老人福祉施設ってどんなのがあるの?種類は?

Nursing Home Care

一般的に「老人ホーム」と総称して言っていますが、実際には目的や用途によって入るべき老人ホームが異なるのをご存知でしょうか?

ご家族から施設に入所した後に「こんなサービスがあると思って入ったのに無い」と言ったクレームも少なくありません。入所する前に一度ちゃんと老人福祉施設について知っておくことで、トラブル回避出来るのではないでしょうか。

今回は老人福祉施設についてご紹介いたします。

 

老人福祉施設と

老人福祉施設とは、昭和38年に施行された老人福祉法に基づいた高齢者の福祉のための施設のことであり、入所型・通所型と別れています。
入所型とは「特別養護老人ホーム」や「養護老人ホーム」などの高齢者が住居を自宅や病院からこれらの施設へ移して生活する施設のことを指し、通所型とは「老人福祉センター」や「デイサービス」などの自宅から一時的に短時間利用する施設を指しています。

介護保険施設との違い

一般的に「老人ホーム」と言っても一概には言えません。老人福祉法に基づいた施設と介護保険法に基づいた施設では大きく異なる点があります。
介護保険施設とは、介護保険サービスで利用することが出来る施設のことで、「老人福祉法」ではなく「介護保険法」に定められた施設のことを言います。
介護保険施設と呼ばれる施設には、一般的に「老人ホーム」として親しまれている「有料老人ホーム」や「グループホーム」、「老人保健施設(老健)」があげられます。
違いとしては法律が違うだけではなく、施設ごとで入所目的が異なるためそれに応じて期間も変わってきますが、老人福祉施設が終身利用と考える一方、介護保険施設は住居を目的とした違いなどがあります。また、要介護度やサービス内容、金額も異なってきます。

 

 

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老人福祉施設の役割

老人福祉施設は、基本的には公的に運営されている介護施設であり、病気や障害などで自宅での生活が困難になったり、不安になったりする高齢者が入所や利用することが可能となっています。
寝たきりや認知症などによって自宅での生活や在宅での介護が困難になった方が入る施設と言ってもいいかもしれません。寝たきりや認知症の方が入ったり利用したり出来る福祉施設として人気は高くメリットも多くありますが、入所までには順番待ちになってしまい、なかなか入ることが難しいといったデメリットもあります。

 

老人福祉施設のメリット・デメリット

老人福祉施設を利用するにあたってのメリットとデメリットをご紹介させていただきます。何事にもメリット・デメリットはつきものですが、一度入所してしまうと何か理由が無い限り、基本的には施設で最期を迎える人も少なくありません。メリットだけではなく、デメリットもしっかり把握していただけたらと思います。

【メリット】

・費用が安い

介護保険施設とはかなり大きな差がつくくらい、費用が安価です。

・長期入所が可能基本的には「終身入所」と思っていただいても可能なほど、終末期を施設で過ごす方が多くいます。

・24時間体制で介護が受けられる

これは入所型だけになってしまいますが、要介護度が高めの方が集まる施設ですから、比較的手厚い介護が受けられ、夜間も関係なく介護を受けることが出来ます。
以上のことなどが上げられます。
続いてはデメリットをご紹介いたします。

【デメリット】

・入所出来る要介護度が定められている

これは施設が決めているのではなく、法律で定められています。「介護度が足りずに入所出来なかった」と言うケースもありました。

・医療体制が整っているわけではない

公的な機関とは言え、医療体制が整っているとは限りません。看護師が配置されていますが、昼間のみの看護師がいる施設が多く、「看護師常駐」と書いてあっても看護師が夜いない施設も少なくありません。
以上のことなどが上げられます。
法定どおり要介護3だから入れるわけでもないのです。施設側も「この人は避けたい」と逃げ腰になるところもありますので、見学などしてよく見極めることも大切となってきます。

 

 

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老人福祉施設の種類

ここでは老人福祉施設の種類について掘り下げてご紹介させていただきます。「老人福祉施設」と言っても聞いたことある施設、聞いたことのない施設があるのは当然だと思います。民間の施設と被ることもありますが、それは「サービスの合致」と思っていただけたらと思います。

