認知症外来について教えて!事前の準備は?

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皆様は、認知症という言葉をご存知でしょうか?昔は痴呆症と呼ばれていたものです。高齢者の方もしくは若い方であってもなりうる症状です。この認知症に悩まされている高齢者の方、もしくは家族の方が認知症で悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

今現在は、認知症の疑いがある場合、病院の受診が可能です。今回は、この認知症外来についてご紹介したいと思います。

 

認知症外来とは

認知症外来とは、自分自身、もしくは家族が認知症の疑いがある場合に受診できる外来のことです。病院によっては、もの忘れ外来という呼ばれ方をしています。
ほとんどの方が、家族の方が異変に気付き訪れる場合が多いと言われています。なぜなら、認知症にかかってしまった高齢者の方の多くは、自分が認知症であるという自覚がないからです。医療的に見ると、認知症は脳の病気だと言われています。脳に何らかの異変が起こることによって、脳が萎縮し認知症になると言われています。しかし、その原因というものは未だはっきりとしているものではありません。今までは、家族の方の認知症疑いがあった場合、行きつけの内科に相談をするか、精神科、あるいは脳外科を受診する方が多かったと言われています。もちろん、これらの科でも医師はいますので、ある程度の診断は可能かと思います。

では、この認知症外来と何が違うのかというと、この外来にいる医師は、認知症の専門医である場合が多いということです。今までは、認知症の疑いがあっても、認知症かもしれないと言うだけなのに病院へは行きにくい方。どう言う風に相談して良いのかわからない方、そもそも何科を受診すれば良いのかわからない方などが多かったようです。それらの方々により分かりやすく、受診しやすいように誕生したのがこの認知症外来なのです。

早目に受診することで、初期の認知症であればある程度改善ができる場合がありますし、原因もはっきりさせることができます。

 

 

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認知症外来の聞かれること

では、実際に認知症外来を受診した場合のことをお話したいと思います。まず最初に、問診が行われます。問診の質問内容は、病院によって異なります。

質問例リスト

① いつ頃から認知症の症状があるのか?
② 今日の年月日は答えることができるか?
③ 今いる場所や家の中の場所は理解できるか?
④ 会話に不自由を感じることはないか?
⑤ 日常生活動作は一人で行うことができるか?
⑥ 今までに脳の病気などにかかったことはあるか?
⑦ 家族や友人の顔や名前は覚えているか?
⑧ 睡眠はきちんと取れているか?
⑨ 怒りっぽくなったと感じることはあるか?
⑩ きっかけと思われることはあるか?

その他、今までにかかったことのある病気の有無や、服薬している薬、アルコールの摂取量などを聞かれる場合もあります。もちろん直接医師からの聞き取りもありますが、事前にこの問診票の記入をお願いされますので、記入しなければなりません。ほとんどの病院が、当てはまる項目の○をつけるだけの形です。この他、簡単な計算をお願いされる場合や、見せられた物の名前を質問されたりと、様々なテストがある場合もあります。この間、家族は手助けすることはできません。

また、認知症テストの一つである、長谷川式スケールを用いられる場合もあります。この長谷川式スケールは、長谷川和夫氏によって作成されたもので、認知症診断に一般的によく用いられるものです。対象者の年齢や場所の確認、計算、記憶作業などが行われます。

 

 

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認知症外来の事前の準備

では、この認知症外来を受診するにあたってどのような準備が必要なのでしょうか?

① 症状などをはっきりさせておく

高齢者の方自身に、どのような症状があるのか、どのようなことに困っているのかをお話ししてもらうのが難しい場合もあります。その場合は、家族の方が本人に代わって説明をしなければなりません。医師から状態を訊ねられた時、何も分かりませんでは治療のしようがありません。どういう症状が出ているのか、いつ頃から発症しているのか、何ができて何ができないのかがわかるよう、日頃から高齢者の方とコミュニケーションをとっておく必要があります。

② 過去の病気などがわかるようにしておく

高齢者の方が何らかの病気の治療中、または治療していた場合はそのことを医師に話せるようにしておく必要があります。お薬手帳、診断書などがあれば忘れず持参してください。その後の医師からの話や治療計画がスムーズに進みます。

③ 高齢者の方の状態を分かりやすく説明できるようにしておく

高齢者の方によっては、自分がなぜ病院に連れてこられたのか把握していない方もいます。また、認知症治療のためだと話すと、自分を偽り、正直に話をしてくれない場合もあるのです。そこで大切になるのが、家族の方のお話です。もし、本人の前で医師に話をすることが難しいのであれば、二人っきりの空間を作ってもらうことや、症状を用紙に書いて渡すようにするなどの工夫が必要です。認知症外来を受診した家族の方の中には、本人がいる前で本当の症状を言えなかった方も多いそうです。しかし、きちんとした症状を伝えることができなければ、治療は進んでいきません。

認知症の症状が進んでいれば進んでいるほど、本人の協力を得ることは難しくなって行くということを、頭に入れておいてください。

 

注意点

では、この認知症外来を受けるにあたって、どのような注意が必要なのでしょうか?

① 認知症外来がある病院を探す

残念ながら今現在は、すべての病院に認知症外来が設置されているという訳ではありません。病院によっては、存在していない所もあります。事前に、自分の住んでいる地域で認知症外来をやっている病院を調べてもらう必要があります。かかりつけの病院の医師に相談をするか、またはインターネットで調べることができます。

② 高齢者の方に話をしておく

これは、できればですが、事前に認知症外来を受診することは話をしてください。もちろん、場合によっては話ができない時もあるでしょう。話をしたことで、拒否をされてしまう場合もあります。話をしても、伝わらない場合もあります。しかし、できれば理解を得ておいた方が、後の治療はスムーズに進んで行くでしょう。

稀にですが、話をしてもわからないからと言って、何の説明もせず受診される方や、嘘をついて受診される方もいます。しかし、高齢者の方の気持ちを考えた場合、それは適切ではありません。まずは、高齢者の方の意思や気持ちを聞いてください。

③ 変化があった際は、早目に治療を

もし、何か変だな、おかしいなと思うことがあったら早目に受診をしてください。早期に治療を行うことで、認知症の進行を食い止めることができる場合もあります。この変化にすぐ気がつくことができるようになる為にも、日頃の状態を把握しておくことは大切なことです。

 

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?昔に比べると、今は認知症外来や物忘れ外来を設けている病院は増えてきています。認知症は、自分一人では改善も予防もできません。家族の方の力や、周りの方の力が必要なものなのです。

受診まで行かなくても、インターネット上で簡易的な認知症診断ができることもありますので、大丈夫だろう、平気だろうで終わらせず、診断してみることも大切です。

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