認知症でサプリメントを試してみたい!種類は?副作用は?

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認知症が広く知られるようになり認知症に効くといわれるサプリメントもいろいろなものが販売されるようになりました。しかし実際のところ「薬とどう違うの?」「何に効くの?」「どのくらい効果があるの?」「副作用はないの?」など、使ってみようと思っても何を買っていいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。今回は認知症サプリメントの疑問について解決しようと思います。

 

認知症のサプリメントとは

認知症サプリメントとは、医薬品ではなく認知症の予防・改善に効果があるとされるもので、補助食品として分類されます。食品といっても錠剤など薬のような形状ででも食品として扱われます。
認知症サプリメントと認知症治療薬の違いはいろいろありますが、「成分」「効果の信頼性」「費用」の3点に注目して比較してみます。

成分

サプリメントはもともと人の体の中にある成分を補給・増進して効果を得るのに対して、薬は人の体に無い成分も使用します。また、法律で薬と認められるには2年保管しても成分の量が変わらない必要があるのですが、サプリメントは自然のものを使用するため時間が経つと成分量が変化してしまいます。

効果の信頼性

薬は臨床実験などを通してその効果を証明して国から認可が下りますが、サプリメントはそうした実証があまりされていません。認知症に効くと言われていても薬に比べると効果の根拠は弱いと言えます。サプリメントが効かないということではなく、薬として認可される為のさまざまなハードルは越えられないけれど確かに効果がある、というサプリメントもあります。

費用

薬の多くは保険適用内ですが、サプリメントのほとんどが医療保険を使えません。自費での購入となるので継続して使用が必要な認知症サプリメントはそれなりに費用がかかることがあります。

 

 

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認知症のサプリメントの種類

予防

認知症予防のためのサプリメントは、主にまだ認知症になっていないけれど、自分が高齢になるにつれて認知症発症のリスクを減らすために使用するサプリメントです。
認知症といって原因になる病気はいろいろあります。アルツハイマー病、脳血管疾患、レビー小体型認知症、または老化による記憶力低下を防ぐなど原因に的を絞って病気になりにくくなるためのサプリメントです。

進行抑制

進行抑制のためのサプリメントは、認知症を発症してある程度症状が出ている状態でされ以上悪くならないように、または進行を遅らせる為のサプリメントです。
比較的初期の認知症に効果が現れやすいと言われています。この場合も認知症の下人疾患に的を絞っているものが多く、認知症を発症しているのであればどのような原因で認知症になっているのかを知っておいたほうが良いと思います。

症状緩和

症状緩和のためのサプリメントは、認知症によって起こるさまざまな症状を和らげるために使用するサプリメントです。認知症というと記憶力低下という印象が強いのですが、そのほかにも「徘徊」や「物盗られ妄想」、「介護拒否」、「鬱症状」「暴力」など介護者が困ってしまう症状があります。こういった症状を和らげたり無くしたりすることを目的としています。

身体機能の改善

身体機能の改善のためのサプリメントとは、認知症または高齢によって起こる身体機能の異常や変化を改善するために使用するサプリメントです。認知症というと記憶力や精神の異常が先に思いつきますが、脳に異常が起きているため身体的な変化も起きます。アルツハイマーやレビー小体型の認知症は脳の機能がだんだんと低下していく為歩けなくなったり、食事の飲み込みがうまくできなくなったりします。
また、食欲がなかったり、イライラしているなどは栄養が足りていない場合もあります。亜鉛不足によって味覚が落ちて食べても美味しくないので食欲が落ちたり、イライラの原因としてカルシウム不足であったり、便秘気味なのは食物繊維不足であったりします。足りない栄養を補給することで症状が改善する場合もあります。

 

 

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認知症サプリメントの副作用

サプリメントは薬に比べて副作用が少ないというところも使用しやすい点の一つです。サプリメントは自然の栄養素を抽出したり、人の体にもともとある成分を使用していますので体への負担も少なく副作用も少ないと言えます。
ただ全くないというわけではなく、そのサプリメントの原材料や成分の量、体質などにより副作用が起きる場合もあります。使用の際は原材料や注意書きをよく確認して使用しましょう。サプリメントの種類によってはさまざまな副作用がありますが、主に考えられる代表的なものとして「興奮作用」「アレルギー症状」などが考えられます。

