PEGって何?注意点は?

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皆さんは普段「PEG」等の言葉を耳にすることはあまりありませんよね。では「胃ろう」はどうですか。
実はPEGとは胃ろうの事で、口から物を入れる事が出来ない状態の方が胃に穴を開けて、そこからいれる事を言います。そんな大変な「PEG」について、紹介させて頂きますので思いあたる方は診察をおすすめします。

 

PEGとは

PEG(ペエグ)とは「経皮内視鏡的胃瘻造設術」で内視鏡を使って「おなかに小さな口」を造る手術のことです。
Percutaneous 経皮(けいひ)※1.皮膚から食べ物以外の栄養を吸収させる事。(経皮吸収)
Endoscopic  内視鏡(ないしきょう)
Gastrostomy 胃瘻造設術(いろうぞうせつじゅつ)
おなかに小さな口=胃ろう(PEG) 口から食事のとれない方や、食べてもむせ込んで肺炎などを起こしやすい方に、直接胃に栄養を入れる栄養投与の方法です。従来のやり方としては鼻からチューブをいれそこから栄養の供給を行って来ました。しかし、その術式では患者本人の身体への負担や苦痛が高い為にPEGの術式を取り入れることにより、今までの患者本人の問題を改善する事が出来ました。

PEG(胃ろう)を行う原則・目的

PEG(胃ろう)を行う年代としては、やはり60歳代から80歳代の高齢者が多く、高齢による身体機能、特に※2.嚥下(えんげ)機能の低下や次のような※3.疾患(しっかん)が原因として挙げられます。

原因

1.脳血管障害(76%) 脳梗塞(のうこうそく)・くも膜下出血
2.神経性内科疾患(9%) パーキンソン病
3.精神疾患(8%) アルツハイマー病・認知症

目的

1. 軽腸栄養(けいちょうえいよう)※4.の補給の為のルートの確保の為。
2. 神経学的に嚥下障害の症状がみられる
3. 喉咽頭腫瘍(のどいんとうしゅよう)※5.の症状がみられる

専門用語の解説

※1.皮膚から食べ物以外の栄養を吸収させる事。(経皮吸収)
※2.自分の喉から食物が飲み込みにくくなる状態。
※3.病気の事
※4.腸に直接栄養素を注入する栄養法.チューブ栄養(経管栄養)(tube feeding)では胃に注入する方法(gastric feeding)です。
※5 .空気は喉頭から、気管、肺へと送られます。食べ物は、下咽頭から、食道、胃へ送られます。

 

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PEGの種類

現在脳梗塞やパーキンソン病を発症されている患者さんで、毎日の食生活が自分の力で口からいれて、喉を通る時の感覚をPEGを行い、お腹からの栄養補填することで、その感覚は忘れ去られますが、自分の健康維持の為には最良のPEG選択かもしれません。

PEG手術

PEG(胃ろう)の手術自体は内視鏡を使って、手術時間は10分~30分程度で完了します。手術は内視鏡で胃から空気を送り、胃を膨らませる事でお腹と胃をくっ付けた後で局部麻酔行い、お腹と胃に一斉に穴を開けてカテーテルを取り付けます。出血は殆どないために入院期間も短く、そのために体力のあまりない高齢者も受ける事が出来ます。カテーテルは半年に1回交換します。その歳に費用は数千円かかります。

PEG(胃ろう)カテーテルの種類

PEG(胃ろう)カテーテルは、4タイプに分けられます。まず、胃内部のカテーテルの形状には「バンパ型」と「バルーン型(風船型)」があります。そして、体外のカテーテルの形状には「チューブ型」と「ボタン型」があります。胃内の形2種類×体外の形2種類の組み合わせで4種類ということになります。

■胃内の形状がバルーン型の場合

長所:交換がベッドサイドで可能、つまり在宅で交換できる。
短所:バルーンが長持ちせず、抜ける可能性もある。交換の頻度は高く1~2か月ごと。

■胃内の形状がバンパー型

長所:カテーテルはまず抜けることはない。交換の頻度は低くおおよそ半年ごと。
短所:交換には内視鏡または透視の設備が必要。

■体外の形『ボタン型』

長所:見た目が目立たない。また、逆流防止弁がついている。
短所:ボタンを開けてチューブと接続するのが面倒(介護者も高齢者の場合が多いため、接続に手間がかかる可能性がある)。

■体外の形『チューブ型』

長所:栄養チューブとの接続が簡単にできる。
短所:日常生活においてチューブが邪魔になることがある。また、自己抜去(自分でチューブを抜いてしまうこと)のリスクが高い。

 

