独居老人が増えてる?対応の仕方は?

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皆さんは「独居」と言うワードでどんな物を想像されますか?
現在社会問題のひとつになっている「一人暮らしの老人」の事です。何故そのようになったのかは個々に事情が違いますが、問題は現在その独居老人が増加してきて、その対応策に苦慮している事実です。

今回はそんな社会問題の「独居老人対策」について紹介させて頂きます。

 

独居老人とは

独居老人とは冒頭での述べましたように何らかの事情で一人暮らしをしている高齢者です。ここに内閣府のデータがあります。それを見ると高齢者の増加と共に独居老人(特に女性)の増加に現在の核家族、少子化という現状が原因として明白になってきます。

65歳以上の高齢者推移

[内閣府データ参考]
昭55年 平成2年 平成12年 平成27年 平成37年 (単位:千人)
(1980年) (1990年) (2000年) (2015年) (2025年)
(男) 193( 8.3) 400( 20.8) 742( 59.4) 2,173( 280.3) 2,296( 335.3)
(女) 665(74.0) 1,623(238.6) 2,290(425.4) 4,119( 877.3) 4,710(1,004.5)
合計 858(82..3) 2,023(259.4) 3,012(484.8) 6,292(1,159.6) 7,006(1,399.7)

*1.( )は総高齢者数の内の独居老人数

*2.このデータで昭和55年~平成27年の35年間で高齢者数は7.4 倍増、独居老人は14,1倍増、更に10年後の2025年には高齢者数で 8.2 倍増 、独居老人は17.0倍増と予想されています。

*3.このデータの背景には昭和の時代と現在では次のような社会の変化が要因となっているように思えます。
・家族から核家族への変化、昭和の時代には「核家族」というようなワードは耳にすることはありませんでした。

「家族単位」「家族団欒」「祖父母から孫まで同一世帯」というように「家族の絆」と言うものが学校の「道徳教育」というものにも教えられていた事で、子供が親の面倒をみる社会性になっていた事はあり、また「子供は宝」という時代性もあり、平均2~3人の子供がおり、現在では話題になる「大家族」は普通の時代でした。
*現在社会問題になっているキーワードで「介護」「独居」「少子化」等は現在の社会が作った現象ではないでしょうか?

 

 

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独居老人の現状

前項で増加している独居老人の実情は理解していただいた事だと思います。では現在増加している独居老人問題にはどのような事があり、その要因となる、もと等について紹介させて頂きます。

独居老人の問題の背景で大きな問題になる点として「孤独死」「社会からの孤立」というような問題の発生が考えられます。孤独死については統計によると、年間死亡者数約125万人のうち、孤独死は約3万人といわれています。割合でいえば、100人に1人が誰にも知られることなく人生の最期を迎えていることに。

さらに今後の予測として、2040年頃には孤独死が年間20万人に到達する可能性も指摘されています。そもそもなぜ孤独死は増えるのか?家族・頼れる知人はなぜいないのか?等の背景を探るうちに見えてきた物は、独居になる要因は個人の事情等様々な事があります。

前項でのデータから推測できる独居になり、更に孤独死に至るような現実に結びつのは何かを考えて見えてくるものは以下があると言えます。

1. 独居老人になるのは、圧倒的に女性のほうが多く(女性の健康寿命が長い)女性の場合は独居になっても社会への対応性が早く、孤立感にみまわれる事が少いみたいです。高齢になっても再婚等への意欲もあり、社会環境に順応しやすい為に孤独死に至るような事実も少いようです。

2. 一方男性の独居老人の場合は次のデータにあるように孤独死になる事が多く、その原因は女性の場合と逆で社会への順応性が下手な事と、周辺との協調性が欠如している事による孤独感が原因として最も多いとされています。

■孤独死数推移

(東京23区)
[内閣府データ参考]
平成15年  16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年
1,44 1 1,650 1,837 1,869 2,341 2,205 2,189 2,908 2,613 2,727

このように孤独死に至る実情は年々深刻な問題になってきており、上の孤独死の推移の中で男性の孤独死は半数以上の実績が報告されています。
さらにこの先、いわゆる団塊の世代と呼ばれる方たちが年齢を重ねるにつれ、孤独死はさらに増えていくことが推察できます、将来的にもっと孤独死が身近になることが感じられます。

 

独居老人の原因

少子化や核家族化、高齢化などが相まって、一人暮らしの高齢者が増加傾向にあります。以前は、地域における近所付き合いなども活発に行われていましたが、最近ではこうしたつながりや、家族関係ですら希薄なケースが都会を中心に増えてきており、孤独死の数も増加傾向にあるのが現状です。
こうした状況に対して、社会はどのように対処すべきなのでしょうか。ここでは独居老人が何故増え続けてくるのかについての原因を考えてみたいと思います。

何故高齢者が独り暮らしになるか

高齢者が独り暮らしになる原因は様々ですが、代表的な要因を挙げてみます。

■連れ添いに先立たれる

夫婦内のどちらかが亡くなることで、独居老人となる事。

■親子間の問題による別居が余儀なくされる

親子間での問題は様々なケースが考えられます。特に現在多い原因は嫁、姑間や2世帯住まいでの問題で解決策として高齢者の親のほうが独り暮らしになってしまう事が増えてきています。

