増加している!高齢者の運転事故を大解剖!

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最近特に、多く報道されるようになった、信じられない高齢者による、都会の真ん中の人混みへ車で突進、高速道路の逆送等で多数の犠牲者が出ている事実は一向に減少せず逆に増加傾向にあります「これは一種のテロ的行為」と同じと言う人もいます。今回この深刻な問題を徹底的に分析してみたいと思います。

 

高齢者ドライバーってどれくらいいるの?

警察庁の運転免許統計によると、高齢者の運転免許保有率は次のような状態になっています。

運転免許保有者数(人)

(全 体)    (65歳以上)  (75歳以上)   (合 計)
全国  62,676,223 16,389,380 4,474,463 20,863,843
(比率) (26.1%)     (7.1%) (33.3%)
*平成26年度末数値

年齢別運転免許保有者数前年比較

2014年末    2015年末 対前年比
70~74歳  4,845,750  2,977,543   △2.8%
75~79歳  2,669,548 2,817,522 + 5.8%
80~84歳 1,325,947 1,439,697 + 8.6%
85歳以上 478,968 522,749 + 9.1%

高齢者ドライバーは上のデーターでもわかると思いますが、全国の免許保有者3割り以上が高齢者ドライバーである事がわかります。その中で85歳以上のドライバーの前年対比が伸びていることに注目すべく点です。

 

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高齢者ドライバーの問題点

最近報道でもありますように、高齢者の運転による高速道路での逆送、歩道への乗り上げ、コンビニなどへの突入、多くの人混みへの突入等事故は後をたちません。そこには必ず「犠牲者」が出て悲惨な結果へと繋がっています。ドライバー本人も長い間勤勉に生活してきて
人生を無事に終了する予定が、事故により一瞬にして加害者になり最終の人生が一転します
何故この様な悲しい結果を招くことになるのか、警察をはじめとして様々な調査機関で原因について調査した結果、殆どが同じような原因を示しています。

①アクセルとブレーキの踏み間違い    9.1%
②ハンドルの操作ミス               24.2%
③運転中に考え事をしていた 21.2%
④左折、右折の時に歩行者や自転車が見えなかった  6.1%
⑤視力の低下により信号や歩行者が見えなかった   3.0%
⑥整備不良 6.1%

以上のような事故の原因を考えてみても加齢による、身体機能の低下特に瞬発力、集中力、記憶力、視力等が著しく低下しても、当事者が最も危険な状態と気づかないのが「過去の自分の運転に対しての自信過剰」な面を忘れる事ができないままに運転を続けているところが調査結果でも明白に出ています。

 

高齢者ドライバーの事故件数の推移

警察庁総務課統計によると交通事故の発生件数は過去10年間の推移をみると大幅な減少で平成19年度交通事故の発生件数68,603件に対して平成28年度は34,412件と50%の減少でそれに対して高齢者の運転による事故は以下のデータが示しているように減少傾向にはありますが、問題は全事故に対して高齢者ドライバーによる事故の比率や死亡者数が依然として減少していない点は重要なポイントではないでしょうか高齢者ドライバーによる事故の推移
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「第1当事者」加害者過去の事故の内容と現在と比較する大きな違いとして次のような違いがあります。その違いに運転する高齢者は気付かず運転を行う事により事故が減少していかないのもこれが原因の一つでもあります。

昔と運転状況の違い

①高齢者が免許を取得した時は車は殆どがマニュアル形式で現在はオートマが殆どです。ア クセルとブレーキのの間違い等の時にマニュアルのクセでクラッチを間違ってアクセルを 踏み込むようです。
②自転車専用レーンは昔はありませんでしたので、そのレーンの存在や規定を理解しない為 レーンでの事故に繋がっています。
③認知症の疑いがあるのに運転を行う
これからの高齢者ドライバーの対策として更に重要な点は③の高齢者ドライバーの中での軽度な認知症を患っているドライバーへの管理を既に具体化していかないと、高齢者の事故はこれからの高齢化が増してくる環境の中で一段と増加してくる事になる恐れがあります。

厳しくなる高齢者の免許更新

高齢者の免許更新については現在も色々と議論されて います。なぜならば現在多くの高齢者による事故の発生が多くなりその傾向は減少せず、増加するようになってきている為に警察庁を筆頭にして、高齢者の運転免許の更新について更に見直しすることが必要になってきているようです。

75歳以上方の免許更新

免許証の更新期間満了日(誕生日の1か月後の日)の年齢が75歳以上の方で免許更新をする方は、更新手続前に認知機能検査の受検と高齢者講習等を受講してください。お住まの教習所または運転免許試験場で受る事ができます

認知機能検査とは?

