清拭のやり方を学んでスキルアップ!!やり方は?順番は?

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寝たきりの要介護者や怪我等で入浴が困難状態な方は、どうのようにして入浴をされているか?もし自分の両親がこうような状態になった場合、どうのようにしていけばいいか必ず悩まれる事です。そんな時に今回のテーマの清拭(せいしき)を学んでおけば、対応出来る事もあります。

その為にこれらのやり方のポイントやこつについて紹介しますのでこれらの介護には必見です。

 

清拭とは

重度な介護状態や事故等による怪我で頻繁に入浴ができない高齢者が怪我人の体を清潔に保つためには、定期的に体を拭くことが大切です。体を拭くことを「清拭(せいしき)」と言います。清拭の目的は、ただ単に皮膚の汚れを取るだけではありません。体を清潔に保つことはもちろん、マッサージ効果もあり血行もよくなります。また、体を拭く際に手足を動かすことにより、関節が硬くなることを予防します。それに何よりコミュニケーションとなるので、心身に良い影響を与えられるのです。
健常者でも 温かい風呂に入り 気持ちをリラックスさせることは毎日の疲れを癒すひとつの方法で楽しみでもあると思います。要介護者もそのような気持ちにはなっていますが、自分の状態を考えると入浴による満足感をあじわう事は不可能だという事は自分自信で理解していることです。その為に最低限、「暖かいタオル」で身体を拭いてあげる「清拭」は要介護者にとってはひとときの楽しみでもあります。

清拭の準備

要介護者や高齢者の楽しみのひとつの清拭を行う為に次の物を準備してください。
①暖めたお湯
②清拭用乾いたタオル(4~5枚)
③バスタオル
④ビニール袋
⑤清拭後の着替え

床に新聞紙を数枚敷き、その上にお湯の入ったバケツを置きます。タオル数枚を介護者の手の届く範囲に置き、なるべく行動範囲が狭くなる様に工夫をしましょう。

清拭の為の環境の整備

①なるべく日中の暖かいときに行う。
②室内の温度調整は必ず行う。
③利用者の身体の状態を常に把握する。
④ベッド付近を生理整頓し、安全に清拭が行える環境を整えます。

また、頻繁に入浴ができない方には、清拭の他に足湯も効果的です。足をお湯につけるだけでも、かんたんにお風呂のような気持ちよさが感じられ、リラックス効果も期待されます。

 

 

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清拭の手順

清拭の対象者は高齢者や要介護者等で、身体機能の低下共に介護者の思っている通りに動いてくれません。それに対象者に対しても、時間をあまりかけすぎることで、疲れて清拭の効果が半減しますので、なるべく、特に冬場な日には更に手早くしなければ、風邪の原因ともなります。そのような結果を招かないためにも、前項で紹介いたしました準備をよくして、次ぎに清拭の手順を段取りよく行うことが、利用者への効果が期待できるものです。

清拭の体の拭き方

清拭の基本はタオルを使います。用意したタオルをお湯で濡らしてしぼり、ホットタオルを作りましょう。これで体を拭いていきます。汚れを取ったホットタオルはビニール袋に入れます。タオルは、拭いている最中に広がり過ぎないように注意してください。しぼり方で工夫できます。

⬛拭く順番

1. 顔
2. 手・腕
3. 胸
4. お腹
5. 足
6. 背中

心臓にむかって、優しくなでるように拭きましょう
身体が冷えてしまわないよう、拭いていない部分はタオルをかけたり服を着せておくなどしましょう。拭く方向や拭き方もありますので、注意と把握が大切です。全身の衣類を脱がせてしまうと、要なので介護者の身体が冷えてしまいますので、上半身と下半身を分けて清拭を行います。体位を頻繁に替えると、体力の無い要介護者の負担が大きくなりますので、できる限り体位交換を減らす工夫をしましょう。

寝たきり高齢者の清拭手順

1.タオルを1枚、お湯で絞ります。

2.被介護者の顔を拭きます。

・目の周りは目頭から目尻へ、口の周りは円を描く様に拭いていきます。
・基本は、額から下に向かって拭いていきます。
・首を拭く時は身体の中心部に向かって拭きます。

3.上半身の衣類を脱がせます。

4.新しいタオルをお湯で絞り指先から腕を拭きます。

・被介護者の手を持ち指先から指の間、掌から手指全体と拭きます。
・手首から腕の内側外側を肘に向かって拭きます。
・肘から上の腕を脇の下に向かって拭きます。

5.脇下を拭きます。

6.新しいタオルをお湯で絞り胸から腹を拭きます。

・胸部は介護者から見て左回りに円を描く様に拭きます。
・腹部は介護者から見て時計回りに円を描く様に拭きます。

7.背中を拭きます。

・腹臥位(ふくがい:うつぶせ)になってもらい、下から上に向かって拭きます。

8.衣類を着せます

 

