流動食は食事介助の味方!オススメの献立は?

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皆さんは流動食というイメージは どのようなものと持たれてますか、病院食と思われてますか?日常生活の中でも高齢者の方の身体機能の低下により噛む力が低下した場合など、流動食による補給や経管栄養による患者さんなどは流動食も必要になってきます。その流動食について今回はご紹介させて頂きます。

 

流動食とは

噛み砕かなくても呑み込むことが出来る流動性の食べ物です。消化吸収が容易で消化器の負担を軽くします。残渣物(ざんさぶつ)が少ない又は、殆どない食べ物。果汁、スープ(具なし)、重湯、牛乳、葛湯 など治療食や離乳食などに使用されています。他の栄養剤を添加し、カロリーを高くしたものを濃厚流動食(天然と人工)と言います。流動食は流動性のある食べ物ですが、半固形や固形のものでも、噛まずに飲み込めたり、胃瘻(いろう)チューブに注入することが出来るため、半固形や固形の物でも、広い意味では流動食に入ると思います。

流動食と経腸栄養剤との違い

重湯、牛乳、豆乳、スープ、果汁、葛湯 など普通の流動性のある食べ物は、そのまま流動食と呼んでいます。他の栄養剤を添加したり、カロリーを高くした濃厚流動食は経腸栄養剤として呼ばれることもあります。特に人工濃厚流動食のことを経腸栄養剤と呼ぶことが多いと思います。考え方はいろいろあると思いますが、普通の自然食品を栄養剤とは呼ばないのと同様に、ミキサー食や果汁、スープ(具なし)、重湯、牛乳、葛湯などの食品は、単に流動食と呼ばれることがあります。

天然濃厚流動食

天然食品をベースとして他の栄養剤を添加した流動食の事を言います。

[特徴]

・天然食品をベースに、水分を少なくしカロリーを高くしています。
・他の栄養剤を添加しています。

[利 点]

・栄養価が高い
・価格が経済的である
・生理的な消化吸収が行われます。
・消化機能が保たれるれます。

[欠 点]

・消化吸収機能が低下している場合は、適しません。
・消化吸収が正常に働かないと、濃度が高いため、下痢をおこす原因になります。
・濃度が高いためチューブを通過しにくい(経鼻の場合)・残渣(ざんさ)が多い
・調製に時間がかかる

 

 

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流動食の種類

流動食には天然食品を原料とした天然濃厚流動食と、天然食品を人工的に処理もしくは人工的に合成したものからなる人工濃厚流動食に分けられます。タンパク源、窒素源の違いで、例えば、乳たんぱくや卵たんぱくを使用した場合は、天然濃厚流動食となりますが、乳たんぱくをカゼインと乳清たんぱくに分けて、これらを原料とした場合は、人工濃厚流動食となります。
人工濃厚流動食は、窒素源の違いによって、半消化態栄養剤、消化態栄養剤、成分栄養剤に分類されます。半消化態栄養剤は、窒素源がタンパク質であり、消化の過程が必要です。これに対し、消化態栄養剤はアミノ酸と低分子のペプチドジを素として、消化の過程を必要とせずに吸収されます。成分栄養剤はアミノ酸からだけなる栄養剤で、やはり消化の過程が必要はありません。

半消化態、消化態栄養剤では成分の違いはありますが、消化態栄養剤の糖質や脂肪が半消化態栄養剤よりも吸収されやすいということはありません。
通常利用されている流動食は濃厚流動食でその分類は次のように別けられます。

■濃厚流動食の分類

▪天然濃厚流動食
▪人工濃厚流動食

■医薬品の経腸栄養剤と濃厚流動食品の違い

医薬品タイプは医師の処方に基づき、使用されます。また、食品タイプは食事の一環として、使用されます。用途や投与法の違いに関らず、製品ごとに医薬品か食品かが決まっています。
1.           医薬品(経腸栄養剤)    市販品(濃厚流動食)
2. 法規         薬事法          食品衛生法等
3. 診療報酬の取扱い   医 療          食品(治療食)
4. 保険         あ り          なし
5. 患者負担  入院時  薬剤費として法的負担率  入院時食事療養分として
6.            を負担          自己負担分は支払う
7. 外来・在宅      薬剤費として法的負担率  全額負担
8.            を負担
9. 医師の処方       必要            不要

胃ろう等に使用される経腸栄養剤としての流動食は医師の指導に基づき、投与方法や介護の仕方等について指示を受けてから使用するようにしてみてください。

 