胃ろうカテーテルの型をどれにするかは療養場所や介護者のニーズにあわせて決めることが大事です。どこで、誰が介護するのかを担当の医師によく伝えるようにしてください。医療者側は個々の患者さんのケースに従ってカテーテルを選択することを忘れてはならないことです。

 

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PEGの介護で気をつけるポイント

要介護者の中には胃ろう状態の介護者も決して少なくはありません、この状況に対処していく為に行政も2025年完成を目標にした地域包括システムの中の1つにPEG患者を介護業界全体でどのようにシステム化することでPEGへの最大の効果を得るための法案を打ち出しています。

■介護業界のPEGに対する位置付け

このように介護業界としてはPEGに対して、介護業界の受け入れ体制は整っているようですが、実質では施設にPEGの患者を受け入れるとなると、公的施設の特養では定員、医療職員等特に上の位置付けでも分かりますようにPEGはその性質上、病院を筆頭にして医療関係者の充実が大きな要素となります しかし現状各介護施設は医療関係者の職員も含め人材が大幅に不足している状況の中で対応できるかと言う局面に来ています。更に介護業界はこれらの高齢者対策、増加してくる認知症への対策等目先の大きな課題が解決されずにPEG患者をどのように快適に生活させる事が可能になるのでしょうか。

PEG(胃ろう)カテーテルの介護

胃ろう患者の介護については手術の後退院時に担当医より説明があります。一般的には介護では次のような点に気をつけてサービスを行ってください。

■介護サービスの管理

1.長期にわたって栄養管理が必要な為に、常に食品管理を行う。
2.喉にチューブがないことから口から食べるリハビリや摂食訓練が行いやすいので摂食管理を行う。
3.口から物をいれないので口のなかが不衛生にならないように管理していく。
4.カテーテルの交換時期の管理

バンパー型は6か月を目安に、バルーン型は1~2か月を目安に交換します。バンパー型は医療機関で(入院はせずに)行うことが一般的ですが、バルーン型は自宅でも交換が可能です。交換後は当日より、胃ろうからの注入が可能です。また、カテーテルの閉塞がある場合や自己(事故)抜去が起きた場合は直ちに交換します。カテーテルに汚れや悪臭がある場合も早めの交換を検討します。

介護者は閉塞・汚れ・悪臭を防ぐために、栄養剤投与後に20~30mLのぬるま湯を注射器でフラッシュ(勢いよく注入して押し流すこと)し、栄養剤や薬の成分が残らないような管理を行うようにしましょう。

このような事がPEG(胃ろう)の方を介護する歳に気をつける事が必要ではないでしょうか。

 

注意点

胃瘻(いろう)を含む経管栄養の対応は基本的には医療行為であり、看護師が行う業務になりますが近年では介護職員でも研修を受けることで行うことが可能になりました。その胃ろうの方を介護する時の注意すべく点を挙げてみますので是非参考にしてみて下さい。

■使用する経管栄養食品の衛生管理

胃ろうでの経管栄養を実施する際にはイルリガートル、栄養点滴チューブ、カテーテルチップシリンジ、計量カップ等、複数の物品を使用します。しかし経管栄養を実施するような利用者は一般的にADL(日常生活行動)の高い利用者に比べて免疫力や体力が低下している状態にあることが多く雑菌等に感染するリスクが高いため、使用物品の衛生に気を配り、物品の洗浄、消毒、交換等の管理を適切に行うことと使用前には対応職員は手洗いを徹底して、常に清潔な状態で使用することが大切です

■ 介護サービス実施時の姿勢

基本的に経管栄養を注入時には上半身を30~45度に起こした姿勢である半座位(ファウラー位)にする必要があります。これは経管栄養の逆流を防ぐことが第一の目的ですが、その他に本人の意志とは関係なく経管栄養を外部から流し込むことになるので安定した姿勢を取りスムーズな栄養摂取、消化を促す必要もあります

■口腔ケア

胃ろうによる経管栄養を実施していると、口からの食事摂取をしていないため唾液の分泌による自浄作用が低下し細菌感染が起こりやすい状態になり、口腔内に繁殖した細菌による誤嚥性肺炎を誘発しやすくなってしまいます。口から食事を摂っていなくても1日3回の口腔清拭を行いましょう。

胃ろうの方を介護する事がいかに大変な事か分かていただいた事だと思います。しかし当事者は介護する人の助けを待っている事も理解して下さい。

 

 

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まとめ

PEGって冒頭では何の事か理解出来ない方も最後で、大変な事だと分かって頂いた事だと思います。PEG(胃ろう)も認知症も本人も大変な事だと思いますが、更に介護という重大な責任を担っていく家族はその重みに潰されるような毎日を続けていくことが本人以上に注目してやるべきではないでしょうか。

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