入所型の老人福祉施設

・特別養護老人ホーム

65歳以上の高齢者で、身体や精神に障害があるために在宅生活が困難であり日常の生活を送るための介護を必要とする高齢者を世話する事が目的とされた施設であり、要介護認定3以上が必須となっています。

・養護老人ホーム

「特別養護老人ホーム」とほぼ変わりはないですが異なる点は「養護」を目的とした施設となっています。

・軽費老人ホーム

家庭や住宅事情により自宅での生活が困難になってしまった高齢者が低額な料金で入所し、日常生活での必要な便宜を受けることが出来ます。

・ケアハウス

これは「軽費老人ホーム」の一種であり、60歳以上の高齢者(夫婦ならどちらか一方)が独立した生活を送ることが不安と認められた方が入ることが出来る施設です。独立した生活を継続していけるように援助することが目的となっています。

通所型の老人福祉施設

・老人短期入所施設

これは「ショートスティ」とも呼ばれていますが、自宅で生活している高齢者が身体的などの理由または家族の冠婚葬祭や精神的などの負担軽減から一時的に短期間入所する施設となっています。介護などは入所型と同じような生活支援を受けられます。

・老人福祉センター

無料あるいは低額な料金で高齢者の相談に応じたり、レクリエーションなどの便宜を供与したりすることを目的とした施設です。

・老人介護支援センター

老人福祉に関する情報提供や指導、相談などを高齢者と老人福祉事業者の間に立ち、連絡調整したり援助したりすることを目的とした施設となっています。

 

老人福祉施設の費用

老人福祉施設は公的な施設の為、民間の有料老人ホームなどとは異なり安いあるいは無料で入所や利用することが出来ます。安いのに手厚い介護を受けられるのが「老人福祉施設」の魅力の1つとも言われています。

介護保険施設との違い

介護保険施設では「入居一時金」と呼ばれる、入居するためのお金を払わなければならない施設も少なくありませんが、老人保健施設は基本的には公的な施設です。その為、施設に入る際に費用がかかるおt言うことはありません。また、介護保険施設でかかる「管理費」なども無料のところが多く、比較的リーズナブルで生活していただける施設となり、ほぼ介護保険が適用されます。

費用の内訳

毎月かかる費用を大きくわけると「生活費」と「介護サービス費」に分けることが出来ます。
生活費は居住費(部屋代)、水道光熱費、食費などが主にかかってきます。希望をすれば理美容や電話も取り入れることができ、その利用料も居住費に含まれます。また、介護サービス費は要介護度によって異なり、要介護3と要介護5では大きく変わってきます。
総合的に見て生活費は10万以下が一般的であり、介護サービス費は5万以下と考えておいてもよいと言えます。

注意点

そろそろ身内を介護施設にとお考えの方もいらっしゃると思います。その際に必要な点があります。その点をまとめさせていただきました。

施設に入ろうかな…

もし、今ご家族が寝たきりの場合、公的機関である老人福祉施設に近いうちに入所出来るかもしれませんが、まだ公園でグランドゴルフをやっているような元気な方だと入所の順番待ちにも入れないと思っておいていいでしょう。
今、どの現状なのかを本人や家族がしっかり把握しておくことが入所や利用する時に大事なポイントともなってくるかと思います。

何を必要としているのか

「介護」と言っても人それぞれで必要な介護が変わってきます。同じ要介護3でも、自分でご飯食べれる人もいれば出来ない人もいます。今、本人がどんな介護が必要なのかも見極めておくことが重要となってきます。また、「自身でトイレに行けてる」と思っている高齢者は多いですが、意外と失敗しているケースを良く耳にします。そう言う細かいところも気付けることで先は変わってくると思います。

以上のことなどが上げられますが、本当に必要なのは「本人と気持ちを一つにすること」です。値段だけで飛びつくと後悔する可能性もあります。「今、何をしてほしいのか?」「今、何をしてあげたらいいのか?」が一致することで「出来る介護としなくても良い介護」が見えてくると思います。

 

 

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まとめ

今回は「老人福祉施設」についてご紹介いたしました。公的機関のために目的は明確にされていますが、施設によって色があります。その色に合う合わないはあると思います。同じ特養だから、同じケアハウスだからと言って決めるのではなく、特養なら特養を見てみるのも大事だと思います。中には看護師が24時間いるところもあります。今、何が必要なのかを明確にするのも大切だと思います

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