セルフケアってどうするの?介護、看護では?

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セルフケアを挑戦され、色々な方法や形で行われていると思います、一般的にはよく理解されていても、いざ実行や継続する事が、なかなか難しい事、それが「セルフケア」つまり「自己管理」です。特に健康面ではよくセルフケア(自己管理)しなければと思っていても難しのが現実のようです。

そのセルフケアについての問題等を紹介致します。

 

セルフケアとは

セルフケアの定義としてよく言われるのが「自分自身をケア」すること、すなわち自分自身で世話をする・面倒を見ることで、看護関係等では自己療法※1.セルフメデイケーションとして自分自身で自らを管理・意図し、自発的に行う自己機能と定義されています。
理想的な生活をしていくためには「自己管理は非常に大事な事」とされています、「セルフケア」は医療をはじめとして日常生活の上で様々所で適用されていることがあります。
※1. 患者が自分自身で病状の診断を行い,売薬を用いて治療を行うこと

セルフケアの難しさ

現実的には「自分自身で自分を管理、コントロール」する事を確実に行っていくには、人自ら持っている壁との格闘があります。それはそれぞれが持っている「自制心」や「自己意識」と言った面で、よく耳にするのが「健康の為に禁煙を行ってみたが3週間で挫折」「ダイエットに挑戦したが目標半ばで諦め」等の会話が日常によく出てきます。その他にも様々な目標を志してみたがいづれも志し半ばでの断念する結果になった経験は多くの人が1度や2度はあることです。

それだけ自己管理によるセルフケアは自分自信の為に必要性は十分理解はしていても「意思の弱さ」「自制心の低さ」等に自ら管理コントロールができない状態になり、結果へと繋げることができない難しさがあります。人は加齢と共に様々な身体機能が低下してきます。

身体機能は体p動かす事等のハード面だけではなく「考える」「意欲的」「自己意識」等のソフトな面も同時に低下してきます。高齢者や障害者でもセルフケアを実行してそれが達成でき、その自信と達成できた喜びを味わえるようにしていく為の方法や更にセルフケアがもたらす効果などについてこれから紹介させて頂きます。

 

 

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セルフケアと介護、看護

人は何かに集中している時や、没頭できるものがあるときは、まだ「元気という称号」を与えてもいい事ですが、加齢や病気の発症によりその「元気という称号」を与えられない状態にならないために「予防対策」という方法が色々な状況で活用されています。高齢者や障害者が現在の状態から悪化して重度な状態にならないためにも予防対策は最も重要な課題でもあります。その為には高齢者や障害者自らセルフケアに挑んでもらいそれを継続していくことで悪化への予防が可能となり、その為のサポートや支援を行うのが介護や看護です。

セルフケアの為の看護

セルフケアとは健康維持のための自己管理という事は、既に理解していただいた事だと思います。看護では患者が※2.ADLの低下のために、セルフケア不足に陥りやすいので、看護師は患者がセルフケアできるように援助する必要があります。
看護師はセルフケアの基礎知識や看護理論、看護目標や看護計画、看護アプローチの方法、看護研究などに基づいてセルフケア不足の患者の支援を行います。

※2. [日常生活動作]食事やトイレでの動作、排便、排尿、入浴、洗顔、着替え、歩行、階段の上り下り、記憶、コミュニケーションなど日常生活を送る上で、必要とされる様々な身の回りの動作のことです。 日常での生活動作が自力で問題なく行えるほどADLが高いと評価されます

看護でのセルフケアの内容

・休養=睡眠や休息
・食事=ダイエット、栄養のバランスの取れた食事、食育、食事療法
・運動=ウォーキング、ストレッチ
・衛生=入浴、歯磨き
・メンタルヘルス=ストレス管理、レクリエーション
これらの方法を用いて、セルフケアをすることで、健康の維持・増進をすることができます。

看護においては、、「セルフケアとは個人が生命、健康、安寧を維持する上で自分自身で開始し、遂行する諸活動の実行である」と定義づけています。その方法として次の3つのタイプのセルフケア要件があるとされています。

セルフ要件

① 普遍的セルフケア=人生のあらゆる段階全てに共通するもの
② 発達的セルフケア=様々な発達段階や出来事、発達を阻害する出来事に関連して起こるもの
③ 健康逸脱に関するセルフケア=疾病や障害が原因で生じるもの

この3つの要件のセルフケアのいずれかができなくなった時、患者はセルフケア不足に陥るため、看護師はセルフケア不足に対する援助を行う必要が出てきます。セルフケア不足の援助のシステムは、次の3つの看護システムに分類できます。

4つの看護システム

①全代償的看護システム
②一部代償的看護システム
④ 支持・教育的看護システム

全くセルフケアができない患者には全代償的看護システムが、一部だけセルフケアができる患者には一部代償的看護システムが、セルフケアのほとんどを自分でできる患者には指示・教育的看護システムが適用となります。

セルフケアの為の介護

介護ではこれから更なる高齢化社会へと進んでいくなかで、特に注目すべき課題が重度な要介護者の増加を防止するための「介護予防対策」による要介護者自ら実行してもらう、セルフケアでの「介護予防」です。

