シャワー浴ってどうやったいいの?手順は?注意点は?

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心臓の悪い人や体調の悪い人、術後の人は、エネルギーを使い疲れやすい入浴ができません。その時にシャワー浴をしますが、自宅で寒い時のシャワー浴は風邪をひくもとになりかねません。シャワー浴の効果は身体を清潔にするだけではありません。では、シャワー浴について詳しく説明します。

 

シャワー浴とは

シャワー浴とは入浴できない人にシャワーで保清を行うことです。シャワー浴は浴室にシャワー椅子をおいて、適温のシャワーをかけて身体を清潔にします。シャワーの刺激を体にうけるので、温かい刺激によって体が反応し、爽快感があります。ただ、座位保持が一定の時間できない人はシャワー浴をできません。また、ある適度、気化熱に耐えられる人でないと行えません。

シャワー浴介助は、術後や体力低下した人や自力でシャワー浴ができない人などに行います。体力の低下した人は主治医の同意をえておきましょう。シャワー浴をすることで、入浴できない人もお風呂に入ってリラックスした気分を味わえます。
足浴をしながらのシャワー浴は、入浴した時と同じ効果があると言われています。足は血行が悪くなりがちですので、足浴をすることは足だけでなく体全体を温めます。その上、足の角質や垢を浮かせるので汚れを取りやすくなります。

 

 

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シャワー浴の効果

シャワー浴はシャワーからでるお湯が身体に適度な刺激になり、様々な効果があります。

9つの効果

身体を清潔にすることにより、細菌の数を減少させ、感染症のリスクを減らせる
気持ちをリラックスさせ、爽快感を与える
血行を良くして、代謝を高めるので、内臓機能を活発にする
体力消耗が少ない
シャワー浴は褥瘡を予防し、シャワーの適度な刺激でマッサージ効果がある
リラックス効果があるのでよく眠れる
脳への刺激を与える、食欲を促進する、便通が良くなるなどの効果がある
筋肉の緊張を解きほぐす
爽快感がえられるので活動意欲が高まる

帯状疱疹などの皮膚疾患などの保清は、その部分を石鹸を使用しないでお湯だけのシャワー浴できれいにしてから外用薬を塗ります。便秘の場合は、シャワーをお腹にあてると刺激になり便通が促進されます。

 

シャワー浴のやり方

シャワー浴のやり方は次のような手順になります。

準備する物

着替える衣類、(必要であればオムツや紙パンツ、尿取りパットなど)シャンプー、リンス、ヘアブラシ、タオル2、3枚、バスタオル2枚、ボデーソープ、洗顔せっけん、シャワーチェアー、洗面器、脱衣室に置く椅子、足ふきマット

