ポータブルトイレの選び方は?どんなのがあるの?

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今回のテーマの「ポータブルトイレ」は多くの高齢者や障害者の必須アイテムとして必要頻度はかなり高いもので、毎日の生活を快適に過ごす為、更にトイレでの安全性、危険性を防止する必需品である事は間違いありません「貴方も今必要でなくても、その時は必ず訪れます」その為の情報として紹介させて頂きます。

 

ポータブルトイレとは

要介護者も一般の方も加齢と共に、深刻な問題は「トイレ」です。人間は毎日の生活でトイレを無くすことは絶対的に不可能であり、もしそんな状態にあれば逆に何らの病気です。健常者も要介護者も障害者もそれぞれ「トイレ」に関して次のような問題点が考えられます。

■要介護者、障害者のトイレも問題点

1.要介護4・5の方でベットから殆ど歩く事が困難な状態にある。
2.車イス生活でトイレに入れない。
3.トイレがバリアフリーになっていない為、自宅内での転倒の危険性がある。
4.通常の自宅、マンションはトイレの入り口がかなりの段差があるのでその段差を乗り越えられない。
5.マンションはトイレ、浴室一体型が多く、中が狭く、床が濡れていて滑って転倒する恐れがある。
6.加齢による「頻尿」

このような事がトイレの問題点として考えられ「頻尿」は健常者の悩みでもあります。これらの問題を解決してくれる大きな用具が「ポータブルトイレ」です。

頻尿の原因

健常者も要介護者も共通した問題点に頻尿があります。
その主な原因として考えられる点を紹介させて頂きます。
膀胱や尿道に問題がなくても糖尿病などの内分泌疾患、水分の多量摂取、薬剤(利尿剤)による尿量増加が頻尿の原因となります。 この場合には、1回の排尿量は正常(150~200ml以上)であるにも関わらず、何回もトイレに行くことになります。 膀胱炎や前立腺炎などの尿路感染が起こると、膀胱の知覚神経が刺激されて頻尿になります。本人が「トイレに行く機会が多い」と感じた場合は頻尿です。また一日に8回以上排尿する場合も頻尿とされています。

■主な疾患による頻尿の原因

1.膀胱の圧迫などで貯められる尿量が減る…膀胱がん、妊娠など
2.膀胱に貯まる尿量が減少する…※1.神経因性膀胱など
3.尿がしたくなって我慢できない…過活動膀胱
4.尿道が圧迫されることで思ったように排尿できない(残尿感)…前立腺肥大症、前立腺がんなど
5.膀胱粘膜が刺激されて尿意を多く感じる…膀胱炎、尿管結石、膀胱結石など
6水分摂取量が過剰になる…糖尿病、尿崩症、心因性多飲症など
7.利尿薬の服用

※1. 排尿に関連する神経が病気によってダメージを受けると、神経因性膀胱になります。
その病気は以下の通りです。
1.脳疾患(脳梗塞・脳出血・パーキンソン病など)
2.脊髄疾患(脊髄損傷・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・二分脊椎など)
3.末梢神経障害(糖尿病性神経障害・骨盤内手術後:子宮や直腸手術後

 

 

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ポータブルトイレの役割

トイレは人間にとってもっともプライベートな行為です。
そのトイレをヘルパーや家族にゆだねることは、高齢者にとっても自尊心を傷つけられることにもなります。たとえトイレまで歩けない高齢者でも部屋にポータブルトイレがあれば自分で排泄する事もできます。最後は介護用おむつの手段をとる事になっても高齢者もおむつへの抵抗はあります。重度要介護者で寝たきり状態の方以外は、利用者本人が自分の考えた結果で、トイレまで行くことは無理と決断する迄は、介護者は利用者の自主性を尊重してトイレまでの介助を行い、最終的に利用者本人の意思決定でポータブルトイレを活用する事になればポータブルトイレの利用者への効果と共にポータブルトイレの存在と役割は利用本人が使ってみて「生活上で離せない物」と自らきずく事になる気持ちが重要な事です。

ポータブルトイレの利用も介護の本来の目的の「本人が自立できる力」を出せるようにしていく事を実行してみた結果、ベッドからの移動が楽にトイレへいくことができるようになった事により、自立への意欲が高まります。介助を必要とせず排泄することができるため、積極的に利用できるようになります。
これをきっかけに他の面でも自力でできることが増えるケースもあります。

 

ポータブルトイレの種類

部屋にあれば便利なポータブルトイレですが高齢者がひとりで使いこなすにはある程度の身体能力が必要です。座位がとれるのが基本ですが、ポータブルトイレ導入前に確認をしましょう。
「本人がひとりで下着を着脱できるのか」、「立ち上がりなどの移乗能力」、「姿勢保持能力」などを確認します。またひとりではできなくても介助があればできるかどうか確認してから種類選びに入りましょう。

■ポータブルトイレの種類いろいろ

[タイプ]背もたれ型

[特徴] ・安価 ・軽量で持ち運びに便利 ・掃除がしやすい

[タイプ]木製背もたれ型

[特徴]・重量があり安定。・家具調で居室にマッチ・高さ調節可能な製品もある・普通のいすとしても使用可能な製品もある。・欠点は重量がありキャスターがないために移動させづらい

