老老介護が増える原因は?対策は?

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現在老々介護が社会的に深刻な問題として、取り上げられていることはマスコミの報道などでご存知かと思います。老老介護における悲惨な事故や死亡など目に余る報道を最近よく見ることがあります。
今回はそんな社会現象とも言われる老老介護について紹介させていただきます。

 

老老介護とは

最近の男性は83.55歳と最新の平均寿命よりもあと3年は長生きすると推計されています。
今後はさらに加速していくとみられている高齢化は、結果的に夫婦揃って定年後のセカンドライフを送る世帯が増えることを示唆しています。日本人の平均寿命は男性が80.21歳、女性が86.61歳となっており、厚生労働省が毎年発表する「高齢社会白書(2014年版)」では、2050年には女性の平均寿命が90.29歳と90歳を超える予想です。
しかしながら、健康寿命の伸びが見られる一方で、日常生活において介護などを必要としないでいられる期間である健康寿命は2013年で男性は71.19歳、女性は74.21歳となっており平均寿命との差が男性で約9年、女性で約12年もあるのです。平均寿命と健康寿命との差はそのまま介護が必要な期間を指しますから、高齢化に伴い介護を必要とする人が今後増々増加することは明らかです

こうした高齢化に伴い増えてきているのが、介護が必要な高齢者を65歳以上の方が介護している状態である「老老介護」です。厚生労働省が発表する「国民生活基礎調査(2013年)」では、自宅で暮らす要介護者を主に介護する介護者が65歳以上の世帯の割合は51.2パーセントとなっています。さらに、介護者と要介護者が75歳以上という超老老介護の世帯の割合も、29パーセントと、在宅介護者の半数以上が老老介護と直面している事実が明らかになっています。いわゆる歳の差婚で、ご夫婦の年齢がもともと15歳、20歳と離れていたというのであれば、老老介護にはならないケースもあると思うのですが、ご夫婦の年齢が近い場合、お互いが65歳以上になり、介護が必要な人を介護する人も65歳を超えているという世帯が出てくるのは想定内です。

時代の変化に伴い、2世代同居や3世代同居が少なくなり、夫婦のみで構成される核家族化が進んでいますので、老老介護の世帯が増えていくのは当然な事がかもしれません

 

 

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老老介護の問題と原因

要介護者の介護度にもよりますが、一般的には高齢になるほど体の自由が利かなくなり、介護者の肉体的な負担が増えていきます。プロの介護士でさえ腰痛が職業病の一つとされるほどなので、介護者が高齢の場合はさらに大変であることが想像できます。また、精神的な負担もあり、そのストレスが被介護者への虐待行為に結び付くおそれがあり結果悲惨な事故につながる事があります。高齢者が高齢者を介護している場合、肉体的・精神的な限界が来て、介護者本人も第三者のサポートがないと生活できない、いわゆる「共倒れ」状態になることも考えられます。強いストレスは認知症を引き起こす原因になり得るという研究結果もあり、周囲から孤独している老老介護ほど、認認介護に陥りやすいとされているのです。

ではなぜ老老介護といった問題が生じるようになったのでしょうか。主な原因として次の2つが考えられます。

■医療の進歩

一つ目は医療の進歩により日本人の平均寿命が延びたことです。そのため、夫婦共に高齢、親が高齢で子供も高齢といったケースが増え、高齢者が高齢者を介護する状態を生み出しています。さらに、平均寿命と健康寿命の差も大きくなりました。健康寿命とは「一生のうちで、健康で活動的に生活できる期間」をいいますが、平均寿命が延びれば健康寿命との差が広がり、身体的機能の衰えだけでなく認知症を発症するリスクも高くなります。つまり、認認介護につながるというわけです。

■核家族化

親と子供が別々に住む「核家族」が増えたこと、いわゆる核家族化も原因の一つとして指摘されています。
高齢者夫婦の世帯でどちらかに介護が必要になれば、どちらかが面倒を見ることになります。そうして暮らしているうちに、双方が認知症を発症すると、認認介護になってしまいます。子供が結婚せずに親と同居を続ける核家族というケースでも、親子そろって高齢者となれば、老老介護です。老老介護は認認介護につながる可能性があります。

 

老老介護のポイント

老老介護をする場合、次のポイントを抑えておくことが大切です。

■体力

はっきり言って、体力が無いと、ご主人を支えるのも大仕事になります。そのため、きちんと栄養を摂ることや、休息を取ることが必要です。それでも高齢者の体力は落ちていますから、車椅子や杖、訪問介護などに頼るのも良いでしょう。「利用できるものは何でも利用する」「便利なものは利用する」ようにして、自分の負担を減らします。これは、自分が疲れ切ってしまわないために大切な事です。

■精神力

1日24時間、掛かりっ切りで介護をするのは、本当に大変な事で、心が病んでしまいます。何をしても楽しく感じられなかったり、全てが嫌になってしまう場合もあります。ですから、デイサービスなどを活用し、自分1人になれる時間を持ちましょう。例え1時間しか無かったとしても、その間にリフレッシュできれば、また介護と向き合うことができます、相手に優しく接することができます。介護者の中には、「預けることは悪いこと」のように感じ、罪悪感を持ってしまう人もいます。責任感の強い人ほどそういう傾向にあります。そんな時は、「相手と良い関係でいたいからお願いする」と、前向きに考えると楽になります。

