エアマットの選び方を教えて!種類は?

a6ddbe9b-af8b-4aa8-b491-0546af844a7c_1000

床ずれを防ぐための用具として、真っ先に思い浮かぶのが「エアマット」だと思います。
エアマットとは、いわゆるベッドの上に置くマットレスのことです。今や、エアマットもたくさんの種類が出ていて価額もさまざまです。
そして、エアマットを使ってみたいと思っても何をどんな時に使えばよいのか迷いますよね。そういう方々のために、床ずれの原因からエアマットの選び方まで一緒に見ていきましょう。

 

エアマットとは

簡単に言うと、褥瘡(床ずれ)を予防するためのマットのことです。
ここで、エアマットのことをお話しする前に、少し床ずれについて説明します。

①床ずれとは

同じ姿勢で長時間寝ていると、血管が押しつぶされたままになるので血流が悪くなって皮膚が壊死してしまうこと。

②床ずれにならないためのポイント

体圧の分散
体位の変換
寝具の清潔保持

以上のことから、エアマットは床ずれ防止のための用具ということになります。

 

 

bed_airmat_kaigo

 

 

エアマットの種類

そして、エアマットは介護保険上では「床ずれ防止用具」という扱いになり、よく似たものとして「特殊寝台付属品」(介護用の一般的なマット)というものがあります。どちらも介護保険でレンタルをすることができます。
次に、エアマットの種類について見ていきましょう。

①圧切換型マットレス

・自動的にエアポンプで空気を送り込み、一定間隔でセル(ゴムやビニールが袋
になったもの)を膨張・収縮させことにより、体にかかる圧力を分散させるし
くみ。
・体圧分散性に優れている。
・圧迫力は静止型よりも高い。

 

10_mainphoto

 

 

②静止型マットレス

・エアポンプがない。
柔らかな素材で出来ており、体がマットレスに沈み込むことで接地面積を増
やし、圧迫を分散させるしくみ。
・体圧分散性に優れている。
・ウレタンマットレス等を使用しているため、寝心地も良い。
現在では、圧切換型・静止型ともにたくさんの種類のものが出ています。

a_3_22

 

 

 

エアマットと介護

床ずれの症状には、急性期と慢性期があります。

①急性期

(床ずれができてから1~3週間)
皮膚に赤みが出たりかゆみや痛みを伴います。また、ただれや水膨れなどができたり
内出血を起こしたりします。
床ずれのできた周囲の皮膚も傷つきやすく、出血しやすくなります。

②慢性期

(床ずれができてから3週間以降)
傷の深さによって症状は異なりますが、浅い床ずれの場合は皮膚の再生能力もまだあり、皮膚の赤みや水膨れなどで症状は済むこともあります。
しかし、その後、深い床ずれになった場合、皮膚の表面だけでなく皮下組織や筋肉・骨にまで傷が広がり大きな潰瘍になる場合もあります。
感染症を引き起こすこともあり、場合によっては命に関わる危険性もあります。

●とにかく、床ずれができてしまったら、早期発見で一日でも早く治療をすることが大事なのです。
●そして床ずれになってしまっても、それ以上ひどくならないような処置をしたり、床ずれを起こさないように予防をすることも重要なのです。

では次に、先ほども言いましたが、床ずれの一番効果的な予防としての2時間おきの体位変換」ですが、介護者がこれを普通のベッドでやろうと思うと体力的にも精神的にも大変です。
寝たきりの人や痩せている人などは、仰向け・横向き・座った状態など体位によって床ずれができやすい部分は異なりますが、骨が突出した部分(肩甲骨・おしり・かかと・肘・腰骨・くるぶしなど)に床ずれができやすいのですが、これを起こさせないため「2時間ごとに体位変換をする」というのはとてつもなく大変なことです。
そこで活躍してくれるのがエアマットなのです。
静止型・圧切換型ともに定期的に体位を変換してくれる手助けをしてくれます。
完全に防ぐことは無理かもしれませんが、エアマットを使うことにより、介護を必要とする人・介護者ともに体力的・精神的な助けになってくれるのではないでしょうか。

