老人介護施設にはどんなのがあるの!?

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自宅で両親の介護をされていて、もう自宅で介護を続けることが不可能な状態になった時には、当然介護施設への入所を考えられる事だと思います。その時にどんな施設を選んだらいいか、疑問を持たれます。今回はそんな疑問にお答えさせて頂きます。

老人介護施設とは

老人介護施設は民間運営の施設から公的運営施設迄利用者の状態や条件で様々な形態の施設があります。今回ははその中で介護老人保険施設(老健)を中心に施設の紹介をさせて頂きます。

介護施設一覧

介護施設一覧

[形  態] [施  設  名] [総数]  [入所条件] [認知症受入] [医療体制][予算]
(有料老人ホーム) 介護付有料老人ホーム           4,064自立~重度中~高
住宅型有料老人ホーム5,623自立~中度中~高
健康型有料老人ホーム16自立
(その他施設)サービス付き高齢者向け住宅6,668自立~中度低~中
グループホーム11,678要支援2以上中~高
(介護保険施設)           特別養護老人ホーム7,631要介護3以上
介護老人保険施設         4,222 要介護3以上 低~中
介護療養型医療施設1,215要介護3以上低~中
(福祉施設)        ケアハウス636自立~重度低~中
養護老人ホーム953自立~中度低~中

介護老人保険施設

ここにあげました、介護施設の中で今回はその中の介護老人保健施設 (老健)について取り上げて、紹介させていただきます。介護老人保健施設 (老健)はリハビリを目的とした、病院的機能をもった施設で施設の特徴としては次のような点が挙げられます。
1. リハビリが主体として在宅復帰を目的とする。
2. 介護の提供はあまりない
3. 入所しやすいが3ヶ月単位の審査がある
4. 費用が安い

介護老人保健施設(老健)は、病院と自宅の中間的施設として位置づけられる公共型施設です。専門スタッフによるリハビリを通じ、入居者が在宅復帰することをその目的としています。「入院はもう必要ないけれど、自宅の

暮らしに戻るのはまだ不安」…という方に介護老人保健施設は役立ちます。介護老人保健施設には医師や看護師が配置され、リハビリ・医療ケアが充実しているので、暮らしの準備が整うまでの待機期間を安心して過ごすことができます。また、次の老人ホームが見つかるまでの仮住まいとして活用されることも多いようです。
ここでの生活で、食事や入浴・排泄などの日常生活のサポートや、療養上のケアを受け、リハビリなどの機能訓練を通して家庭での生活に戻れるように自立復帰を目指しています。「老健」は在宅での復帰を目指す施設になるため、終身での利用は不可です。入所期間は3ヵ月から半年、長くても1年未満となるため、老健に入所した時点で、退所後のことも念頭に置いて施設選びを進めることをオススメします。

老人介護施設の居室タイプ

[従来型個室] (49,200円/月(1,640円/1日) 1室を1人で利用するタイプの居室。以前は単に「個室」と称していたが、ユニット型個室が登場したことによって「従来型個室」と称することに。

[多床型]    (11,100円/月(370円/1日)1室に対して複数のベッドが配置されているタイプ。現在の多床室は4人部屋となっているケースが多い。

[ユニット型個室] (11,100円/月(370円/1日) 基本は1室1ベッドの個室。10室の個室に対してロビー・ダイニング・簡易キッチン・浴室・トイレを共有する共同生活を送る。1ユニットにつき1人、専任の施設スタッフが担当。

[ユニット型準個室] (59,100円/月(1,970円/1日) 多床室を改装・分割してつくられたもので、基本的にはユニット型個室と同じ。完全な個室になっていない場合もあるため、入居前に要確認。

老人介護施設は在宅を最終的に在宅を目的としていますので特養等のように、生涯の場所としては使用することはできません。リハビリを中心として短期間医療施設として利用することで低下した機能を回復するように利用して、帰宅後に通常の生活に戻れる様になれれば良いと思います。

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老人介護施設の種類

老人介護施設の種類については前の項目の 一覧表で紹介しました内容です。ここではその紹介しました介護施設の特徴を紹介させていただきます。

老人介護施設の特徴

■介護付有料老人ホーム
1.スタッフは24時間常駐していています。
2.「介護専用型」「混合型」の2種類があります。

■介住宅型有料老人ホーム
1.自立している方から要支援・要介護の方まで幅広く入居が可能です。
2.「ある程度、身体の自由が利く人が入るところ」というイメージが強いようですが、要介護度が進んだ方が利用されている施設も実際にはあります。