手順

体調の確認し、バイタルチェックを行う(血圧測定、体温測定)体調が安定しているなら、トイレ誘導をする
シャワー浴の準備をする
声掛けをしてシャワー浴をすることを促す
汗が出て脱水にならないように水分をとる
寒い時期はシャワーを浴室全体やシャワーチェアーに掛けて浴室やチェアを温める(夏場はシャワー椅子をお湯で流す程度でよい)浴室内の温度調整があれば、それを22~26℃に調節する。
脱衣場まで移動する
脱衣室に置いた椅子に座って上半身を脱衣する。下半身はつかまり立ちで脱衣する。(麻痺側から脱ぐ)脱衣が終わったら、椅子にバスタオルまたはタオルをかけてシャワー浴後に座った時に椅子が濡れないようにする
浴室に移動してシャワーチェアーに座る。(プライバシーを考え、タオルを陰部や肩に掛けると良い)
湯温やシャワーの勢いを手で確認する。湯温は39~40℃が望ましい
滑らない桶などにお湯を入れて足湯をする(寒い時期でも足湯をすることで、身体が温まる)
首筋から背中にかけてお湯を流す
洗髪をする
・ブラッシングをして、頭皮の汚れを取り、頭皮を刺激して血行をよくする
・シャワーで髪全体を流す
・シャンプーをする(自分で洗える部分は洗ってもらう)
・目や耳にシャワーの湯が入らないように押さえながらお湯で流す。
・リンスやトリートメントをしてからシャワーで手早く流す
・タオルで髪の水分をふき取る
洗顔をする。(自分で洗える人は洗顔せっけんを出して手に乗せる)
シャワーで顔を流す
身体を洗う
・上半身を洗う
石鹸をタオルにつけて末梢から心臓に向けて洗う(指の間、耳の後ろ、脇などをしっかり洗う)
お腹や胸を本人が洗える場合は、タオルを渡して洗ってもらう
・下半身を洗う
足先から上に向かうように洗う
足元をシャワーですべらないように流す
・陰部を洗う
つかまり立ちをしてもらい、陰部を男性は垢がたまりやすい部分なので気を付けて洗い、女性は前から後ろへと洗う
シャワーで体全体をきれいに流す
絞ったタオルであら拭きをする
脱衣室に移動して、バスタオルのかけた椅子に座る
もう一枚のバスタオルで体全体の水分をとる(高齢者の場合、皮膚が薄いのでこすらないように気を付けて拭く)
衣類を着る
・上半身の患側から着衣する
・下半身のパンツ、ズボンは膝まで履いてからつかまり立ちをし、腰まで引き上げる
ドライヤーの温度を確認して髪を乾かす
部屋まで移動して、座ってもらい水分補給をする
体調確認をする
浴室の後片付けをして掃除をする

 

 

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シャワー浴の注意点

シャワー浴の場合、体力の弱っている人なので、体調には十分気を付けます。
シャワー浴は、冬場は湯船に入らないので、浴室の温度調節がない場合は身体が冷えないように浴室をシャワーでしっかり温めてから入ります。タオルを背中にかけて冷えないようにすることも大事です。冬場は脱衣室を温めることも忘れないようにしましょう。

また、夏場はシャワーの蒸気が充満して体調が悪くなる場合があります。換気を途中でするなどの工夫が必要です。脱水になる場合もあるので、水分補給が必要です。

入浴時の転倒はヒヤリハットで多い事故です。移動する時やつかまり立ちするときは十分に注意して転倒しないように気を付けます。石鹸が足や浴室に床についていると、滑りやすくなります。シャワーできれいに落としてからつかまり立ちをしてもらうようにします。

高齢者は皮膚が弱いので、ごしごし洗ったり、水分をとるときにこすったりすると皮がむける場合があります。優しくすることが大事です。ボディシャンプーで洗うときは、柔らかい浴用タオルが肌を痛めません。

シャワーは、機種によって知らないうちにシャワーの湯温が変わっている時があるので、時々確かめながら流すといいでしょう。洗うときに、どこか傷がないか、肌の状態はどうかなどをよく観察して、傷や肌の状態が悪い部分があればそこは湯を流す程度にして、家の人やケアマネージャーやサービス提供責任者に状態を伝えます。
シャワー浴をして、温まると皮膚の血管がひろがるので、胃腸の血管は縮まります。食、事直後や空腹時はシャワー浴を控えましょう。
シャワー浴でも入浴の場合でも本人の残存機能を使って、出来るだけ自分でできるところは自分でしてもらい、洗い残しがある場合やできない箇所を介助します。それが、利用者のADLを維持し、認知機能をも高めることになります。

 

 

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まとめ

シャワー浴は入浴できない体力が低下している人に行いますが、体力消耗が少ないうえに清潔を保持し、血行を促進し、リラックスして、脳への刺激や内臓機能を高めるなどの効果があります。足浴と共に行うことによって、入浴をしている時のように身体がぽかぽかになり筋肉の緊張もほぐれます。

シャワー浴をする手順を詳しくまとめていますので参考にしてください。

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