ご自分の判断力、記憶力の状態を知っていただくための簡易な検査です。

認知機能検査の内容は?

「時間の見当識」「手がかり再生」「時計描画」の3つの検査を行います。
・時間の見当識
検査時の年月日、曜日及び時間を回答していただきます。
・手がかり再生
16種類の絵を記憶し、何が描かれていたかを回答していただきます。
・時計描画
時計の文字盤を描き、指定された時刻を表す針を描いていただきます。
認知機能検査の結果はいつ判るの?
・検査結果は、即日、検査終了後に書面でお知らせします。

 

高齢者講習の予約方法は?

認知機能検査を受検し、判定結果が出た方は、判定結果別に以下の手続をしてください。
・「記憶力・判断力に心配ありません」という判定結果の方
「免許証更新のための講習のお知らせ」はがき記載の教習所等に予約の上、2時間  (小型特殊免許のみの方は1時間)の高齢者講習を受講してください。
・「記憶力・判断力が少し低くなっています」という判定結果の方
「免許証更新のための講習のお知らせ」はがき記載の教習所等に予約の上、3時間 (小型特殊免許のみの方は2時間)の高齢者講習を受講してください。
・「記憶力・判断力が低くなっています」という判定結果の方
臨時適性検査(専門医の診断)の受検又は診断書の提出が必要になります。運転免許本部よりあらためて通知が来ますので、その通知に従って手続してください。診
断結果に問題がなければ、3時間(小型特殊免許のみの方は2時間)の高齢者講習を受けて、更新手続が出来ます。なお、診断の前に高齢者講習を予約、受講し、更新手続をすることは出来ますが、認知症と診断された場合には、運転免許の取消し等の行政処分の対象となります。

 

 

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高齢者講習には、どんな種類の講習があるの?

高齢者が免許を更新するときには高齢者専用の講習を受けなければ行けません、それに合格しないと免許の更新はできません。

高齢者講習

①高齢者講習   内容説明済み
②シニア講習   内容は高齢者講習と同じですので、居住者地域の高齢者講習を受けてください。
居住地以外でこの講習を受講したい場合は、受講先の道府県の免許センター等にお問い合わせください。
現在高齢者の免許更新では上記の講習で合格すれば免許の更新はできます、しかし現在の事故発生状況や認知症患者の急激な増加等の日常環境の中で今以上に、何ら関係のない一般の人を巻き込む悲惨な事故は決して減少していく事に期待は持てないと思います。そのために更なる高齢者の免許取得について次のような厳しい措置も検討すべきではないでしょうか。
①免許の有効期限を現在の半分にする。
②その更新時に都度介護保険の認可申請の時のような主治医の意見書を提出させる。
③過去3年間の間認知症と疑われた事があれば更新不可
このように厳しい措置を取ると元気な高齢者から反論もあるかもしれませんが
元気な高齢者もいつまでその状態が続くとは限りません。
略して「サポカー」安全運転サポート車とは
経済産業省では、高齢運転者等による交通事故対策の一環として、自動ブレーキなどの先進安全技術を備えた車「安全運転サポート車の普及啓発に取り組んでいます。

75歳以上運転者の死亡事故は、正面衝突等・人対車両・追突等が7割、またブレーキとアクセルの踏み間違いを原因とする死亡事故は75歳未満運転者と比較して高い水準にあります。

多発している高齢運転者の事故実態を踏まえて、平成29年度から実施する官民をあげた、高齢者の事故撲滅を目指してプロジェクトがスタートします。このプロジェクトは高齢者ドライバー用として:セーフティ・サポートカーS(略称:サポカーS)として各自動車会社が独自の技術をもってサポカーの開発に力をいれています。

主な安全基準

①ブレーキ    自動ブレーキ(対歩行者)、ペダル踏み間違い時加速抑制装置※1
車線逸脱警報※2、先進ライト※3

②ベシック+   自動ブレーキ(対車両)、ペダル踏み間違い時加速抑制装置※1

③ベーシック   低速自動ブレーキ(対車両)※4、ペダル踏み間違い時加速抑制装置※1

※1 マニュアル車は除く。
※2 車線維持支援装置でも可
※3 自動切替型前照灯、自動防眩型前照灯又は配光可変型前照灯をいう。
※4 作動速度域が時速30km以下のもの
※5 将来、技術の進化や目的に応じ、「安全運転サポート車」の対象装置の拡大を想定
※6 このほか、高齢運転者による事故の防止に効果がある技術についても、各社の判断で安全運転サポート車の機能として追加し、普及啓発に活用することができる。