■子供が転勤等で遠方に離れている

従来からある問題

■※1.パラサイト・シングルの増加により親の面倒をみれるような環境にない。

シングル・パラサイが増加してくると共にその対象者の年齢が従来の20歳代から40歳代、50歳代と高齢化して、その為に自分の親の面倒をみる余裕がなくなってきています。
※1“パラサイト・シングル”とは「学校を卒業後も親と同居し、基礎的な生活条件を親に依存している未婚者」のこと。かつては20代を指す言葉でしたが、問題が提起された頃から年月が過ぎるに従って、中心層は30代から50代へと移りつつあります。

■独居老人を取り巻く会話のない日常生活

独居老人特有な現象として日常生活の上で電話、メール等の通信手段で誰かと会話や接触して会話する事が極端に減少しているようです。いわゆる「孤立感」という事による自宅内だけでの閉鎖的生活が続いた結果、孤独死等につながっていきます。更に内閣府の調査で近所との付き合いについて調べると「殆ど付き合っていない」「挨拶程度」が全体の64%をしめ、また独居老人に経済生活に関する意識調査の中から「困ったときに頼れる人がいない人の割合」。が5人に1人にあたる20パーセントが、驚くべきことに「誰にも頼ることができない」と回答。これでは孤独死が増えるのも無理はありません。

このように独居老人に至る迄に様々な要因が考えられます。その原因を大きく分類するなら、「社会環境の変化」「教育の面で社会道徳の欠如」等に大別されると思います。しかし現実の独居老人=孤独死を減少させる対策を福祉社会国家として成し遂げる事が必要ではないでしょうか。

 

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独居老人の対応と予防策

ここでは今まで紹介してきました、独居老人の実体に対しての対応策や予防策といった点を紹介させて頂きます。

対応策

■施設への入所

ご存知の通り、要介護3以上の認定がおりれば特別養護老人ホーム(特養)への入居が可能になります。補助が出るため安く利用できたり、介護もセットとして入居できたりすることから、介護施設への入居を考えた時に最初に頭に浮かぶのが、この特養への入居ではないでしょうか。しかし、現在特養の入居待機者は50万人を超えると言われており、数ヶ月、長い人では数年も待たされることが珍しくありません。では、特養など介護保険の施設サービスではなく、民間の介護施設に入居する場合はどうでしょう?

民間の施設の場合は費用面の問題が発生してきます。最近では、入居一時金0円というサービス付き高齢者向け住宅が増加傾向ではありますが、介護付をはじめとする各種の有料老人ホームでは入居時費用が高額に上ることも珍しくありません(※入居一時金制度は2015年度から廃止されます)現実の独居老人それに伴う孤独死の問題に対応できる最も安全な策ではないでしょうか。

■見守りサービスの活用

現状自宅で一人暮らしの“独居老人”が多い事はお分かり頂いたと思います。多くの高齢者の希望としては「住み慣れた家で最期を迎えたい」と思う高齢者の方も数多くおられます。そういった方々の孤独死を防ぐために、さまざまな種類の「見守りサービス」が全国各地で展開されるようになってきました。
ある市が実例としてスタートした「緊急時安否確認事業」は、一人暮らしの65歳以上の希望者から合鍵を預かり、緊急時に安否を確認するというサービスです。合鍵を用いた立ち入りの目安は「新聞や郵便物がポストに溜まっている」「洗濯物が何日も放置されている」などで、希望者がどんどん増えている状況だといいます。
また、最近では新聞配達員や宅配ドライバーによる安否確認のような定期巡回をはじめ、赤外線センサーや水道の使用量などを利用した「見守りサービス」も始まっており、人の目と機械の目を組み合わせた複合的な取り組みも、少しずつ充実してきています。しかし、これらの「見守りサービス」は、言ってみれば孤独死を防ぐための最後の命綱であり、日々の孤独を埋めてくれるものではありません。ご近所付き合いがなかったり、話す相手がいなかったりする場合、「何とかギリギリで発見してもらうための手段」だと考えておいた方が良さそうです。理想をいえば、やはり一人暮らしを避けることが最大の防止法となります。

予防策

全人口のうち高齢者が占める割合は2035年には35パーセント近くまで増加すると推測されています。それを考えると、孤独死を防ぐためにはやはり、元気なうちから地域のコミュニティーに積極的に参加したり、近所づきあいを活発にしたりする必要があるのではないでしょうか。そして理想としては、少しずつでもお金を貯蓄にまわして、来るべき時や不測の事態、介護施設への入居費用などに備えておく必要があるのではないでしょうか。

 

 

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まとめ

独居老人、孤独死、老老介護等はもう他人事ではなくなってきています。明日にでも自分の両親や又自分自身に降りかかってくる身近な問題となりました.。これからの日本の介護、福祉には様々な難題が発生してきます。

その時の為には事前の予防対策や情報の収集をより細かく行って、その時に備える必要があると思います。

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