楽のみは介助に必須!効果は?どんなのがいいの?

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急な入院や、介護が必要になったときに新たに準備が必要になる物品は多くあります。
病院や施設だけでなく、例えば自宅で療養や介護をするにあたって患者(要介護者)や介助する側にとって安全面や利便性で重宝される介護用品がたくさんあります。
また、本人の状態をよく把握して介護用品を購入することは自立支援につながるという意味で実はとても重要なことです。
今回は「楽のみ(吸い飲み・寝のみ)」についてみていきましょう。

 

楽のみとは

楽のみとは吸いのみ、寝のみとも呼ばれる病人や要介護者が寝たままでも水を飲めるようにした容器のことです。
一般的には急須のような形をしているものを思い浮かべるかもしれませんが、急須型以外にマグタイプやボトルタイプなどの様々な形の製品が出ています。主な素材はプラスチックやガラスでありますが近年は割れにくい素材が主流になっています。
ベット上で一人でも飲めるように取っ手がついているものやボトルにストローを差して使用するタイプもあります。
また、急須型では容器に小さな穴が空いているので、指で穴を押さえることで中の液体を止める、出てくる液体の量を調整する等ができます。このことにより口の中に液体を入れすぎて気管に入る事を防ぐことが出来ます。

 

 

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楽のみの役割、効果

では、楽のみの役割と効果についてまとめていきましょう。

【役割】

主な対象者

:寝た状態のままで自力で水分摂取する方
コップでは上手く飲むことができない方
嚥下(飲み込み)はできる方

目的、役割

:水分を上手く飲むことができる

【効果】

① 自立支援の手助け

手の動きが麻痺などのために制限されている場合は、吸い口の長さやストローで調節します。使用する本人の状態に合わせて使用することで必ずしも誰かに介助してもらわなくとも自分で水分を摂ることが可能になります。

② 誤嚥防止

介助が必要な場合もコップでは上手く喉元まで水分を送れず口から流れ出てしまう状況である場合は、楽のみを使用することで上手く口腔内に水を含むことができるという効果があります。
気道に水分が誤って入ってしまうと酷くむせたり肺炎などを引き起こしてしまうきっかけになるので誤嚥を防止する効果もあります。

③ 水分摂取量の確保

楽のみには目盛りが打ってあるものが多いのでどのくらいの量の水分を摂ったかが把握できます。
水分量をチェックすることで脱水の予防や、水分制限がある方に関しての医学的な視点での管理ができます。

用具と自立支援について考える

冒頭で少し触れましたが、介護が必要な人にとってはどのような介護用具を使用するかが自立を阻害する場合と自立を支援する場合との分かれ目になることがあります。
楽のみでも、介助の都合ですべて介助してしまうことは「できる動作」を阻害していることになるかもしれません。
少しの動作でも「自分でできる」ということが大切です。ベット上に寝たきりであっても、腕が少し動く、握る力があり、吸い込む力があるのであれば、それらの動作ができ続けるような楽のみを選定する方が良いでしょう。
自分で何かができるということが、生活意欲を保つこと、ひいては生きる力の原動力になります。

 

楽のみで買うなら

楽のみには様々タイプの製品がありますが、購入するときのポイントを紹介します。

楽のみの使用をするということは、自分で水分を摂るにしてもコップの使用ができない状況にある、または介護が必要な状況にあるということが考えられます。
このいずれの場合でも、水分がこぼれてしまうということはとにかく回避したい点であると思います。
もし、購入する場合は倒れても容易に水分がこぼれないタイプを先ずはおすすめします。
その点を踏まえて以下の要素を兼ね備えている楽のみは、多くの場面で発生し得る問題点を回避してくれると考えます。

【購入のポイント】

① 倒れても水がこぼれない・・・選定するときの最優先事項
② プラスチックタイプ、ポリカーボネイト・・・落としても割れない
③ 吸い口にストローを挿すことができる・・・マグタイプと両用できる
④ ストローはシリコンゴム製・・・柔らかく口当たりがいい、揉み洗いができる
⑤ 温かい飲み物も入れることができる・・・但し、持った時に手に熱さを極端に感じない
⑥ 簡単な形状・・・お手入れが簡単

以上の点のすべてを備えている楽のみは、出産、病気、術後、介護などの様々な状況において使いやすいと考えられます。

参考までに商品名としては
■傾けてもこぼれにくいストロー付きカップ220cc (浅井商事)

がこれらの条件を満たしています。

 

 

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注意点

楽のみに関する注意点としては、購入のポイントで述べた点の逆の場合が様々な不便を感じてしまうと考えられますが、特に注意が必要なことについてまとめてみます。

【注意点】

① 作りが粗末

極端に安価である商品はではプラスチックや素材の処理が不十分で口当たりが悪かったり、柔らかい皮膚を傷つけてしまうことがありますので注意が必要です。

② 熱伝導と素材

楽のみでは温かい飲み物を入れて使用する場合、温度に気を付けましょう。介助者の体感や感覚で大丈夫だと感じても実際には熱すぎる場合もあります。また、高齢者では感覚が衰えている場合は熱さ感じることができずに知らないうちに火傷を負ってしまう可能性もないとは言えません。
楽のみの素材や耐熱温度を確認するようにしましょう。持ち手、蓋、本体のそれぞれの素材によって耐熱温度は異なりますが持ち手が極端に熱くなってしまったり、持ち手があっても本体をつかんでしまう可能性がある場合もあるので、購入時にどのように使用するのかをよく想像するようにしましょう。

③ 衛生面

近年は食中毒をはじめとした胃腸炎が季節に関係なく流行することが多いです。特に体調が万全でない人の場合は抵抗力が弱くなっていて、一度感染すると重症化してしまうことが考えられます。病院や介護施設は勿論のこと、自宅でも衛生管理は大切です。
楽のみの使用では日々の洗浄は勿論のこと、傷つきやすい素材や複雑な構造では細菌が入り込みやすい隠れ場になってしまいます。傷つきにくく、洗いやすい楽のみを選ぶようにし、日々の洗浄と消毒を心がけましょう。

 

 

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まとめ

病気や介護は突然やってくることがあります。急な入院や施設利用では手続き関係が膨大で、必要な物品の準備が場当たり的になってしまうことが少なくありません。
その結果、初めて購入する介護用品などの十分な選定ができなかったり価格だけで決めてしまうこともあります。
しかし、いざ使用してみると使い勝手が悪いばかりではなく本人の状態にマッチしないために買い直しを余儀なくされることもあります。

そうならないためにも、日頃から店頭やカタログ、インターネットなどで様々な介護用品をチェックしておくこと、知識を持っておくことが大切です。

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