健側ってどういう意味?リハビリでは?

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皆様は、介護をした経験はあるでしょうか?介護関係の仕事をしている方は、毎日が介護や介助の連続だと思います。また、ご家族の中に介護が必要な方がいて、在宅介護を行なっている方もいると思います。また反対に、全く経験のない方も多いのではないでしょうか?
介護は、自分自身や家族、親戚にいつ必要になってもおかしくありません。いざ必要となった時に困ることのないよう、知識を持っておくことも大切なのではないでしょうか?
今回は、身体介護と深い関係のある、健側という言葉についてご紹介したいと思います。

 

健側とは

では、健側とはどのようなものなのでしょうか?
健側とは、簡単に説明すると健康な身体の部分にことを指します。だったら、ほとんどの部位が健側だと思う方もいるでしょう。しかし、この健側は身体介護をやる上で大切なものになるのです。まず、なぜ健側という言葉が使われているのかということです。高齢者や介護が必要な方の中には、健側以外の部分が存在する場合があります。それを、患側、または麻痺側と呼んでいます。患側とは、何らかの障がいがあることによって、健康な状態ではない部分のことを指します。その障がいが麻痺だった場合に、麻痺側と呼ぶ場合もありま
す。では、なぜこのように分けなければならないのでしょうか?私たちが実際に身体介護を行う上で一番大切なことは、患者様に苦痛な思いや不快な思いをさせないということです。例えば、左側が麻痺側、また患側側だった場合には、介護者となる方は患側に十分注意し、健側を活かした介護ができるように心がけなければなりません。くれぐれも、患側部分を傷つけたり無理をさせるような介護のやり方はしないようにしましょう。また、動くことができる健側側はできるだけ高齢者の方に動いてもらえるように声かけをしてください。介護の言葉の中に、残存機能の活用という言葉があります。介護者が患側部分を手助けするのはもちろんのことですが、動ける範囲まで手を差し伸べてしまうと、だんだん動ける部分が失われてしまいます。寝たきりの方の介護などとはまた異なりますが、できることは本人でやってもらうことも大切です。その判別をつけるために、患側、健側と分けて呼ぶのです。また、介護施設などの場合、職員同士で情報共有をするための福祉用語としても多く使用されています。

 

 

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健側とリハビリ

健側部分は、介助者にとっても高齢者の方にとっても大切な部分になります。なぜなら、介護者は患側部分の程度にもよりますが、あまり患側部分を刺激するような介護を行なってはいけません。その為、健側を意識した介護を行う必要があります。また介護を受ける側は、できるだけ健側部分を使って日常生活を送っていく必要があります。その為にも、健側部分のリハビリをしておくことは大切です。また、患側部分は反対に使う機会が少なくなっていくので、筋力が低下していく場合もあります。この患側部分も可能な範囲でリハビリをし、筋力低下を防ぐ必要もあるでしょう。どちらのもいても、リハビリを行うことは大切になってきます。ではここで、どのようなリハビリの仕方があるのかをご紹介したいと思います。

①手や腕などの上肢のリハビリ

リハビリ専門の方の元で行うリハビリ以外にも、簡単にベッド上で出来るものがたくさんあります。例えば、椅子やベッドに腰掛けて体の横に手のひらをつきます。そして、ゆっくりと手のひらに体重をかけていきます。それだけで上肢のストレッチになります。また、両手を組んだ状態で腕を上げ下げするだけでも良いです。これは寝たままの状態でもできますので、時間を見つけて定期的にやるようにすると効果が上がります。

②足などの下肢のリハビリ

下肢は、歩行する時に一番重要な部位になります。もちろん、散歩などだけでも十分なリハビリになります。患側が心配な方は、歩行器、杖などの福祉用具を使用すると良いでしょう。また、もう少し負荷をかけていきたい場合のリハビリとして、ゆっくりとしゃがみ座りをして、またゆっくりと元に戻るというリハビリもあります。この時、必ず手すりなどに捕まるようにしてください。転倒してしまう場合があります。

またしゃがんだ時も、踵が上に上がらないように注意してください。また、歩行やしゃがみ座りが難しい方、寝たきりの方でも、膝や足の曲げ伸ばしをするだけでも下肢のリハビリになります。早く行う必要は全くありません。ゆっくりと、自分のペースで回数を重ねていくことが大切になります。また、リハビリは継続することが一番大切です。

きついリハビリばかりしてしまうと、毎日継続するのが難しくなってしまう場合がありますので、無理のないリハビリをできるだけ長く続けていくことが大切でしょう。

 

健側での介護の注意点

では次に、身体介護を行う上での注意点についてお話ししていきたいと思います。

①着脱介護

衣服の着替えなどの着脱介護をする場合、守らなければならないことがあります。それは、脱ぐ時は健側から、着る時は患側からということです。(脱健着患)と覚えてください。時に、衣服を着る時は十分注意が必要でしょう。間違えて健側から着てしまうと、残りの患側部分は無理をしなければならない状態になってしまいます。大きく腕を曲げなければならなかったり、上げなければならない状態になってしまいますので、患側に大きな負担をかけてしまうことになります。場合によっては、患側が悪化してしまう場合もありますので、くれぐれも間違わないようにしましょう。

②残存機能の活用を意識する

上記でもお話ししましたが、健側部分はできるだけ高齢者の方自身に動かしてもらうように声かけをしてください。身体介護の時に、時間短縮のために全部を介護者がやってしまう人もいます。それは絶対にしないでください。出来ることがあるなら、必ずやってもらってください。全てをお手伝いすることが、良い介護では決してありません。むしろ、高齢者の方は何もできなくなってしまうので、悪い介護の仕方になってしまいます

。高齢者の方自身が、全部をやってほしいと声をかけて来たとしても、自分でやってもらうということも十分なリハビリの一つになることを忘れないでください。今、ではなく、先を考えて介護をすることも大切なことなのです。

③コミュニケーションをとりながら行う

これは健側、患側関係なく言えることですが、必ず高齢者の方とコミュニケーションをとりながら介護を行なってください。まず実際に介護を行う前に、今からどのような介護を行うのか、必ず説明をするようにしてください。介護を行なってもらうことに恐怖を感じている方や、不安を感じている方も多くいます。それらを介護者が解消出来るようになれると良いでしょう。また、患側はどの程度のものなのか、今一度確認をしながら介護を行なってください。健側部分をお手伝いしてもらう時も、必ず声かけを行なってください。その為には、適切な言葉使いや適切な言葉の掛け方を意識することも大切でしょう。

 

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?
介護者が身体介護をする上で、必ず知っておかなければならないことが、この健側、患側部分です。
特に患側の状態が悪い場合は、常に意識する必要があるでしょう。ぜひ覚えておいていただけると幸いです。

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