メタボリックシンドロームは高齢者に大敵!

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近年の日本では食文化の欧米化が進んでいることもあり、メタボリックシンドロームになっている人が少なくありません。メタボリックシンドロームは治ることはないのでしょうか。食事制限や運動すれば治る?いつまでも健康体でいたいのは誰もが思っていることでしょう。今回はメタボリックシンドロームについてご紹介させていただきます。

メタボリックシンドロームとは

メタボリックシンドロームと言う言葉を辞書で引いてみると、「代謝」「症候群」と出てきます。メタボリックシンドロームを直訳すると「代謝症候群」ということがわかります。代謝の異常により体重が増加し落ちにくくなってしまうのです。そのことから内臓脂肪や血糖値の増加、血圧異常となってしまうのです。

メタボリックシンドロームの主な症状

メタボリックシンドロームの主な症状(病気)としては内臓脂肪型肥満に加えて「高脂血症」「高血圧」「糖尿病」のいずれかの症状が合併した状をいい、内臓脂肪が増加している人は、血糖値が高くなったり血圧が上がりやすくなったりしている状態になります。また、内臓脂肪が多くなると心疾患や脳血管疾患などの病気も引き起こしやすくなってしまうのです。

糖尿病からの合併症

糖尿病を患っている日本人は少なくありませんが、糖尿病には様々な合併症を引き起こしてしまいます。血糖値が高いままにしておくと、人体の機能にも影響してきてしまうのです。
糖尿病の合併症については以下になります。
【慢性合併症】
・ 細小血管障害
糖尿病網膜症、糖尿病腎症など
・ 大血管障害
脳梗塞、狭心症など
・ その他
糖尿病性足病変、歯周病、認知症など
【急性合併症】
高浸透圧高血糖症候群、感染症など

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メタボリックシンドロームの診断基準と原因

ただ太っているからメタボリックシンドロームかと聞かれたら、そうではないのです。ウエスト周りと血液周りの基準があって「メタボリックシンドローム」と診断されるのです。太っていてもメタボリックシンドロームと診断されない場合があります。

メタボリックシンドロームの診断基準

メタボリックシンドロームには大きく分けて4つの診断基準があります。ウエスト周りと血液周りで判断されるのです。
【ウエスト周り】
ウエスト周りは男女で分かれ、男性は85cm以上、女性は90cmと言われています。
ウエストは世代によっても異なりますが、現在の日本のウエスト周りの平均は40代男性が85cm、40代女性が70cmと言われているので、多くの40代男性がメタボリックシンドロームと診断される値となっているのです。
【血液周り】
・ 血糖値
110mg/dl以上(空腹時)
・ 血圧
最高130/最低85mmHg以上
・ 血清脂質
中性脂肪値150mg/dl、HDLコレステロール値40mg/dl未満とされています。

メタボリックシンドロームの原因

メタボリックシンドロームの原因は一つではありません。食事の偏りや生活リズムの乱れ、ストレス、運動不足などがあげられます。近代病ともいえるのです。仕事によるストレスや運動不足、食の欧米化が進んだことによる食事の偏り、また、スマホなどの普及によって夜遅くまで起きている人が増えたことにより、生活リズムが乱れていることからメタボリックシンドロームになってしまうのです。

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メタボリックシンドロームと高齢者

メタボリックシンドロームにかかっている人は40代男性が多いと思いがちですが、実は高齢者のメタボリックシンドロームも増えているのです。脂質の多い食事が多いことや運動不足だけではなく、高齢者のメタボリックシンドロームには別の原因があるのです。

高齢者のメタボリックシンドローム

高齢者のメタボリックシンドロームには前項「メタボリックシンドロームの原因」であげた理由の他に「咀嚼能率」が関係してくるのです。高齢者は咀嚼(食べ物を噛むこと)の機能が低下してきます。咀嚼能率とは「咀嚼効率」とも呼ばれ、一定の回数を噛むことでどれだけ細かく砕くことが出来るのかという指標にもなるのです。
高齢者は健康を意識していたり食事の好みで肉や魚などのたんぱく質を少なく撮ることが多く、身体のエネルギー源であるたんぱく質が減少してしまい、低栄養になってしまうかもしれないのです。低栄養状態が続くと、筋肉や骨、血管などがもろくなってしまうのです。