 

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清拭のポイントとコツ

清拭を正しく行うためには清拭を行う所のやり方についてのポイントを押さえていけば利用者への負担も軽く済み時間も敏速に行うことができます。

■顔と首の拭き方のポイント

中央部分である目頭から目尻に向かって拭きます。そして、額や鼻を拭き、頬を口から外側に向けて拭きます。ここで、耳の裏を拭いてもよいでしょう。首は汚れや垢が溜まりやすいので、念入りに拭いてください。

■腕と手の拭き方のポイント

手から肩へ向けて、やさしく拭きます。このとき、手首を軽く持つと拭きやすくなります。但し、力を入れすぎないように注意しましょう。

■胸と腹の拭き方のポイント

胸は円を描くように拭き、
腹は中心であるヘソのあたりから円を描いてマッサージするように拭きましょう。
女性で胸が大きい場合は、下部に汚れが溜まりやすいので念入りに拭いてください。

■背中、腰、お尻の拭き方のポイント

背中から尻は、体位を変えて拭きます。特にお尻の上あたりは褥瘡(じょくそう)ができやすいので、血行をよくするためにマッサージをしましょう。

■両足の拭き方のポイント

片足ずつ膝を曲げながら、かかと・くるぶしを拭いていきます。褥瘡が出来かけて赤い部分は、その皮下組織が損傷している可能性があります。そのため、そっと触れる程度で済ませましょう。褥瘡部分には、刺激を与えないこと基本です。

■汚れやすいところ

首まわり、脇、おなかのしわ、おへそ、ももの付根、陰部、足の指の間、耳のうしろ、ひじ、おしり、ひざ裏、かかと、くるぶし、足の裏
このように利用者の安全と快適性与える為には清拭を行う際に、利用者の身体の状態は日々変化していると思っていても決して過言ではありません。その事を十分に把握して、正しい清拭の知識を身に付けて、利用者が「快適」と思えるような清拭wlしてあげてください。

 

清拭の注意点

清拭の対象者大半が高齢者であるため清拭の準備段階から注意することが始まります、例えば準備するお湯の温度をどのくらいの温度が適正か、人によっては皮膚感覚が低下していたり、逆に過敏になっている要介護者もいます。温度調節が間違えれば高齢者の皮膚はかなり老化しているので「火傷」や「ひぶくれ」になる可能性があります。

その他で注意する点としては寝たきり要介護者の「全身清拭」ではないでしょか。

■全身清拭の注意点

・全身清拭をする時には要介護者に身体を拭く事を伝え、了解を得てから始めます。
・室温を22度~26度に調節し、カーテンなどでプライバシー保護に努めます。
・拭く箇所の順番と拭き方をしっかりと把握します。(速やかに行うことで、被介護者の負担を軽減します)
・タオルは念のため多く準備すると良いでしょう。
・上半身と下半身用のバケツは必ず別の物にします。
・介護者自身の腕(内側)で温度を確かめた後、被介護者にもタオルの温度が丁度良いかを確認します。
・タオルをこまめに替えます。(汚れたタオルをお湯に浸けて絞る事はやめましょう)
・水分のたまりやすい部位は、乾いたタオルで水分をしっかりと拭き取りましょう。
・力の入れすぎに注意します。

注:全身清拭で異常が見られた場合は、専門医の診察を受けましょう。

全身清拭は、寝たきりで入浴ができない要介護者にとって、とても重要な事です。しかし、ただ身体を拭くだけでも体力のない要介護者にとっては大変な事です。介護者(ヘルパー・ご家族)は、要介護者の負担になる事を軽減する事に努めてあげてください。着替えをすると同時に全身清拭を行う事が望ましく、空腹時や満腹時を避ける事も要介護者の負担を減らします。上記の全身清拭の手順は基本であり、全ての要介護者に当てはまるものではありません。

要介護者の状態を見て、合っている全身清拭のやり方に変更してあげる事も必要です。また、雨の日に行うよりは晴れた日に行う方が、気分が良くなります。ほんの些細な事でも気遣ってあげる事で、要介護者は日々の生活を快適に過ごせる様になります。

 

 

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まとめ

清拭と一言で言っても介護をしている家族、特に夫婦間ではお互いの体力面で難しい事が殆どのようです。そんな時はケアマネージャーに相談して、ケアプラン変更をおこなってもらいヘルパーの増員等で、要介護者が、不衛生で不愉快な生活を送るような事だけはないように見守ってあげてください。

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