[タイプ]アルミフレーム型

[特徴] ・軽量で移動が楽にできる・安価・見た目を気にする方には難し

[タイプ]ポータブルトイレ補助具

[特徴] ・軽量で自宅のトイレに行くときにも利用できます

 

 

 

車椅子 イラスト

 

 

ポータブルトイレを介護保険で購入

介護保険保険の福祉用具は基本的な貸与が原則ですが、「肌に馴染まない」貸与用具については購入ができ介護保険が適用できます。購入を考えられる人は、このシステムで1~2割負担で済みます。

利用条件

1.都道府県の指定を受けた業者からしか購入出来ない。
2.年間上限額は10万円
3.同一年間で同じ品目の福祉用具の購入はできません。
4.購入の時にはケアマネージャーに相談してから行う。

※.27年度から「腰掛け便座」の対象 品目に「水洗いポータブルトイレ」が追加されました
※. 支払い方式やシステムについて 各都道府県で 違いがありますので利用される時は各窓口で確認のうえ利用されることをお勧めします。例えば大阪市の場合支払いで「給付券制度」というものがあり次のようになっています。

福祉用具の購入について、一時的な負担を解消するため「給付券方式」を導入しています。あらかじめ登録された給付取扱事業者を利用するとき、利用前に申請していただくことで、利用者は保険給付の対象となる費用(支給限度額内)の利用者負担割合に応じた相当額を負担し、保険給付の相当額(購入費用(支給限度額内)から利用者負担額を除いた額)は市が発行する給付券で直接給付券取扱事業者に支払います。
•介護保険居宅介護(介護予防)福祉用具購入費支給申請書(給付券)
•特定(介護予防)福祉用具販売にかかる見積書
•購入品のカタログ

 

ポータブルトイレの選ぶ決め手

ポータブルトイレは、さまざまなタイプの製品が、数多く販売されています。高齢者や要介護者が安全に、気持ちよく使用できるよう、その人の状態や体格にあったものを選ぶことが最も大切な決め手です。

■設置場所

ポータブルトイレを置くにはスペースが必要です。まず、どこに置くかを決めて、置く場所にあった大きさのも
のを選びましょう。介助者が必要な場合は介助者が動けるスペースも必要です。

■安定感

腰かけたときに安定していること。また、肘かけがある場合は、腰かけるときに体重をかけても倒れないものを選びます。

■高さ

立ち座りをスムーズに行なうには、ひざの関節が直角に曲がり、足底がきちんと床に付いていなければなりませ
ん。高さ調整ができて、身体にフィットするものを選びましょう。ベッドの近くに置く場合は、移動が楽なように同じくらいの高さのものを選びましょう。

■ひじ掛けが調整出来るるもの

ベッドからの乗り移りの場合、ひじ掛けを取り外し、または跳ね上げができると、横にスライドして移ることができるので、たいへん便利です

■便座の高さ

便座の大きさは、その人の体格にあわせて選びます。やせ型やお尻の小さい人には、小さめの便座を選びます。

■移りやすさ

ベッドや車いすから移りやすいものを選びましょう。最近では、アロン化成の安寿シリーズ 「家具調トイレセレクトはねあげをはじめ、便座の高さやひじ掛けの高さが調節でき、どんな体格の方にもあうポータブルトイレが開発されています。

以上のような代表的な選ぶ時の決め手となる項目を紹介させて頂きました。まだ他にもメーカーによって機能面での違い等もありますが、一番大きな決め手は利用者の事をどれだけ考え、配慮出来るかです。

 

注意点

自分が要介護者でも高齢者でもトイレと行為については 、いくつになっても羞恥心というものは取り除けないと思います。そのためには介助する側も「利用者の自立」と言うものを考えた上で介助する必要性があります。
排泄介助の場合、要介護者に自立を促すことも大切です。要介護者自身が出来ることは、手助けせずに見守ります。また、排泄時の環境に気を配ります。

設置する環境作りの注意点

足腰の弱い高齢者にとって、ベッドからポータブルトイレに移乗するための体重移動、衣類の着脱などはたいへんな労力を要します。まだ起ききっていない深夜や早朝に使用される場合は、とくに体勢維持が不安定になり、

転倒する危険があります。部屋が暗いと、より危険性が増しますので部屋の明るさに配慮する事も危険防止の1つです。また、足が滑らないように滑り止めマットが必要な場合もあります。支えを必要とする方には、手すりか、体重をかけられるテーブルなどを置くようにしてやると本人も安心感が得られます。また、ポータブルトイレを利用する人の気持ちを考え、つい立やカーテンなどで目隠しをする等の配慮を行う事も必要です。
音を気にする被介護者の場合は、音楽を掛けてあげたり、なるべく自然体で排泄を行える環境を作ってあげます。排泄終了の合図があると良いでしょう。便座に腰掛けるまでは手助けを必要としても、排泄時は自力でしてもらいます。この時、座っている姿勢を保てるのであれば、手すりにしっかりつかまってもらい、介護者は邪魔にならない所で、終了の合図を待ちます。

 

 

じいばあ イラスト

 

 

まとめ

加齢と共に「トイレが近くなった」と言われる高齢者は多くいます。ですが誰もがトイレは隠したい部分です。介護状態になってもそのきもちは変わりません。
もし、ポータブルトイレを使うような状態になっても利用者のプライドやはずかしという気持ちはよく理解してから利用しください。

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