臨床心理士ってどんな仕事?取得するには?

A counselor helping a grieving couple.  The husband is crying.

皆様は、臨床心理士という職業を耳にしたことはあるでしょうか?聞いたことのない方でも、例えば心理カウンセラーや悩み相談員という方々の名前は聞いたことのある方は多いかと思います。臨床心理士は、この心理カウンセラーの方々と近い部分があります。福祉の仕事の中では、身体的部分のケアをする介護士などとは異なり、利用者の方々の心の部分にアプローチしていく職業になります。今回は、この臨床心理士という職業についてご紹介したいと思います。

 

臨床心理士とは

では実際に、臨床心理士とはどのような職業なのでしょうか?
上記でも少しお話しさせていただきましたが、臨床心理士の仕事は、利用者の方の介護を行ったり、身体的ケアや治療を行うものではありません。どちらかというと、精神面、心のケアを行うことを職業としています。
現代の社会は、昔に比べて心に傷を抱えている方や、悩みを抱えていながらも誰にも相談できない方が多いと言われています。また、仕事関係や人間関係のストレスを受けることも多く、そのストレスがきっかけで体調を崩してしまうことや、病気になってしまう方も多いと言われています。それを防いだりケアするのが、この臨床心理士という仕事になります。

今現在は、こうした心のケアを行ってくれる機関やカウンセラーは、この臨床心理士以外に多く存在しています。しかし、臨床心理士が他のカウンセラーと異なるのは、日本臨床心理士資格認定協会が実施している試験に合格しなければ、認定がされないという点です。この試験を受験する為には、専門学校に行き勉強するか、または大学に通わなければならないのです。受験し資格を得た後も、それで一生働けるという訳ではありません。この臨床心理士の資格は、5年ごとに更新の必要があるので注意が必要になります。資格を取ったから終わりという訳ではないのです。その後も、常に勉強を続けて行かなければならない職業だと言えるでしょう。また、利用者一人一人に合ったケアの仕方が望まれます。

利用者の方が抱えている問題や悩みは、皆同じものではないからです。全ての方に適切なケアを行っていくには、豊富な知識と経験が必要になるでしょう。また、今現在はストレス社会とも言われていますので、今後もこの臨床心理士は需要が多くなっていくと思われます。

 

 

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臨床心理士の役割と仕事内容

臨床心理士の仕事内容や役割は、自分が置かれた環境で大きく変化していきます。福祉施設や医療機関の場合は、患者様の心的なケアや医療的な不安の解消や助言などになってくるでしょう。学校などの教育機関の場合は、また悩みが大きく変わってきます。人間関係や勉強のこと、進路のことなど、求められるものは大きく変化していきます。では実際に臨床心理士とは、患者様にどのようなケアを行うのでしょうか?

①カウンセリング・面談

臨床心理士以外にも言えることですが、まずはカウンセリングを行い、利用者の方がどのような悩みや相談を抱えているのかを把握しなければなりません。時には、臨床心理士を前にしてもなかなか心を開くことができず、自分の悩みを打ち明けられない方々もいます。そういう方々に、どのようなアプローチをするか考えなければならないのも、臨床心理士の仕事にうちの一つです。また、カウンセリングを行いながら、利用者の方に見合ったケアを計画していきます。

②様々な療法

臨床心理士は、利用者の方の悩みを聞き解決をすることだけが仕事ではありません。心理学を元にした、様々な療法を行うこともあります。どの療法を行うのかは、利用者の方の悩みや性格を見ながら決めていくことになるでしょう。例として、芸術療法、グループ療法などがあります。まず芸術療法とは、自分の好きなものや芸術に触れてストレスを軽減させるものです。絵を描いてもらうことや、好きな音楽を聴くことで、利用者の方の緊張が解ける場合もあります。直接的な解決方法にはならなくても、根本的な悩みや問題の解決の糸口が見える場合もあります。また、グループ療法とは、同じような問題や悩みを抱えた利用者の方々を集めて、互いに話ができる環境作りをします。大きな悩みを抱えた方は、このような悩みを抱えているのは自分だけだと思いがちになってしまいます。そこで、同じ問題を抱えている方々と意見を交わすことによって、不安が解消されることや、解決策が見える場合があるのです。また、なかなか他人に対して心をひらけない方であっても、同じ境遇の方々には心が開きやすいというメリットがあります。

③解決へ向け働きかけをする

場合によっては、利用者の方のケアをする為に環境を整えなければならない時もあります。他機関や他部所に協力を求めなければならない場合もあるでしょう。その橋渡しの役割をするのも、この臨床心理士の仕事の一つになります。

 

 

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臨床心理士の資格を取得するには?

では、この臨床心理士の資格を取得するのはどうすれば良いのでしょうか?上記でもお話しましたが、日本臨床心理士資格認定協会の実施する試験を受験し、合格しなければなりません。この受験を受けるためには、いくつかの条件が定められています。

①協会の指定する大学院を卒業する
②該当する専門学校を卒業する

などが挙げられます。その他、医師免許取得者で臨床心理の経験がある方なども受験が可能です。また、資格を取得した後も5年ごとに更新の必要がありますので、臨床心理士となった後も、勉強や講習会や研修会に参加していく必要があるでしょう。

 

臨床心理士の就職先

臨床心理士の就職先としては、前より広がりを見せています。まず、福祉施設や医療機関などです。様々な病気や障がいを抱えた患者様の問題を解決していきます。場合によっては、患者様本人だけではなくその家族のケアを行う場合もあります。また、その他教育機関などにも就職の道があります。特に学校では、いじめの問題が大きく取り上げられていますので、いじめや不登校の生徒をなくすためにも、必要とされることが多いでしょう。また、今はこの他に一般企業でも求人を出している場合があります。大手企業など、社員の精神面にも気を配り始めている会社が増えてきています。

臨床心理士の注意点

では、この臨床心理士の仕事を行うにあたってどのようなことに注意しなければならないのでしょうか?

①秘密保持

臨床心理士は、明確な理由もなく利用者の方の相談に内容や個人情報を第三者に話してはいけません。特に、相談者の多くはプライベートな悩みを抱えています。他人に知られたくないような内容も多くあるでしょう。それを他人に気軽に話してしまうような人は、相談を受ける資格がありません。また、利用者の方から信頼を得ることもできないでしょう。

②勉強を怠らない

臨床心理士の資格は、5年ごとに更新が必要ということをお話しさせていただきました。たくさんの方の悩みを解決、またはケアする為には、たくさんの知識が必要になってくるでしょう。誰一人として同じケースは存在しないからです。そのためにも、資格を取得した後も常に勉強し続けなければならない職業と言えます。

 

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?
今現在も悩みを抱えている方や、心のケアが必要な方は多くいます。こうした心のケアができる人材が、もっと多く育っていけるような社会になれば良いと思います。

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