■健康型有料老人ホーム
1.健康な生活を営みたい方のためにつくられた施設。ジムや温泉といった、健康維持のために欠かせない設備とバリアフリー設備が充実。
2.基本的に、自立できる高齢者しか入居できません(食事のサービスはつ付きますが、介護は原則ありません)。認知症の発症者の受け入れは不可能です。

■サービス付き高齢者向住宅
1.自立できる高齢者(60歳以上)~軽度の要介護者向け。介護サービスは提供はしません。
2.要介護度3くらいまでが入居対象。認知症も軽度の場合のみというところが多いようですが、専門的な介護を受けられる事ができる施設も一部あります。
3.建物全体がバリアフリーで、資格を持った相談員が勤務。病院への送迎や買い物の代行などのサービスは受けられる

■グループホーム
1.軽度の認知症高齢者(介護保険の、第1号被保険者)向けの施設です。
2.入居対象は要支援から要介護までの高齢者に対応しています。
3.あくまでも高齢者の自立を促す施設で、家事等は分担制。介護ケアの他、リハビリ等の指導を受けることが可能です。
4.体調が悪化してかなりの医療や介護が必要になると、原則、入居を続けられません。

■特別養護老人ホーム
1.要介護3以上の認定を受けた高齢者のためにある、公的施設。要介護度1~2の場合は、自治体から特別な許可を受ける必要があります。
2.看護師は、夜間は滞在しない為に、日常的な医療が必須になると退所の可能性があります。

■介護老人保険施設
1.要介護1以上の65歳以上の高齢者向け。ただし、特定疾病に罹患しているなら65歳未満でも入居の可能性はあります。認知症発症者の受け入れにも積極的です。
2.長期的な入居を前提とした施設ではない為に。退院後すぐに在宅生活に復帰できない状態の高齢者が、数ヶ月程度滞在することが一般的で。3ヶ月おきに、状態に応じて入居・退去の判定が行われます。

■介護療養型医療施設
1.専門的な医療サービスを必要とする、要介護1以上の高齢者を収容する施設で。認知症発症者にも広く受け入れを行っています。
2.入居者の体調が悪化したからといって、それだけで退去を要求されることはありません。ただし体調が順調に回復したら退去を求められる可能性は高くなります。

■ケアハウス
1.要介護3くらいまでの60歳以上の高齢者(夫婦は片方が60歳以上なら入所可能です)を対象です。
2.「一般(自立)型」「介護型」の2種類があります。

■養護老人ホーム
1.自立できる状態の、65歳以上の高齢者向けの施設。ただし要介護1以上の認定を受けていると入居できません。
2.「深刻な疾患はないものの、経済的な理由や家族の事情のために行政・他人の助けがないと生活していけない」といった事情の高齢者によく利用され。受け入れには自治体の審査が必要です。
3.介護施設ではないため、受けられるサービスは生活支援が中心。 専門的な介護が必要になると、退去を要請されることがあります。

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老人介護施設でのサービス内容

介護は1人ではできません。特に在宅では介護する家族の苦労は大変な事です。日本にはさまざまな形の介護施設やサービスがあります。介護疲れで倒れてしまう前に、これらを理解して、旨く利用する事で少しでも苦労から解放される事ができます。

老人介護施設のサービス一覧

■介護付有料老人ホーム
本格的な介護や生活支援にはじまり、広範なサービスを入居者の状態に合わせて提供しています。
■介住宅型有料老人ホーム
サービスは、生活支援や、提携する医療機関が主導する健康管理等が中心で。介護スタッフが常駐していません、介護サービスは外にある事業者(訪問介護や通所介護等)に依頼することになります。(※費用は別料金)。
■健康型有料老人ホーム
食事のサービスのみが基本的で、介護や他のサービスが必要になった場合には退去しなければいけません
■サービス付き高齢者向住宅
基本的にはのサービスの提供がありませんが、病院への送迎 買い物の代行に関しては サービスとして行なっています。
■グループホーム
軽度の方や自立目的な為に、サービスは特に提供されません。認知症の人が必要な介助を受けながら共同生活する場所となります。
■特別養護老人ホーム
日常の生活支援に加え、本格的な介護サービスを受けられます。認知症の受け入れにも積極的に行っています。
■介護老人保健施設(老健)
入居中は、リハビリ指導をや医療サービスを受けることができます。
■介護療養型医療施設
医師や看護師が常勤しており、本格的な医療やリハビリ指導が提供されます。 しかし、伝染病等の疾患を患っていたり、長期的な入院が必須の状態だったりすると入居を断られることがあります。
■ケアハウス
食事、生活支援サービス、入浴、食事、排泄などの身体介助(24時間体制)、機能訓練、緊急時対応、健康管理サービス等を受けることができます。