興奮作用

認知症治療の薬やサプリメントの多くは脳を活性化するなどの作用があります。そのため高揚(ハイテンション)、興奮、怒りやすくなるなどの症状が現れることがあります。用法用量を守り、おかしな症状が出たらすぐに担当の医師に相談しましょう。

アレルギー

サプリメントは自然のものから成分を抽出したりしているため、体質によってはアレルギー症状を起こす場合があります。原材料等をよく確認して使用しましょう。

薬との相互作用

サプリメントの中にはまれに薬との相互作用を引き起こすものがあります。他に薬を飲まれている場合は医師に相談したほうが間違いはないと思います。

 

期待できる効果

認知症サプリメントの効果については3大認知症といわれる「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「脳血管型認知症」」の3つの原因から見ていきましょう。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症はアミロイドβ蛋白というものが脳に沈着することで脳の神経細胞を死滅させていくと考えられています。
そのアミロイドβ蛋白の沈着を防ぐことが予防になると考えられています。代表的なものはフェル酸を使ったサプリメントがあります。
また、脳内にある物質が足りなくなることも原因の一つに考えられ、それを補うことで認知症の予防や進行の抑制になるとされています。代表的なものではプラズマローゲンやフォスファチジルコリンなどがあります。

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症は、脳にレビー小体という以上蛋白が溜まっていき起こる認知症です。はっきりとした幻視やパーキンソン病のような身体的な症状が現れたり薬に強く反応しやすいという特徴があります。レビー小体型認知症は今のところ治療薬はありませんが、脳の機能を改善する効果のあるフェルラ酸が比較的効果があるとされています。アルツハイマー型に移行していくこともあり、アルツハイマー型と同じような予防をする場合が多いようです。
薬に敏感なので薬物治療よりサプリメントを併用して安定を図るケースが有効とされています。

脳血管性認知症

脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血など脳の血管の病気が原因になります。サプリメントとしては動脈硬化、高血圧、糖尿病に効くものが予防につながります。脳血管疾患は再発もしやすいので発症していても再発しないようにすることが進行の抑制にもつながります。

注意点

薬やサプリメントだけに頼らない

認知症は原因疾患だけではなく、普段の生活とも密接な関係があるとされています。ストレスが多いと認知症を発症したり、悪化したりしてしまいます。サプリメントや薬だけに頼らず、食事や睡眠、嫌がることや不安を減らしてあげることなどもとても大切なことです。
介護者が薬やサプリメントを追いかけて当の認知症を抱える本人が置き去りになる状態は避けたいものです。

医師に相談する

サプリメントを使う前に既に認知症治療薬を使用している人も多いかと思います。認知症治療薬にも興奮性やさまざまな副作用があります。いろいろなサプリを使いすぎてしまうと状態が悪くなった時にどれが原因でそうなっているのかわからなくなってしまうことがあります。また、組み合わせや種類によっては状態を悪化させてしまうこともあります。サプリメントは薬よりは安全と言われていますが、使用の際は主治医に相談し協力してもらうことをおすすめします。

介護施設での持ち込みはほどほどに

施設などに入所している人のご家族で、サプリメントをたくさん持ち込まれる方がいます。大切なご家族の認知症が少しでも良くなればという思いも十分に理解できますが、やりすぎは現場の混乱を招きます。施設の職員は限られた時間で多数の利用者の介護をしています。サプリメントを使用するタイミングが多ければ他のケアをする時間は減り、複雑になることでミスも起きやすくなります。施設での使用に関しても医師や介護職員と相談しながら協力してもらうことをおすすめします。

 

 

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まとめ

サプリメントは予防の他、副作用も少ないので薬の補助や薬では効きすぎてしまう場合などにも使用できます。適切に用いれば認知症の症状を緩和することもできます。種類の多いサプリメントですが、認知症の原因や症状、目的を明確にすることで必要なサプリメントを選ぶ基準にもなるのではないでしょうか。

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