自動車各社サポカー開発状況(イベント)

①スズキ株式会社

RBS(レーダーブレーキサポート)、DCBS(デュアルカメラブレーキサポート)、DSBS(デュアルセンサーブレーキサポート)等の自動ブレーキや誤発進抑制機能など安全装備の同乗体験の実施を予定。

②株式会社SUBARU

アイサイト体感試乗会「SUBARU ACTIVE LIFE FES ! ぶつからないクルマ体感試乗会」を随時開催

③ダイハツ工業株式会社

ダイハツみんなの安全安心プロジェクト、全国のイオンモール等で予防安全装備「スマートアシスト」体感イベントを実施

④トヨタ自動車株式会社

トヨタセーフティセンス(自動ブレーキ)体験会・インテリジェントクリアランスソナー(踏み間違いフォロー)体験会

⑤日産自動車株式会社

プロパイロット(同一車線自動運転技術プロパイロット)をはじめとし、従来の駆動方式とは一線を画す新しいパワートレイン「e-POWER」、100%電気商用車「e-NV200」の展示など、「ニッサン・インテリジェント・モビリティ」の活る成果である先進技術を試乗を通して体験。その他、主要な日産車のラインアップ試乗も可能。

⑥本田技研工業株式会社

二輪や四輪のレースに併せて開催「EnjoyHonda」(Honda製品を通じたファンイベント)の会場において、先進安全装備“Honda SENSING” を同乗体験していただく試乗会を、本年度年間3回程度実施予定

⑦マツダ株式会社

マツダの車づくりへのこだわりなど、マツダブランドを多面的に体験頂くイベントの中で、安全サポート車の同乗体験を実施

⑧三菱自動車株式会社

車の運転のコツを学ぶ「クルマの学校」で、踏み間違い防止(誤発進抑制機能)を学んで頂く予定

 

注意点

高齢者との事故を防ぐためには、まずドライバーが高齢者の以下のような特徴を理解しておくことが大切です。

高齢者ドライバーの特徴

①「相手が止まってくれる」などと、周囲の状況を読んで判断するのではなく、自分の思ったように行動しがちになります。
②視力・聴力の衰えから、車の速度を判断しにくくなり、また間近のエンジン音が聞き取れず、車の発見が遅れることがあります。
③体力・運動能力の衰えから、歩行速度が遅くなり、車に対して機敏な動きがとれなくなります。
④交通ルールに弱くなり、ルールを無視した行動をとりがちになります。

高齢の歩行者の事故防止ここが注意点

高齢者を事故から守るには、高齢者を見かけたドライバーの皆さんの配慮や思いやりが不可欠です。以下のような点に注意して、高齢者事故を防止しましょう。

①急な道路横断に備えておく

「車の流れも多いし、まさか横断はしないだろう」と思うような場所でも、高齢歩行者が急に道路に飛び出すことがあります。高齢歩行者を見かけたら、車の前を急に横断してくるかもしれないと考え、速度を落として接近します。

②「赤信号でも横断するかもしれない」と予測する

高齢歩行者は、赤信号でも関係なく横断をはじめ、そこで事故に遭うことがあります。ド ライバーは「赤信号で横断してくるはずがない」と考えがちですが、信号に気づかずに横断してくる高齢歩行者がいることも考えておきます。

③「車を確認していないかもしれない」と考える

高齢者がこちらを見て車を確認したと思っていても、車の速度を見誤っていたり、視力の 低下により確認できていないことがあります。高齢者を見かけたら「車に気づいていないかもしれない」と考え、慎重に接近します。

④歩道から車道に出ることがある

手押し車を使用する高齢者は、障害物が多く歩きにくい歩道を嫌い、車道に降りて歩くこ とがあります。また、高齢者は足下に注意していることから、車の接近を見落としていることがあるため、ドライバー側が側方間隔を十分にとるなど、高齢者に配慮して走行します。

 

 

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まとめ

2025年頃には多く団塊の世代が70歳前後になります。その世代は日本が好景気の時代に青春期を迎え、当時は車の免許をまず取る事がトレンドでした。その世代も含め今後高齢者の免許保有率は上がり、同時に事故の発生率も今以上に上がる可能性はあるために、車の安全対策と免許更新規定を更に厳しいものする、両面から防止策を講じる事が必要になります。

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