ユニットケアを学んでスキルアップする!メリット、でメリットは?

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ユニットケアとは一体何だろう?と考えた事はありませんか?
特養などの老人ホームでは「ユニット型」と呼ばれているところが多いですが、ちゃんとユニットの意味を理解してから使っている人は少ないかもしれません。今回は「ユニットケア」についてご紹介させていただきますので、この記事を読んで意味までも理解をして今後に繋げていただけたらと思います。

 

ユニットケアとは

従来の特別養護老人ホーム(特養)では、4人~6人の人が同じ部屋で生活をしていました。プライバシー保護の観点からスウェーデン発祥のケアスタイルを取り入れ、入居者の居室を全室個室として10人程度の少人数で1グループとして生活単位をわける事により、入居者の総人数が多い特養でも個別に対応が可能となるケアを行うことを目的に作られたのを「新型ユニット」と言います。

ユニットケアは従来型の特養とは異なり、ユニットごとに生活単位が違うため入居者によって異なる個々のニーズに応えられるようになりました。それにより、排泄介助や入浴介助などのプライバシー考慮が最重要となるケアもユニットごとに行われるため、羞恥心を軽減することが可能となりました。また、介助者も1人ひとりが固定で担当することになるため、従来の特養では行うのが困難であった1対1のケアも可能となり、細かい点まで目を配ることが出来るため些細な変化でも気付けるようになりました。
食事や入浴を含め一日の生活がユニットごととなるため、食間の空いた時間などで入居者同士の談話などが増え従来よりも入居者同士の交流が増えるだけではなく、自宅で暮らしていたころと変わらないような居住環境が整うことになります。

新たに建設される特別養護老人ホームでは、「ユニットケア」を導入する施設が増えてきていますが、まだ3割程度と少ないのが現状ですが、今後ユニットケアを導入する介護施設が増えていくと予想されています。

 

 

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ユニットケアのポイント

ユニットケアのポイントとして、何点かあげられます。
前項でもご紹介しましたプライバシーの配慮や入居者同士のコミュニケーションの場が増えるなどもそうですが、ユニットケアにすることにより従来ででは24時間を分単位で動いていたケアスタッフも1日を通して見ることが出来るようになります。それに伴い、入居者も「今は食事する気分ではない」「本を読みたい」などの要望もひとりひとりのニーズとしてケアスタッフが応えられるようになります。

従来のケアでは分単位で動いていたからか見落としてしまったケースはあると思います。また、「忙しい」からと報告が遅くなってしまったかもしれません。ユニットケアにすることによって、1人でフロアを見守りしていたとしても10人前後です。従来型より入居者との関わりが密接となるため、入居者とケアスタッフ間での報告や相談もしやすくなっています。

ユニットケアは「高齢者の尊厳を保つこと」を目的としていますが、暮らしとともに変化や進化をしていくことを目指しているのです。その為、従来の特養が好きな高齢者もいると思います。「自分にあった住まいは従来型とユニット型とどちらなのか」を見極めて入所するのも大事ですが、現在、従来型とユニット型両方を設けている特養もあります。従来型が良くて入ったけれど、ユニット型の方がよかったと言う場合に対応できるようになっています。

 

 

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ユニットケアのメリット、デメリット

ユニットケアは素晴らしいだけではありません。新しい事ですので、もちろんメリットだけではなくデメリットもあります。デメリットも頭に入れてほしいと思います。

【メリット】

・ 完全個室のためプライバシーが確保される
・ 入居者が自分らしい生活を送れる
・ ユニットごとに共同スペースがある為、コミュニケーションが取りやすい
・ スタッフはユニット別なので、信頼関係が結べる
・ 感染症などのリスクが軽減される
・ 家族や友人が面会に行きやすい
・ ひとりひとりに合わせたケアが行える
以上がメリットとなります。入居者にも家族にもスタッフにも良い点はたくさんあるのがお分かりいただけたと思います。次にデメリットをご紹介いたします。

【デメリット】

・ 入居者間のトラブルが起きたときは、他ユニットへの転居が必要となる
・ 建築コストや維持費がかかるため、入居者負担が増える
・ 社交が苦手な人は部屋にこもりがちになるため、うつになりやすい
・ 入居者同士の仲間はずれがおこる可能性がある
・ スタッフと入居者のトラブルがおきると気まずいあるいは正しいケアを行えなくなる
などと言ったことが上げられます。メリットがあればデメリットもあります。最後にあげた「スタッフと入居者のトラブル」はあまり起きてはいけないことですが、時にぶつかることがありますよね。そうした際にもスタッフはプロとして納得していただく努力は必要となります。

 

注意点

ユニットケアについてお分かりいただけましたか。
ユニットケアにすることにより、入居者は自宅に近い生活環境にて生活をすることが出来ます。従来型の施設だと例を上げさせていただくと、排泄介助時に「臭い」「音」「声」などと排泄自体に対して羞恥心を抱き、我慢し続けて膀胱炎や腸閉塞になる人も少なくありませんでした。オムツを交換してもらうことへの抵抗感はあったとしても、各自居室があるため排泄に滞りなく行えるようになります。また、他人と一緒にお風呂に入る入居者も多くいます。しかし、ユニット型にて生活することにより共同スペースにてコミュニケーションの垣根を超えて親友になる人もいます。その親友と温泉気分などと抵抗感少なく入浴して下さいます。

また、ケアスタッフにも当然メリットがあります。従来型の施設だとどうしても分単位で動かなければならなく、1人ひとりの入居者とコミュニケ―ションを取る時間が無かったかと思います。しかし、ユニットケアにすることにより、時間で動かなければならないと言う点では変わりありませんが1人ひとりの入居者と正面から向き合うことが出来るようになります。従来型の時と違って専任でユニットを担当することになり、本当の意味で入居者との距離が近くなります。その為、スタッフの技量や心がけ、不調時を入居者は必ず見ています。スタッフにとっては仕事ですが、入居者にとっては「家」なのです。それをしっかりとわかって頂いた上でのユニットケアだと思っています。

デメリットにもあげさせていただいていますが、家族の意向でユニット型に入られている人もいると思います。もしかしたらひとりが好きかもしれないし、みんなとお話ししたいけど社交的ではないから話せないと言う人もいると思います。「高齢者の尊厳」と言った言葉をよく耳にしますが、心身ともにケアが大切となります。

1ユニットでひと家族と思い接することが重要になってくると思っています。

 

 

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まとめ

今回はユニットケアについてご紹介させていただきました。
近年、ユニット型の施設が新設されてきています。介護施設で生活されている高齢者の顔や声に耳を傾けると、従来型が向いている人・ユニットが向いている人といらっしゃいます。しかし、ユニットは入居者にもスタッフにもメリットが多い仕組みです。

今後、さらに高齢化が進む日本には多少コストがかかっていても「ユニットケア」を導入するのが必要なのではないかと思っています。

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