■愛情

老老介護の中で1番大切な部分です。介護をしなくてはいけない相手に愛情を持って接することができるかどうかで、介護の内容は全く違うものになります。よく言われるのが「何で私ばかりがこんな目に!」と言うようになってしまいます。また、食事もわざと食べにくいものを出したり、文句を言ったり、無視をしたり、これではお互いが嫌な気持ちになってしまうでしょう。愛情を持って接することはとても大事です。
「相手にこうしてあげたい」「これを食べさせてあげたい」というような気持ちを大切にしましょう。介護をするのはとても大変で、自分自身が無くなってしまうように感じることもあります。特に、体力的にも精神的にも辛い時は、愛情がどこかへ飛んでいってしまうことも。
そうなる前に、体力・精神力・愛情の3つのポイントを抑えておき、具体的に利用できるものや場所を考えると良いと思います。

 

 

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老老介護の対策と予防

根本的に老老介護を解決するためには、施設入居か子供や親族などと同居するしかありません。
以前は2世帯で住んでいることの方が一般的でしたが、近年は核家族化が進み、また親族が遠方にいる状態方が一般的になってきています。そのため、同居と言う選択肢はあまり現実的ではありません。そこで残される選択肢は施設入居です。

施設入所による対応策

要介護者のみ施設に入居する選択肢と、介護者ともに老人ホームに入居する選択肢があります。介護に限界を感じた場合は検討すると良いでしょう。中には、夫婦そろって入居できる施設もあります。ただし、介護保険サービスも非常に充実してきていますので、即老人ホームへの入居を検討するのではなく、まず在宅サービスを積極的に利用してみるのも効果的です。1週間に2回~3回程度のデイサービスに加えて1週間に3回のホームヘルプサービス、月に1回のショートステイサービスなど、組み合わせ次第では介護者の負担はずいぶん軽減されます。

地域や行背との連携による対応策

老老介護で比較的みられる問題点としては、情報収集力の弱さです。最近ではようやくインターネットを利用される高齢者も増えてきていますが、基本的にパソコンやスマートフォンなどを積極的に使っている世代ではありませんし、高齢と言うこともあって、病院や買い物以外での外出はあまりしないという方も多い状況です。また、地域とのかかわりが薄く、相談相手がいなくなってしまっている方も多いです。そういった方に対して地域全体で情報を提供したり、援助体制を設立したりすることで大きな事件や事故になる前に事前に対応することができるようになるります。実際に要介護者が要介護者を介護するようなケースも存在しますので、老老介護に対する対策は行政、住民、介護サービス事業者等が現状を十分に理解し、対応策を協議することも求められています。
老老介護は、周囲の人に状況を把握してもらうことが重要ですので。一人で悩んでいるだけでは、有益な情報を集めるのも難しくなります。他人の手を借りたり、家族を施設に入れたりすることに罪悪感を覚える人がいますが、そういった意識こそが介護を危険な状況に追い込みます。高齢化と核家族化が進んだ現代社会では、他人や行政の助けを借りてこそ、健全な介護を行えるのです。困ったときは、子供や兄弟、親戚、そして行政に相談するのが、深刻な状況にならないためにも大切な手立てです。

 

老老介護の注意点

ここに一通のSNS の投稿 発見しましたので 老老介護の注意点の一つとして 取り上げさせてもらいたいと思います これが現実の 老々介護の最大ならば注意点ではないでしょうか

老老介護の限界 例

「老老介護の限界について。祖母80歳、祖父84歳で祖母は要介護5の認知症でいまは在宅で祖父が介護をしている状態です。向かいのアパートに私と母親と弟が住んでいて母親は毎日食事を渡しにいったりしています。いま利用しているサービスはショートステイとホームヘルパーを利用しています。今の介護の状態は祖母は構音障害もあり喋れず大きな声で叫び歩くのも1人で歩くと必ず部屋で転びます。祖父が目を離しているすきに歩いてしまい今まで何度も顔面からの出血や頭に血腫が出来てしまうこともありました。週に何回も転んでいる状態です。そのような状態の祖母に祖父は心理的虐待や若干身体的虐待をしているような状況です。ですが、近頃介護老人福祉施設に入所出来ることが決まりました。ですが、祖父は祖母を施設に入れたがりません。その理由として本人は祖母が自分の生きがいだ、そんな施設に入れたら死ぬのを待つだけだと言っています。ですが、私の家族や親戚は全員施設に入れることに賛成し既に入所も決まっています。祖母は重い認知症なので本人の意思を聞くというのも難しいです。ですが先日のショートステイの時にお家に帰りたいというような発言をしていました」

 

各家庭の事情は色々な事があると思われますが、上記に紹介したような事実は多く見られます。老々介護について様々なデータに目を通して注意点や問題点で最も目につくキーワードが「介護への限界」「介護へのストレス」がSNSの投稿等も含め非常に目立っています。介護はどんな方が対象でも大変な事です。中でも老々介護は夫婦共々介護状態で、これ程危険を伴う環境はそんなにもないと思われます。この環境を改善させるにはやはり老々介護介護者を「見守れる情報伝達のシステム化の整備」する事が急務ではないでしょうか。

 

 

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まとめ

昔の家庭には老老介護とか認認介護、独居老人などと言う言葉がなく家族というものが結束して、親子の関係についても当然の様に親を慕うような教育がされてきました。現在はそのような道徳教育がないがために核家族化による独居老人や老老介護等現代特有の状況が生まれました。この状況は現代社会が作り上げた悲しい結果だと思います。

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