ストーマ装具はどんな状態で必要なの?交換って?

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介護をされている要介護者の身体の状態は色々な、状態があります例えば一例としては胃ろう等の人工的な医学用具を装着しなくては日常生活を維持していく事が困難な方もおられます。そのなような状態の一つが「ストーマ」と呼ばれている人工肛門です。これからその「ストーマ」について説明させて頂きます。

 

ストーマとは

人工肛門や人工膀胱とも言われています。腸や膀胱の病気のために切り取った部分のかわりにお腹につくられる排泄のための口です。“人工”と言いますが、機械や器具をつけるのではなく、腸や尿管を直接お腹に出してきて人工的に排泄の口をつくります。お腹につくられた“ストーマ”から尿やお通じがでる仕組みですが、専用の袋状の※1ストーマ用装具をお腹に貼ってそこに排泄物をためます。ある程度たまったらトイレで袋の中の排泄物を出します。
※1.[Stoma] (名詞:解剖・血管等の小穴・口・気門)   (医学:膣器官への人工穴・気孔)

尿禁制型ストーマ(インディアナパウチ)は、回腸、上行結腸、横行結腸の一部を使って、尿を溜めるためのパウチ(袋)を作る方法です。パウチに溜まった尿が逆流したり漏れないように弁を作ったり、様々な工夫がされているので、パウチをストーマにつけなくても尿漏れは起こりません。尿を出すためには、自分でストーマから専用カテーテルを挿入して自己導尿を1日数回行う必要があります。この手術は多くの腸管を使うため、手術時間は比較的長くなり、手術後に合併症の危険も多くなります。しかし、普段は尿を溜める袋をつけなくて良い、という良い面もあります。

一般的に消化官を体外に装着した物を「消化官ストーマ」といい、尿路に装着した物を「尿路ストーマ」と言います。自分自身では排泄の機能が低下または機能しない方は「消化官ストーマ」や「尿路ストーマ」を腹部に着けて従来と違った排泄の方法に挑まなければいけません。

ストーマ取り付け後の身体変化

人は排泄行為は自分でトイレにいき自ら行うもので。ストーマを取り付ける以前は尿意や便意を感じると自然にトイレに行って生まれ持った肛門や尿道から排泄を行え、爽快感させ感じていたものです。更に、自分自身で便が出るのか尿がでるのかも感じ分ける事ができていました。ストーマを取り付けると排泄経路も変更され、自分で見える腹部に取り付けられた「消化官ストーマ」から便やガスが、尿道ストーマから尿が排泄されるようになります。ストーマを取り付けることにより、尿意を感じることがなくなります。
「禁制型ストーマ」を除いて便・ガス・尿を溜める直腸や膀胱も失われます。自分の意思ではない状態でストーマから排泄されます。

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ストーマの種類

消化官ストーマを分類すると「造設期間別」「造設部位別」「開口部の数」に大きく分類されます。

■造設期間別

「永久的ストーマ」と後日閉鎖される「一時的ストーマ」があります。

■造設部位別

大きく分けて「結腸ストーマ」※1.「回腸ストーマ」に分類されます。更に装着される消化官部位によっては,
それぞれ※3.「盲腸・上行結腸ストーマ」※4.「横行結腸ストーマ」※2.「下行結腸ストーマ」※2.「S状結腸ストーマ」に分類されます。体外に装着される部位によって、腹部に装着される位置も異なってきます。

■開口部の数

「単孔式ストーマ」「双孔式ストーマ」機能別では「禁制ストーマ」「非禁制ストーマ」に分類されます。

尿路ストーマの種類

尿路ストーマは、尿道以外から尿の排泄経路を確保するために行われる、※5.尿路変向術の結果装着されます。胃瘻(いろう) 膀胱瘻(ぼうこうろう) は尿路変向術 1つです。 経皮的に ビッグカテーテル、 膀胱カテーテルに注意します。ストーマが装着されるものには尿管皮質瘻と回腸導官があります。尿管皮質瘻は直接腹部に装着して、取り付けられます。回腸導官は離れた回腸を尿官に結合させて腹部に取り付けられます。これらは何も「非禁制ストーマ」である為に常に尿漏れがある為に尿袋の必要性があります。