介護でのセルフケアの予防対策

介護予防対策として一次対策から三次対策迄対応策が講じられています。
[1次対策]
◾要介護状態になる事の予防。
[2次対策]
◾生活機能低下の早期発見及び早期対応。
[3次対策]
要介護状態からの改善、重度化の予防
このようにセルフケアによる介護予防を積極的に推進しています。更に行政として要介護者にセルフケアを取り組んでもらう為の支援として介護予防・日常生活支援総合事業で介護予防について介護保険法の改正により、平成24年4月から介護予防・日常生活支援総合事業が創設されました。

総合事業は、要支援者・二次予防事業対象者に対して、地域支援事業において、介護予防サービスや配食・見守り等の生活支援サービス等を総合的に提供することができる事業です。現状では、要支援者については配食・見守り等の生活を支えるために利用できるサービスが不足しており、二次予防事業対象者についてはサービスの量や種類が少なく、二次予防事業とその他の事業それぞれで、サービスの提供が行われています。

そのため、要介護・要支援状態から順調に改善したとしても、二次予防事業ではサービスが急激に減少してしまうことから、再度悪化をきたしたり、必要なサービスが限られているにもかかわらず要支援に留まることを余儀なくされるなど、介護予防の取り組みが推進されにくいくなる事で本来の目的である「セルフケアの推進」にも影響が出てくる事になる結果となります。
要介護者は自分自身の状態の悪化を防止するために、正しい指導の元でセルフケアでの介護予防を継続する事で安心できる生活の維持が出来ます。

 

 

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セルフケアの出来ることと効果

セルフケアは冒頭でも記述しましたように様々な状況で活用されています。ここではその中で介護におけるセルフケアの効果について考えてみたいと思います。

介護におけるセルフケアの為の効果

介護受ける利用者の状態には様々な身体の状態があります。しかし介護の基本的な方針は「頼る介護」から1日でも早く「自立」できる事を前提にして行っています。その為には利用者自信のセルフケアは重要な要素と
なります。ここでは多くの介護状態から一例として「ストーマのセルフケア」について紹介させてもらいます。

セルフケアアセスメント

※3.ストーマ造設手術後にそのストーマの管理を誰がどのように行うか考える際に大切になって来るのが、セルフケア能力です。 ストマ管理は毎日継続していかなければいけない排泄の管理と数日に1回の間隔で行っていかなければいけない装具交換管理に分けられます。

■毎日行う排泄の関連

・利用者自身にストーマ袋内に尿や便が溜まった事の自覚を持ってもらうようにしていく
上記の事を1日数回行う

■数日に1回う装具交換管理

・利用に装具交換日を認識してもらう事で装具交換の準備が出来る
・ストーマ周辺の皮膚を洗浄剤で洗い、装具は低温でよく洗浄して完全に拭き取る
上記を適切な間隔で実施する

これらの動作を利用者自身が全て行えるか、サポートが必要か検討するには利用者のセルフケア能力の※4.アセスメントが必要になります。セルフケアアセスメントは装具選択の際にも重要です。
介護では利用者が自立出来るように支援していますが、利用者が全て自分で出来る事に望みを持ちたいものですが、現実は難し場合があります。そのような時には利用者のセルフケア能力に合わせて、利用者が出来るケアは何か、介護者が必要なケアは何かを見極めてどうすれば利用者はセルフケアに対しての自覚を高めてくれるかを考えなければならない事です。
※3.人工的に造られた排泄装具(人工肛門など)
※4.利用者の為の情報の収集、分析、自立した日常生活を営む為の問題の把握及び解決

 

セルフケアの注意点

セルフケアは医療、美容、整体、介護等において活用されていますが、やり方や指導の方法が悪ければ、利用者にとって重大な訴訟問題にも発展するような事態を招くこともあります。その為にはセルフケアの指導の際には指導の事業所、指導者をよく内容を調べてから指導を受けるようにしたほうが安心できる事になります。一般的にセルフケアで検討する基準にされるような項目として

① ゆっくり、丁寧にわかりやすく解説し行う
② 動作中は他に意識を向けないこと

利用者に対してゆっくり行うことで、何をしているかという動作への意識がわかりやすくなり、それを繰り返して行うことで利用者は自分自身でやれる事への意識の向上に繋がっていきます。セルフケアにおいては利用者にゆっくり、繰り返し行い利用者の深部迄理解して自分自身で取り組んでいけるようにする為に決して早急な対応や行動は最も注意すべく点です。更にその行動中周辺の状況等に気とられ集中して行っていないときは、その感覚は利用者にも伝わりますので、セルフケアの効果的には大きなマイナスになりますのでこの点にも同時に注意してください。

 

 

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まとめ

人生の中で、自己管理ができなかった事で大きな損失をだした事や失敗は多くの人が経験されている事ではないでしょうか。どんなセルフケアでもいざ実行するとなれば、自分自身との戦いなりいくつもの難関を乗り越えなければ達成できません。

健康管理や病気の管理ではその難関を超える為にセルフケアアセスメント等で分析して支援を受け達成できるように頑張ってみてはいかがですか。

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