でのメンタルサポートや心の電話等で労働者のメンタルサポートを行い、自殺者を防いだりしています。そのため、相手のメンタルをサポートできるだけの人間性が必要になってきます。相手のことに入り込みすぎて自分までメンタルが不安定になる可能性があるので安定したメンタルの持ち主でないと続けられません。

精神保健福祉士の仕事は、近年メンタルに問題を抱える人が増えてきており、より大切な仕事となってきています。そのため、学校を卒業し、国家試験が受かってから、様々な背景を持つ人とかかわります。患者が精神疾患を持っていて、一般の人と異なる思考や行動をしたとしても相手を見下げるような態度を取ったり、心で思ったりするのではなくて、一人一人の人権を尊重する必要があります。

患者は聞いてもらうだけで、心が軽くなる場合があります。特に、自殺を考えている人にとっては傾聴するという態度が必要になります。通信でもそのようなソーシャルワークの実技がありますが、昼間や夜間の大学や専門学校などの養成施設の方がより人と関わることが出来るという点では、精神保健福祉士になる人にプラスになる場合があります。どちらを選ぶかは状況によって異なります。

 

 

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まとめ

精神保健福祉士の仕事は、今後も必要な資格となっています。その資格を得るには、大学や養成施設、実務経験など、一定の条件を満たして国家試験に合格しなくては精神保健福祉士になることができません。

受験資格を得るために様々なルートがあるのでなりたいと思っている人は参考にしてください。

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