床ずれを解決するにはどうしたらいいの?原因は?

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医療現場や介護現場で使われる言葉に「褥瘡」と言う言葉があります。これは「じょくそう」と読み、「床ずれ」のことです。床ずれは寝たきりになった高齢者に多く、「身体に穴」が開いてしまうのです。一体、なぜ床ずれが出来てしまうのでしょうか、穴が開くとはどういう事なのでしょうか。

今回は床ずれについてご紹介させていただきます。

 

床ずれとは

床ずれとは医療介護用語で「褥瘡」ともいい、長時間の寝たきり状態によって皮膚が長時間圧迫され血流が悪くなり生じる皮膚潰瘍のことです。

どのような時になってしまうのか

これは長時間の寝たきり状態になっている人などに起こってしまいます。しかし、寝たきりでなくても痩せている人でも日中車椅子でずっと生活している場合や夜間帯などに自力で寝返りが打てない場合、栄養状態が悪いと床ずれを引き起こしてしまいます。床ずれは「肩甲骨」「おしり」「かかと」など、骨が出ている箇所にできやすく、定時での体位交換が重要となってきます。

床ずれの治療

床ずれは発生後にしっかりと対応することで、軽い治療で治すことが出来るのです。治療といっても難しい治療ではなく、日ごろの生活を見直すだけでも出来るのです。床ずれが発生した時、マットレスが固いとか栄養状態が悪いなどといった理由があり、それらを見直すことで少しずつ治していくことが出来ます。また、床ずれは初期症状が目で確認できるので、初期段階の時にしっかりと皮膚のスキンケアをするだけでも大きく変わってきます。薬を使わなくても治せて痛みが軽度の状態でしっかりと行うことが大切です。

 

 

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床ずれの症状と原因

床ずれには大きくわけて「急性期」と「慢性期」に分けることができます。急性期とは床ずれが出来て3週間程度のことをいい、慢性期はそれ以降となります。

床ずれの症状

床ずれには時と場合によって症状が異なってきます。赤みや水ぶくれで済む人もいれば、ぽっかりと穴が空いてしまう人など、症状によって異なります。

① 急性期

この段階だと、皮膚が骨などにより圧迫されて赤み、痒みや痛みが出てきます。小さく水ぶくれになったり、内出血が出たりします。

② 慢性期

これは床ずれが出来てから3週間後以降のことをさすため、床ずれが進行してきています。軽い水ぶくれだったものが、傷の深さにもよりますが浅い床ずれの場合は新しい皮膚細胞が再生して治せる力がまだ細胞の中には残っているため、軽い治療程度で行えるかもしれません。しかし、深い床ずれになってしまった場合、皮膚細胞の再生力が衰えてしまい、皮膚が壊死してきてしまいます。

床ずれの原因

床ずれの原因について述べさせていただくなら大きな原因が「寝たきり」ということです。寝たきりが悪いわけではなく、寝たきりの場合、自分で寝返りが打てなくなってしまう為に起こりやすくなってしまっています。2時間おきの「体位交換」が必要となってくるのです。体位交換を行わないと同じ部位が長時間圧迫されてしまい、血流が悪くなってしまい床ずれが出来てしまうのです。また、少しの摩擦やパジャマなどの擦れでも床ずれになってしまう場合があります。
長時間の寝たきりだけでなく、栄養状態が悪いと筋肉や皮膚が薄くなってしまうので、少しの刺激で床ずれになってしまうばあいがあります。

 

 

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床ずれの対策と予防

床ずれには「寝返り」が重要となってきます。自分で寝返りが打てない人がなる可能性が高く、介助が必要になる為、少しでも赤くなってきたら要注意して観察していかなければならなく、どこを注意して観察していくのでしょうか。

床ずれの対策

これは「出ている場所」をしっかりと観察して行かなければなりません。それが大きな対策ともなるのです。床ずれは「おしり」や「かかと」に出来やすく、私たちも普段、映画館で映画を観ているときなど、おしりが圧迫されて痛くなる時がありますが、その痛みを感じにくくなっている高齢者は痛みの訴えが無く、そのまま床ずれとなってしまいます。その為、おしりやかかとが赤くなっていないかを注意して観察していく必要があるのです。赤くなっていたら少し体を浮かせて寝るなどの対策が必要となります。

床ずれの予防

床ずれの予防にはいくつかの種類があります。

① 2時間おきの体位交換

仰向けでずっと寝ているのならば、2時間おきに左右に体位を交換することが大切です。浮かせている方の身体の下にクッションを挟むなどして安楽な姿勢にして寝てもらいます。

② 摩擦の軽減

パジャマやシーツのヨレも床ずれの原因となります。シワにならないようにパジャマの裾やシーツをしっかりと伸ばすことが大切です。また、オムツをしているのならば、オムツの中が不衛生状態にあるのもよくありません。その為、オムツ内を衛生にしておくことが大切となります。

③ 栄養状態の改善

低栄養状態でも床ずれはなりやすくなっていまいます。普段の食事でも栄養が足りていないのならば、高栄養ドリンクなどで栄養状態を良くすることが大切です。

 

注意点

ここでは床ずれの注意点についてご紹介いたします。床ずれには注意しなければならない点が多く、予防することで行えることもたくさんあります。

車椅子での床ずれ

床ずれは寝たきりの人だけではありません。寝たきりの場合だけではなく、日中車椅子で生活している人も床ずれに気にかけなければいけません。車椅子に座っていることで体重がおしりにかかってくるので、床ずれの危険性もあるため寝たきりでなくても気をつけなければならないのです。定期的にトイレなどで立ってもらうことにより、おしりにかかっていた負荷を軽減させていくことが大切となってきます。

予防は全体を

身体の圧力を減らすポイントは一点だけを気にするのではなく、おしりならおしり全体を保護することが大切です。赤みや水ぶくれが出来てしまった所を気にしてしまいがちですが、赤みのポイントだけを気にしてしまうと、次は違う点での褥瘡となってしまいます。

その為、点ではなく面で気にかけていくことが大切となります。一点、水ぶくれが出来てしまったのならば、その点だけではなく面を気にするようにして、水ぶくれ以外に気にかけていくのです。

観察時の注意

床ずれは悪化する前に医師に診せることが大切ですが、どこに注意すれば良いのでしょうか?それは、他の皮膚の色に比べて赤や紫になっていたら危険です。少しでも赤みがあるうちに医師に相談することも大事だといえます。しかし、一時的に赤くなっている可能性もあるので、3秒程押して押した時に白っぽくなり離したときに戻れば大丈夫です。

元の色に戻らないで白いままの場合は、初期の床ずれの可能性があるため医師に診せた方が良いといえます。

 

 

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まとめ

今回は「床ずれ」についてご紹介いたしました。介護施設でも床ずれ(褥瘡)には気にかけていますが、全くならないわけでもありません。定時での体位交換や栄養状態の向上、様子観察が重要となってきます。身体の細い方で普段から骨が浮き出てきてしまっている人などは特に注意が必要です。

身体の大きい人でもその分体重があるので、普段から気をつけなければなりません。

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