流動食の献立例

現在医師の処方による経腸栄養剤としての流動食以外で、市販の流動食も様々なタイプによる物があります。しかし、たまには手作りによる流動食も利用者にとっては、温まる介護のひとつではないでしょか。

簡単にできる献立例を紹介しますので1度試されてみてはいかがですか。

■流動食 コーンスープ

[材料]                 [作り方]
じゃがいもの裏ごし1個                                      1.水ひと煮たちさせてコンソメを入れます。
コンソメ大さじ1                         2.そこに裏ごしをいれひと煮たちさせて完成を
水200ml
コーンの裏ごし大さじ3

■流動食 マグロ丼

[材料]                [作り方]
マグロ切身1パック                              1.だし汁昆布5cmで出汁をとる
昆布だし汁200ml             2.調味料をいれひと煮たちさせる
醤油大さじ1/2                                3.ブレンダーにマグロをいれ潰す
みりん大さじ1                                                   4.ある程度潰れたら、タレを入れて滑らかになるまにする。

■流動食 きゅうり すり流し

[材料]                [作り方]
きゅうり2本                             1プチトマトは細かく角切りにする。 キュウリは皮を剥く。ヘタを切って、すりおろすキュウリの皮を刻んでおく。.
白だし大さじ1                                                  2.すりおろしたキュウリに、レモン果汁、白だし、生姜を入れ混ぜる。
生姜(チューブ)小さじ1                                   3.器にキュウリの皮を敷く。【2】を注ぐ。 プチトマトをのせる。
プチトマト

他にも食品別に簡単にできる流動食の献立は多数紹介されています。人はどんな状態でも食事は楽しみですので利用者の好みに会わせた献立も介護の一つに加えてもいいと思います。

 

 

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流動食の注意点

最近では、胃ろうの患者さん等に利用されている経管投与の時、流動食と同じチューブを利用して投与が行われる事がある為に、チューブの洗浄等使用する時に十分な注意を行わないと流動食が目詰まりするようになって事故の原因にもなることがあります。

濃厚流動食の使用上の注意

■ 栄養学上の注意

食品である濃厚流動食は食品衛生法により添加出来ないミネラル成分が有ります。その為、濃厚流動食のみで管理されている患者さんの一部には微量ミネラル欠乏(銅、亜鉛等)を起こす場合があり、注意が必要です。
濃厚流動食を使用される時、どの微量ミネラル成分がどの位含まれているかは、各製品の表示の成分表を確認されて使用させれる事です。同時に、特定のミネラル成分が強化されている製品については、過剰摂取にならないような配慮も必要です。

■濃厚流動食の投与温度での注意点

濃厚流動食の投与温度は「体温(35℃)程度を基本とされています。」が、投与前に温めても、経管投与中に冷めてしまい、実際には室温に近い温度での投与となります。温めると細菌の増
殖を早め、下痢の原因になったり、成分の変化の危険性もあります。冷蔵庫から出した直後の状態で投与するように注意して投与するようにしてください。

■下痢に注意

濃厚流動食を使用して、下痢の傾向になった場合は、下痢の改善に関連のある、「中鎖脂肪酸」、「食物繊維」、「オリゴ糖」等が配合されたものを選択してみて下さい。下痢の多くは投与速度が速過ぎたり、濃度が不適合な場合が原因とされています。また、下痢が長引く場合は医師に相談すると共に、低速安定投与を試みるか、経腸栄養専用ポンプを用いてください。同様に、下痢にもかかわらず、下剤や下痢の原因となる抗生物質等の使用を継続している場合も投与には注意して下さい。

■濃厚流動食へのほかの物質の混合による変化を避ける

濃厚流動食の種類によっては、酸やpHの影響により製品の成分が変化することがあります。特に固まってしまうような変化が起きるとチューブの目詰まりの原因にもなります。最近では薬剤の経管投与法として、簡易懸濁法(かんいしょくだくほう)が用いられ、流動食と同じ経路(チューブ)から薬剤を投与することが多くなってきています。したがって、流動食の投与前後でチューブのフラッシング(化学洗浄)を十分に行う必要があります。

 

 

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まとめ

人は歳を重ねていく事によって、様々な身体機能の変化や低下を伴って来ます、その中に咀嚼機能(そしゃくきのう)という噛む力、嚥下機能(えんげきのう)飲み込む力が、低下することは、毎日の食生活に大きな影響が出てきます。そんな時に流動食は欠かせない物になります。今はタイプも豊富にありますので利用者の状態や嗜好にあった流動食を使用してみてください。

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