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老人介護施設でのメリット、デメリット

老人介護施設にも利用者の状態にあった。適切な施設の選択が最も重要なことです。その為にここでは代表的な老人介護施設のを利用する際のメリットとデメリットについて紹介させて頂きますので施設を選ばれる時のポイントにしてみてください。

メリット・デメリット

施設名メリットデメリット
[介護付き有料老人ホーム ] ・介護費用が定額制なので費用面 での安心度が高い。
・24時間体制での介護ケアを受けられる。
・入居金や月額利用料が高額になる場合がある。
・デイサービスをはじめ外部の介護サービスを利用できない。
・介護度が低い人でも一定額自己負担が必要になる。
[特別養護老人ホーム」・入居一時金が不要で月々の利用料金も安い。
・基本的に終身での利用が可能な施設もある。
・機能訓練やレクリエーションが充実している施設が多い。
・介護スタッフが24時間常駐していない。
・入居待機者が多く、数ヶ月~1年以上の待機を余儀なくされる場合が多い。
・相部屋が多くプライベートを確保できない場合が多い。
[介護老人保険施設]・医療ケアやリハビリの体制が整っている。
・入居一時金が不要で、利用料金も安い。
・入所可能な期間が3ヵ月~1年
・居室はほとんどが相部屋
・レクリエーションや季節行事などはほとんどない。
[養護老人ホーム]・入居一時金が不要で、利用料金も安い。
・自立生活を目指すための支援を受けられる。
・自立者しか入居ができない。
・施設数が少なく入居待機者が多い施設が多い。
・自治体による審査が厳しい(経済的理由や家族環境など)

このように各施設メリットとデメリットが、はっきりしている所が大半ですので、施設選びの際には施設の情報を持っている生活指導員等から細かな点などを入手されてから選定されることがいいと思います。

注意点

老人介護施設を探していくと、施設等とやり取りをしている際に「あれ?」と疑問や不安を感じる瞬間があるかもしれません。老人介護施設探しに慣れていない方ですと、「そういうものなのかな」と、そうした疑問や不安を

そのままにしてしまいがちです。老人介護施設探しでは、疑問や不安は極力その場で確認して解決するのが鉄則と考えてください。疑問や不安が残ったままで契約まで進め、さらに入居までしてしまうと、後々で「やっぱりあの時に感じた不安のとおりだった!」などと後悔することになりかねません。

職員の話し方や態度の注意点

老人介護施設の見学時や体験入居時の施設の担当者やスタッフ、責任者などの話し方やその内容、態度などに不信や疑問を感じるような点があったら、その施設への入居には慎重になった方が良いです。

■契約を急がせる
見学時などに、施設の営業担当者やセンターの担当者などが、次のような契約を急かす話をしたら注意しましょう。
「早い者勝ちですよ」「人気があるので早くしないと無くなってしまいますよ」「あと1室なので、今すぐ契約すれば割引しますよ」
老人介護施設を選ぶうえで忘れてはいけない大切な心構えと姿勢は、「老人介護施設に焦りは禁物」「決める時は冷静に」です。施設側のスタッフなどに急かされても、絶対にその場で申し込みや契約をしてはいけません。

入居者の方の人生において、決して安い買い物ではない老人介護施設への入居は、慎重に他の施設との相対的な評価で決める必要があります。

 

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まとめ

色々な老人介護施設の事について紹介してきましたが、施設への入所は決して他人事ではない生活環境になってきています。認知症の患者の増加など身近な問題として取り組む必要性が出てきます。利用する当事者の為に適切な施設を選ぶ事が利用者本人が安定した生活を続ける秘訣かも知れません。

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