 

エアマットの役割と機能

エアマットの役割

より良い介護を行うためには、エアマットのような福祉用具を適切に取り入れて使うことが必要不可欠です。人間の手だけでは介護にも限界があるのが正直なところではないでしょうか。
介護保険では、決められた範囲の福祉用具をレンタルしたり、購入したりすることができます。 もちろんエアマットも「床ずれ防止用具」としてレンタルすることができます。(ただし、原則要介護2以上の人ですが例外もあります。)
購入することを思えば、お手頃なレンタル料で毎月借りることができます。それぞれの機能や使い方を理解し、介護される人の状態などもふまえて適切なものを選びましょう。
そして何よりも早く発見して早めの対応を心掛けましょう。要介護者・介護者双方にとって精神的・体力的にもきっと心強い支えになってくれるはずです。

エアマットの機能

体圧分散性能
自動体位変換機能
自動ヘッドアップ対応機能
ムレ対策機能
圧切替コントロール
冷え対策
拘縮対応モード
停電対策機能
個別体重設定
緊急時エア排出機能

機械的な機能以外にも
マットレス厚み
カバー性能
寝心地
安定感

など、たくさんの種類のエアマットごとに付いている機能もさまざまです。
専門の人に相談して、要介護者に一番合ったものを取り入れましょう。

 

エアマットの選び方

1床ずれを引き起こす要因

エアマットを選ぶ際に、なぜ床ずれを引き起こす要因を知っておく必要があります。
外的要因…圧迫・摩擦・むれ
内的要因…加齢・栄養の低下・血圧の低下・麻痺多岐にわたる

上記の外的要因・内的要因などから、床ずれの3大要因と言われているのが「栄養」「圧力・ズレ」「皮膚の湿潤(むれ)」です

2発生リスクの判定

患者に対し発生のリスクがどの程度あるのかというのを判定する目安としての評価法があります。
代表的な要因別に点数化して、患者が当てはまる点数の合計で発生リスク度を判定し、どの種類のエアマットが適当であるのか選ぶ時の目安にします。
・意識状態…寝返りができるか、またその意思表示ができるか
できる…0点
どちらでもない…1.5点
できない…3点
・病的骨突出…痩せて骨が突出している部分があるか
なし…0点
軽度・中程度…1.5点
高度…3点
・浮腫…むくみ
なし…0点
あり…3点
・関節拘縮
なし…0点
あり…1点
以上を点数化して、床ずれを起こす発生リスクの程度を予想して患者に合ったエアマットを選ぶ目安にします。

3 発生リスク度とマットレス

0点…なし
1~3点…軽度
4~6点…中等度
7~10点…高度

一概にはいえませんが、リスクなし~軽度は静止型マットレス、軽度~高度はエアマットが当てはまるようです。

4 その他のマットレスを選ぶ時の際のチェックポイント

沈みこみ

必要以上に沈み込むと、体の突出した部位に圧力が集中してしまうので、厚みはよく考えて選びましょう。

底づき

寝たときに体の一部がマットレスや布団についてしまうと、圧力の分散ができなくなります。底づきしない方が圧力分散能力の高いマットレスになります。

押し返し

空気や水を使ったエアマットを使用する場合は、空気や水の量が多すぎると押し返す力が強くなり、床ずれの危険性が高くなります。押し返す力を調整できるタイプがおすすめです。

 

 

suimin_woman

 

 

まとめ

いかがでしたか?
エアマットにもさまざまな種類があり、知識があまりない一般の人にとっては選ぶのも一苦労です。
エアマットは購入するとなるとお値段も高額になってきます。利用する人が介護保険の要介護認定を受けていれば購入ではなく「レンタル」できる場合もあります。まずは。福祉用具の専門のお店の人や自治体、ケアマネージャーさんに聞いてみるのが良い方法です。
きっと良い方法が見つかると思いますので相談しましょう。そして患者さんや介護する家族の人が少しでも辛くなく快適に過ごせるようにしていきましょう。

qna