高齢者はメタボリックシンドロームより怖いものがある

40代男性だとメタボリックシンドロームになることで様々な合併症を引き起こして死を招いてしまう場合がありますが、高齢者は逆ともいえるのです。
高齢者は食べ物から栄養を吸収する力が衰えてきています。その為、健康を意識して肉や魚などのたんぱく質を少なめにしてしまったり、低栄養のものを食べたりすることで健康維持できるわけではないのです。高齢者だからこそ、栄養価の高いものをなるべく多くたくさん噛むことが大切となるのです。
骨がもろくなるからとカルシウムばかり摂るのではなく、現在の栄養状態を低下させないことが重要となるのです。

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メタボリックシンドロームの改善方法

メタボリックシンドロームには今からでも出来る改善方法があるのです。メタボリックシンドロームの原因には「内臓脂肪」があげられます。内臓脂肪の増加により様々な合併症を起こしてしまうので、内臓脂肪を減らすことが重要とされています。内臓脂肪を減らすためには、まず運動不足の解消が必要となってきます。「内臓脂肪を落とすのは大変」と思うかもしれませんが、内臓脂肪は皮下脂肪より落としやすいと言われています

内臓脂肪の特徴

内臓脂肪とは「外からは見えない脂肪」のことをいい、これらは生活習慣の影響を受けやすいと言われています。ホルモンの関係で男性につきやすい為、メタボリックシンドロームは男性に多いとされているのです。
内臓脂肪の特徴としては「エネルギーを一時的に貯蔵する」「衝撃を和らげるクッションの役割」「蓄積されやすいが落としやすい」などがあげられます。内臓脂肪が多いのも良くありませんが、全くないのも良くないのです。バランスのとれた内臓脂肪が必要なのです。

内臓脂肪の改善

内臓脂肪は落としやすいと言われていますが、やはり必要なのは「食生活の改善」と「運動」です。
・ 食事の見直し
甘い物ばかり食べたり脂っこい食事をしすぎなのは内臓脂肪が付いてしまう原因となります。
・ アルコールの過剰摂取
付き合いがあるからと言って、アルコールばかり摂ってもいけません。
・ 適度な運動
食事制限だけでは内臓脂肪を減らすことが出来ません。毎日最低30分は歩くようにすることで運動する事が大切です。一駅手前で降りて歩くことも大切です。

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注意点

メタボリックシンドロームは男性に多いと言われてきていましたが、近年では女性や高齢者にも増えている「国民病」とも言えます。その為、「私は違う」と思うのではなく、日ごろから気を付けていくことが大切です。

国民病?なメタボリックシンドローム

国民病ともいえる「メタボリックシンドローム」ですが、近年、若い女性にも増えているのです。一見。痩せて見える女性でも皮下脂肪より内臓脂肪が多い場合があるのです。若い女性のメタボリックシンドロームの原因のひとつに「スイーツ好き」があげられます。「甘いものには目がない」という言葉がありますが、それもメタボリックシンドロームには大敵なのです。若い女性はダイエットをすることで見た目では維持しているように見えますが、メタボリックシンドロームになりやすくなっているのです。

食生活にストイックになりすぎてもダメ

メタボリックシンドロームになって食事制限を始める方も多いと思いますが、食事制限のしすぎもいけないのです。肉や魚を極端に減らしてしまうことで、身体は別の食材からエネルギー吸収しようとしてしまうのです。その為、たんぱく質である肉や魚もしっかり食べることが大切なのです。

まとめ

今回は「メタボリックシンドローム」についてご紹介させていただきました。「美味しいものは身体に悪い」なんてたとえもすることがありますが、摂り過ぎも良くはありませんが、取らないのも良くありません。しっかりと栄養バランスの取れた食事と適度な運動することで、今後の合併症リスクの軽減も出来るのだと思います。今日から始めるのでも遅くはないのです。

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