認知症の患者数って増えてるの?これからはどうなるの?

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高齢者の方の多くが悩まされている認知症。自分の家族、または周りの方で悩んでいる方も多いのではないでしょうか?認知症は、本人はもちろんのことですが、それを支える家族の方もケアの仕方が難しいと言われています。実際に、自分の親しい人が認知症になった時、どうして良いのかわからない方も多いのではないでしょうか。

実際に今回は、この認知症の方は実際にどのくらいいるのか、詳しくご紹介していきたいと思います。

 

認知症の患者数の現在

では、実際に今現在、認知症の方はどれくらいいるのでしょうか?
厚生労働省によると、日本の認知症患者数は平成37年の2025年には700万人になると推計されています。この数字は、65歳以上の高齢者の方の役5人に1人が認知症患者となる数字です。それほど、高齢者の方にとって認知症は関わりの深いものになってきているのです。
そこで厚生労働省は、団塊の世代が75歳以上となる平成37年、2025年を見据えて、平成27年1月27日、認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)を制定しました。

このオレンジプランは、認知症の方であっても住み良い社会を作るために制定されたものになります。では、具体的に新オレンジプランとはどのようなものなのでしょうか?

①認知症への理解を深める

認知症が身近なものであると言うことを、社会へ広めていきます。具体的な政策として、認知症患者をサポートする認知症サポーターを増やしていきます。この認知症サポーターとは、認知症サポーター養成講座を受講することにより努めることができます。

②適切な医療、介護の提供

認知症サポート医師を増やす、認知症疾患医療センターを整備することなどが挙げられます。また、認知症の方に対して、どういう状態なのか、身体的、心理的に的確に判断し、適切な介護、または医療ケアが受けられるようにします。

③若年性認知症対策の強化

65歳未満で発症する認知症を、若年性認知症と呼んでいます。この若年性認知症の患者数は、全国で4万人近くいると言われています。この若年性認知症の方が社会へと交流ができるよう、社会参加支援などを行っていきます。

④介護者支援

認知症は、本人もそうですが支える家族も大変という話をさせていただきました。認知症の方を支える家族、介護者の悩みや不安を解消するため、認知症カフェなどの設置、介護ロボットなどの開発の支援を行います。

⑤高齢者に優しい地域作り

外を歩いていても、まだバリアフリーが完全でない場所や、高齢者の方にとっては住みにくい場所などが存在します。それらを解消し、また地域全体で高齢者の方を見守れる体制を整えていきます。

⑥認知症の予防方、診断法、治療法などの推進

認知症は、まだ原因がはっきりしていないと言われています。そこで、認知症の予防方、治療法、診断法、リハビリテーションモデルや介護モデルの研究開発を推進します。

⑦認知症の方や家族の方の視点を重視する

認知症の方本人を支えるのはもちろんのことですが、プラン全体の理念として家族の視点も重要視します。

出典:厚生労働省ホームページ
「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)〜認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて〜(概要)」http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/nop101.pdf を編集して利用

以上が新オレンジプランの具体例になります。今まで以上に認知症患者への理解を深め、ケアが出来る環境作りをすることが大きな目的になります。

 

 

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認知症の患者数の過去

認知症の患者数の数としては、厚生労働省は2012年(平成24年)で462万人と推計しています。
つまり、高齢化社会になっていくにつれ、自ずと認知症の方の人数も増えていく形になります。もともと、認知症とは、昔はボケ、痴呆、痴呆症というような呼ばれ方をしていたものです。それを2004年に、厚生労働省が認知症としたのが始まりです。ボケ、痴呆、痴呆症というのは、あまりにもひどい、差別用語だという声が上がったからです。もともと昔は、今のように平均寿命が長い訳ではありませんでした。しかし、医療面の発達や食生活の変化、薬の普及などのおかげで平均寿命が延び、それに伴い高齢者の方の数、そして認知症の方の数が増加していったものと思われます。また、上記でもご紹介させていただいた新オレンジプランのように、国をあげて認知症対策に取り組むようになりました。昔は、認知症の家族の方がいたとしても、それを支えるのは主に家族の方でした。

今現在も、それは変わらないのかもしれませんが、今はたくさんの専門書、認知症に特化した医療機関、専門医、そして相談する場所があります。確かに認知症の患者数は年々増えていっているのは事実ですが、対応策も考えられているのです。

今は、全く知識がない方であっても、手探りで介護を行うことが多かった昔に比べ、今は自分で勉強できることも多いはずです。また、認知症予防の運動やリハビリテーション、食事などもあります。認知症の方を支える家族の方は、まず知識をつけるところから、そして高齢者の方自身は、まず認知症にならないように対策を立てることが重要なのではないでしょうか。

 

 

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認知症の患者数のこれから

上記でもお話しさせていただきましたが、認知症の患者数は年々増加しています。これからももっと増えていくでしょう。それに対応すべく、今は新しい治療薬の研究や開発もどんどんと進み、認知症が完治することも夢ではないかもしれません。

では、認知症患者が増加するであろう未来、私たちはどのようにすれば良いのでしょうか?

①専門医の存在を知る

皆様は、認知症に特化した医療機関がることはご存知でしょうか?病院によっては、もの忘れ内科という名前で、認知症の専門医を置いている病院も存在します。こちらでは、認知症の診断や治療の相談を専門医が行なってくれます。今現在は完治が難しい認知症ですが、進行を遅らせることは可能なのです。自分で判断するのではなく。専門医の診断を仰ぎましょう。

②適切な介護を知ること

認知症は、完璧に治療できるものではありません。しかし、周りの方のケアで良い方向へと進めることは出来ます。そのためには、認知症というものを理解し、適切なケアを行わなくてはいけません。例えば、認知症だからと言って行動を制限してしまうことや、反対に全てを介護しては全く意味がないのです。認知症であっても高齢者の方が変わった訳ではなく、また過剰な介護は本人の意思や行動を奪ってしまうのです。

また、人によって症状も大きく変わりますので、ケアの仕方も人によって違います。今は病院である程度の治療を施すことが出来ますが、高齢者の心理的部分を深く理解できるのは医師ではありません。それを支える家族の方です。戸惑うこともあるかと思いますが、高齢者の方が何を求めているかを知り、向き合っていくことが大切です。

また、より良い治療や介護を選択できるよう、認知症に特化した医療機関を今後増やして行かなければならないでしょう。

 

 

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まとめ

高齢化社会に伴う問題は、この認知症の問題だけではありません。福祉サービスの問題や介護施設数の問題、介護職員数の問題など様々です。

今後も新しい対策が作られていくかと思いますので、私たちもこれらの問題に目を向けていく必要があるのではないでしょうか?

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