高齢者のインフルエンザに気をつける時期になってきた!

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高齢者のインフルエンザは命取りになることもあり、気を付けなくてはいけない疾患です。高齢者の場合、インフルエンザにかかっても高熱が出ないなど発見が遅れることがあります。インフルエンザが流行っているときの受診や買い物などの外出は十分に注意が必要です。

 

高齢者のインフルエンザとは

インフルエンザは、インフルエンザウイルスがのどや気管支、肺で感染し、増殖することで発症する病気です。ほとんどの人は、従来流行っているインフルエンザに対しては抗体がありますが、インフルエンザウイルスは進化していくので新型インフルエンザウイルスが出てきます。新型インフルエンザだと、以前に感染したとしてもまたかかってしまいます。

インフルエンザの種類

インフルエンザウイルスはたくさん数がありますが、人間に感染するウイルスはA型、B型、C型の3種類です。

①A型インフルエンザ

A型は次々と形を変えて進化していくウイルスです。他の型より激しい症状がでて大流行します。ほかのインフルエンザの型だと一度かかると免疫ができて感染しませんが、A型インフルエンザの場合、次々と形を変えていくのが特徴です。そのため、毎年厚生労働省指導の元、その年の流行するインフルエンザワクチンを製造するのですが、対象となるワクチンの形と大幅に違うウイルスになる場合があり、接種しても効かず流行する可能性があります。

A型のインフルエンザの大流行した例は1918年のスペイン風邪は世界で2,000~4,000万人死亡、1967年アジア風邪は世界で100~400万人が死亡、1968年香港風邪は世界で100万人死亡、2009年新型インフルエンザも世界的に大流行しました。鳥インフルエンザや豚インフルエンザもこの型になります。

②B型インフルエンザ

近年は毎年流行していますが、A型ほど激しい症状が出ることはなく、感染して大流行することはありません。人から人へ感染します。

③C型インフルエンザ

C型のインフルエンザは、一度かかると抗体ができているため、感染してもただの風邪くらいの症状しか出ずに、インフルエンザだと気が付かずに治ってしまいます。ほとんどの大人は免疫抗体があり感染しにくいが4歳以下の子供は抗体がないため感染しやすいです。

 

 

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高齢者のインフルエンザの感染経路

季節性のインフルエンザは、例年11、12月ころから流行し、1月から3月ころが流行のピークになります。

感染経路は、主に飛沫感染によります。飛沫感染とは、インフルエンザに感染した人が咳やくしゃみをすると、そのしぶきが飛び、ほかの人がそれを吸い込むことによって感染することです。鼻や口から入ったウイルスは気道の粘膜につきます。そして、細胞内に入り込んでいきます。侵入したウイルスは、気道や気管支、肺で増殖します。そして、熱や咳、肺炎などの症状を起こします。ほかのウイルスに比べてインフルエンザウイルスは増殖が急激に進みます。

 

高齢者のインフルエンザの症状

高齢者がインフルエンザにかかると型によって次のような症状がでます。

A型インフルエンザの症状

A型が最も激しい症状が出ます。1~3日ほどの線宇久期間を経て、急に38度以上の高熱が出ます。その後、ものを飲み込めなくなるほどのどの痛みが出て、関節痛、筋肉痛、頭痛などの症状が出てきます。高齢者の場合は、高熱や微熱などが現れず、微熱や咳などの症状だけが現れることがあります。

高齢者で気をつけなくてはいけないのは肺炎や気管支炎の呼吸器系の重篤な合併症です。脳炎や脳症などの合併症を引き起こすこともあり、命の危険にさらされることもあります。

