前期高齢者について教えて!介護での注意点は?

seniors7

皆さんは何歳から「高齢者」と呼べばいいと思いますか?
日本は平均寿命も伸びてきおり「敬老の日」の対象者は何歳から等の高齢者の年齢基準に疑問を持たれた事ありませんか、その基準の中の一つに「前期高齢者」があります。
高齢者の年齢基準の疑問解決のために前期高齢者について紹介させて頂きます。

 

前期高齢者とは

皆さんは日常生活の中で「高齢者」というワードを耳にしない事は殆どないと思いますが、
「高齢者は何歳からだと思いますか?」
日本は世界的にみても平均寿命が延びてきているために高齢化社会とよく言われていますが何歳からが高齢者なのでしょうか?
よく見かける光景で敬老に日「私はまだ敬老ではないよ」というような元気な年配者が「お孫さん達との会話をしている姿をみかける事があります。
日本では「高齢者」は一般的には65歳から日本の統計調査では定めているようです。ちなみに、国連では60歳以上世界保健機関(WHO)では65歳以上を高齢者としています。統計調査では家族に高齢者がいる世帯は4割を超え、その中で高齢者の一人暮らしと夫婦のみの世帯をあわせた数が半分以上。病気やけがをしている高齢者は半数ほどいますが、生活に支障をきたすほどの重症の人は2割程度だと調査結果が報告されています。
日本の高齢者の基準の65歳は色々な所での基準にもなっているようです。
①介護保険第一被保険者資格、②企業の平均的定年年齢、そこへ今回のテーマの「前期高齢者」という対象者も加わってきます。

日本の平均寿命は世界的には?

日本の平均寿命は医療技術や介護制度整備等で、毎年伸びてきてに2016年迄4年連続の伸び率になりこの結果は過去最高になりました。
また世界的に比較しても高い平均寿命の国になっています。

日本の平均寿命の世界の順位

【2016年世界の平均寿命順位】[厚生労働省資料より]
(単位:歳) [女 性] [男性]
①香港 87.34 ① 香港 81.32
②日本 87.14 ②日本 80.98
③スペイン 85.42 ③キプロス 80.90
④フランス 85.40  ④アイスランド  80.70
⑤韓国 85.20   ⑤スイス 80.65

このように日本は世界的にみても長寿大国になっています。そんな長生きの国に定められている「前期高齢者」とは何かという点を紹介いたします。

日本の前期高齢者の定義

65歳から74歳までの人を「前期高齢者」といいます。前期高齢者は、64歳までと変わらず国民健康保険や被用者保険の給付を受けることができます。
高年齢者雇用安定法で、本人が希望すれば65歳まで働けるようになったため、定年後も同じ職場で働き続ける人が増えています。

これからはさらに現役で活躍する高齢者が増えていくでしょう。また労働人口が減る一方で、前期高齢者も含まれる含まれる65歳から69歳までの男性の約半数が働いています。趣味を楽しみながらパートタイムで働くのも、フルタイムで働いて仕事に生きがいを見出すのもいいでしょう。

いずれにせよ定年後も自分の居場所を見つけ、自立した生活を送ることが大切ですね。

 

 

ojiisan

 

 

 

前期高齢者と介護

65歳以上の高齢者の要介護者数は急速に増加してきています。特に後期高齢者と言われている75歳け以上の割合がかなり高くなっています。

年度別要介護者推移

(対象者:要支援1~2・要介護1~5)                       ❲単位:千人❳
平成15年 16   17  18   19  20   21   22  23   24   25
3,704  3,943 4,175 4,251 4,378 4524 4,696 4,907 5,150 5,457 5,691(対平成15年比+53%)
❉内閣府高齢化状況データより

前期高齢者の実態調査の結果過去10年間で50%以上の増加がみられ高齢化への進行状況が判断できます。

■前期・後期高齢者の要介護度認定状況

①対象者:前期高齢者(65歳~75歳)
②要支援者   231千人(1.4%) ( )は前期高齢者、後期高齢者の総数からの割合
③要介護者 491千人(3.0%)

①対象者:後期高齢者(75歳以上)
②要支援者   1,367千人(8.8%) ( )は前期高齢者、後期高齢者の総数からの割合
③要介護者 3,611千人(23.3%)
介護保険の認定状況をみても後期高齢者の75歳以上になると割合が大きく上昇する事がわかります では前期高齢者が何故介護が必要になったかの原因をみてみると次のような要素があります。

■介護が必要になった原因(男女平均)

①脳血管疾患     17.2%(26.3%)男性の脳血管疾患比率
②認知症       16.4%
③高齢による衰弱   13.9%
④関節疾患 11.0%
今回の内閣府の データで分かると思いますがこれから高齢化社会に突入していく中で前期高齢者に対しての介護の必要性が高くなって来る事は分って頂いたと思います。
更にこれからは認知症対策や重度要介護者等の対応にあたる重要な位置付けとして介護はますます必要性が高くなってきます。

 

前期高齢者と介護での注意点

高齢者の場合、複数の臓器・器官の機能や予備力が低下しているため、健康状態が崩れやすく、自宅や外での環境の変化に対応して体を正常に保つ機能が衰えて、身体的・精神的ストレスの原因となって各種の事故や病気になりやすくなっています。
高齢者の介護に当たっては、幾つかの注意点が考えられます。

安全面での注意点

高齢者の機能低下の中で運動能力の改善は安全な生活をしていく為にまず取り組んでいきたい最初の項目です。
確かに、筋力強化運動を正しく行なえば有効です。しかし、運動にはプラス効果も、マイナス効果もあリますので「運動の両面性」に対する理解が必要です。
高齢者の健康状態・体力レベル・疾病の有無などを詳細に把握したうえ、適切な運動を段階的に実施した時には、体力のみならず精神状態の改善も期待できます。
しかし、高齢者の現状を把握せずに運動の効果だけを優先し、運動を実行すると体力の改善よりも、膝痛あるいは腰痛が悪化したり、関節障害が発生したり、思わぬケガ、運動を拒否される可能性があります。高齢者の運動能力改善は安全面を十分に行ってから始めるようにしたほうが安心して行えます。

次に重要なポイントは、運動の進め方です。体力的に低下が進行している方の場合は、準備運動の時間を長く、強度の弱い運動種目を中心に、無理せずにできる項目から始め、長期間行なうことをお勧めします。

■生活面での注意点

生活面への綿密な配慮が求められ、単に要介護者の身体機能を改善させるだけではなく、体を動かす習慣を身につけさせるとともに、心身の自信を回復させるように努めることが重要です。高齢者に自信を取り戻させ、できる体験と喜び、達成感、自身への意識向上を多く積ませることが大切です。

■高齢者の意思の尊重

重要なポイントとして、高齢者の意思尊重です。一方的な指示や命令ではなく、対象者の意見を尊重することです。あくまでも、要介護者が主体である意識を与え、意見を述べる充分な時間を与えることも重要になります。

 

 

roujinsya_couple

 

 

まとめ

冒頭で紹介しましたように日本は世界でもトップクラスの長生きの国です。それは逆に高齢化社会という証にもなります。これからますます益々増加する高齢化社会とそれをサポートする介護との関連についてこれから多くの問題が表面化することだと思います。

それをいかに早期に解決できるかで、高齢者が安心した生活を過ごしていける環境になっていくと思います。

qna