[ストーマ名] ➡  [ストーマの取り付けられる位置]
※1.小腸のストーマ ➡ お腹の右下側に取り付けられます。
※2.大腸のストーマ  ➡ お腹の左下側に取り付けられます。
※3. 上行結腸ストーマ➡ お腹の右側
※4.横行結腸ストーマ ➡ おへその右上側か上
※5.膀胱癌に対する膀胱全摘除術や直腸癌に対する直腸切断術は、尿や便の出る出口を新たに作らなければなりません膀胱を摘出した後には,新たに尿の出口を手術により作らなければなりません.この手術を尿路変向術といいます。

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ストーマの役割

人間は口から、食べ物や飲み物を摂取して肛門や尿道から便や尿を排泄します。体内で一時的に留まる事があってもその後は必ず排泄されます。 排泄出来ないと人体に大きな影響をもたらすので、排泄はとても大切な生理現象の一つです。
しかし、腸や肛門の疾患のため肛門まで便が運ばれないことがあります。
その時、排泄できるように腸を直接皮膚の上にあげて、通過障害を回避するために人工肛門を作ります。そのような患者の排泄ができるよう排泄経路を確保してやるのがストーマの最も重要な役割です。

人工肛門を持つ患者さんは精神的、肉体的、社会的に様々な問題に直面するため、術前から術後そして社会復帰後にも継続した看護介入が必要になってきます。肛門には肛門活躍筋という筋肉があり、便意を感じた時に排便することができますが、人工肛門には括約筋がないため排便を自己コントロールすることができません。人工肛門にテープ付きの袋(パウチ)を付け、排出された便を袋に溜めておきます。 皮膚と人工肛門周囲に便が常に付着している状態が続くため、皮膚トラブルを起こしやすく、セルフケアが大変重要になってきます。

そのため、術前後はボディイメージの変化、喪失感などを念頭に援助する必要があります。 また、回復期では人工肛門のセルフケアの指導が重要になってくるため、その場での優先順位を考えた看護ケアのプランニングが必要になってきます。 社会復帰後は様々なライフパターンがあり、個別性を尊重した看護や介護が必要です。

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ストーマと介護

まず在宅介護でのストーマの管理について考えてみたいと思います。ストーマをしている利用者の介護を行う場合、やはり最初に行わなければいけないのが利用者の状況把握で利用者は術前は便や尿の排泄は、腸や膀胱に便や尿がたまり、自分で便意・尿意を感じてトイレで排泄していました。しかし、ストーマの術後は便や尿をためること、便意・尿意を感じることがないので、自分の意志とは無関係に排泄されてしまいます。そのため、腹部にストーマ用装具を貼り、便や尿を受けとめていきます。
介護でのストーマ管理の多くは、排泄物の管理・処理が中心的になります。病棟でも訪問介護でも、排泄物の状態の観察、ストーマや周囲の皮膚状態の観察、面板やパウチの管理をします。しかし、訪問介護ではさらに個別性が強くなっていきます。

高齢者の場合、細かいものが見えにくくなった、指先がうまく使えなくなった、腰が曲がってしまい、装具を密着させることができなくなった、認知症など認知機能の問題によってストーマ管理ができないなどということが起こってきます。できなくなってきた状況に応じた管理を行っていきます。

例えば、できなくなった処置を補えるように、装具や物品は使用する順に並べておく、事前に使用する装具は開けやすくなるよう、取り出し口に折り目をつけておく、今までは座位で交換していたのを仰臥位(ぎようがい)で行うように指導するなど、その利用者さんに応じた細かい対応が求められてきます。

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まとめ

ストーマの要介護者を介護する場合、配慮してやるべきことは利用者の尊厳を尊重することです。排泄と言う人の恥ずかしい部分を露出するわけですから、介護する側もその点を十分に理解した上で取り扱う様にしてあげることが基本的なことではないでしょうか。

また ストーマの取替などについては医療行為となる点があるかもしれませんので十分に考慮した上で対応に当たった方が良いと思います。

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