B型インフルエンザの症状

B型の場合、胃腸風邪とよく似た症状で下痢や腹痛などの症状となって現れます。

C型インフルエンザの症状

C型の場合、症状は軽く、鼻水くらいの症状しか現れません。感染しても軽症で済むインフルエンザです。

高齢者がインフルエンザに感染した場合、重篤な合併症を起こすことがあります。

肺炎

高齢者がインフルエンザに感染したときに注意が必要な合併症は肺炎です。インフルエンザが感染して引き起こす肺炎やインフルエンザが要因となって引き起こす二次性の細菌性肺炎、インフルエンザによる体力消耗が原因で細菌が侵入して起こる肺炎の3つがあります。
高齢者の肺炎は、インフルエンザ以外の肺炎球菌、黄色ブドウ球菌による二次性肺炎がほとんどです。この肺炎になると、一度高熱が出て下がってもまた高熱が出てきます。痰が絡んだような咳をしていて黄色から褐色の痰がでます。呼吸が苦しくなり、胸痛の症状を訴えます。

気管支炎

インフルエンザウイルスが鼻や気道の粘膜に付着して炎症を起こし、気管支炎を起こすことがあります。気管支炎になると、高熱が出て激しい咳を伴います。

心筋炎や心膜炎

心筋炎や心膜炎になると、胸痛、息切れや呼吸困難を伴います。心疾患がある人は重篤になる場合があるので要注意です。

脱水

インフルエンザに感染して下痢、嘔吐があると、脱水状態になります。インフルエンザB型にかかった場合は特に水分補給をしっかりとして脱水にならないように気を付けましょう。また、高熱が出るA型の場合も体から水分が失われやすいので、水分補給をして脱水にならないように気を付けることが必要です。

 

 

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高齢者のインフルエンザの予防と対策

高齢者はインフルエンザにかかると重篤になる可能性があるので、かからないように予防が肝心です。構成労働省は厚生省にインフルエンザワクチンによる予防接種をすすめています。

インフルエンザの予防接種

①インフルエンザの予防接種を受けられる人

・65歳以上の人は全員
・60~64歳で心臓や腎臓、呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活を極度に制限されている人
・60~64歳でヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な人

②実施機関や予防接種の費用

各自治体によって実施機関や費用が異なるので、各市町村の窓口に問い合わせてください。

手洗いをする

外出後は手洗いを必ずしましょう。手洗いによって、細菌がかなり流されます。その後、手のア
ルコール消毒をすると、アルコールがインフルエンザウイルスの殻を壊し、ウイルスのタンパク
質も変容させるので、インフルエンザウイルスの感染力が低下します。

マスクの着用

インフルエンザの飛沫感染を防ぐためには外出時にマスクを着用することがすすめられていま
す。インフルエンザにかかっている人がほかの人への感染を防ぎ、かかっていない人も感染する
ことを防ぐことができます。

 

インフルエンザにかかった時の注意点

早めの受診

インフルエンザにかかった時は、速やかに医療機関を受診しましょう。肺炎になっている場合、入院の可能性があります。

安静にし、快適な環境を整える

インフルエンザにかかった場合、体力が弱るので安静が必要です。ゆっくりと休ませてあげることが体力を回復するために必要です。ふらつきがあったり、立ち上がりが困難になったりする場合があるので、付き添いをするとか、つえをつくなどが必要になってきます。

夜は、廊下やトイレは電気をつけておき、足元にものを置かないようにしまします。室温にも注意し、快適に休めるような環境にしましょう。

食事や水分にとろみづけをする

高齢でインフルエンザにかかると、特に体力がなくなり、飲み込む力が低下します。すると、水分や食事で誤嚥をする可能性があります。水分や食事にはとろみをつけて飲み込みやすくする工夫が必要です。

市販の薬局でとろみをつけるものや服薬ゼリーが売っています。それを使うと食事に簡単にとろみをつけることができます。服薬時も服薬ゼリーをスプーンで口に入れて飲み込みます。お茶や水もむせやすいので、とろみをつけて、飲み込むときに少し下を向くようにして飲み込むと器官に入らずうまく飲み込めます。

 

 

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まとめ

インフルエンザが流行する11月頃からインフルエンザの予防接種を各自治体で行っています。高齢者がインフルエンザにかかると、重篤な状況になることがあるので、感染しないように予防することが大切です。

流行していたら、外出時はマスクをするとか、帰宅時は手洗いを行うなどして感染しないように気を付けましょう

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