終活カウンセラーってどんな仕事?取得方法は?

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近年よく耳にするようになった「終活」という言葉。終活とは自身の人生の幕引きに向けた様々な活動です。よく認知されてきている「エンディングノート」も終活の活動の一つと言えます。
私たちにとって身近になりつつある「終活」。その活動をサポートする存在である終活カウンセラーという仕事についてみていきましょう。

 

 

終活カウンセラーとは

終活カウンセラーとは、一般社団法人終活カウンセラー協会が認定している資格です2011年7月に資格制度がスタートした後、資格取得者が急速に増え続けています。終活カウンセラーは、終活に関する悩みや相談の中身が、どの分野のものであるかを見極め、適切に専門家(国家資格者等)に紹介してくれる仕事です。
終活カウンセラーとして直接的にアドバイスをするために上級の資格を取得する必要があります。
但し、基本的には終活に関連して発生する正式な手続きで発生する書類の作成では専門職である士業に分類される資格を有するため、終活カウンセラーはあくまでも弁護士や税理士、司法書士などへの「繋ぎ役」という役割になります。

これらのことから終活カウンセラーのついて簡単にまとめると以下のようになります。

終活カウンセラーまとめ

・『相談者の話しを聴き、その相談は○○の専門家に聴く案件です。』と専門家や専門企業に繋ぐ架け橋の資格です。
・資格には終活カウンセラー協会が定める3段階の区分けがあります。
初級・・・自分でエンディングノートを書くことができることを目指す。
上級・・・相談者のエンディングノートを書くサポートをすることができる。
ある程度のアドバイスができるようになる知識を有する。
インストラクター・・・終活カウンセラーを要請する講師としての役割

 

 

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終活カウンセラーの役割

「終活」は単に「人生の幕引きの準備」を示しているのではなく、「これまで自分が生きて生きた人生の終焉を見つめることを通して、より良く自分らしく生ききる活動」のことを言います。

人生の終焉にあたっては具体的に以下のような悩みや不安が出てくると考えられます。

終焉時の悩み

・お葬式は誰がしてくれるのか
・お金の心配
・自分の気持ちを伝える相手がいない

この他にも家のことや相続のことなど、限りなく悩みはでてくるでしょう。不安や悩みをひとつひとつ受け止め、じっくりと話を聞いてくれる人の存在が終活には欠かせません。
そして必要な時は、専門家につなぐことが重要です。悩みや不安、困りごとを聞き、その内容を適切に専門家に繋ぐ役割を担うのが終活カウンセラーのです。

 

 

終活カウンセラーと協会

終活カウンセラーは一般社団法人終活カウンセラー協会(※以下「協会」)が認定する資格です。
協会の本部は東京の品川区に在り、事業内容は「終焉活動(終活)に関する事柄の知識を得るための講座を開催する。講座の後に実施する試験に合格した者には、レベルに応じた認定資格を与える。」とされています。
協会が行う勉強会は日本各地で行われています。検定に関しても日本各地の会場で受験が可能となっていますがキャンセル待ちが出るほどの人気が伺えます。
また、協会として終活カウンセラーの存在を認知してもらうための活動も行っており、WEBによる終活カウンセラーを探すツールの案内やバナー、終活カウンセラーの存在を示すのぼり旗や名刺用のロゴの活用などを積極的に進めています。

 

 

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終活カウンセラーの取得方法

さて、終活カウンセラーの資格については3段階の区分けがあると先に紹介しましたが、資格の取得方法や内容について詳しく紹介していきます。

【初級】

■受験資格:特になし
■講義時間と試験
6時間の講習を受けた後に筆記試験を受験します。
■受講・受験料等
受験料は9,970円です。
合格後は登録が必要で年会費4,560円を支払います。
■出題範囲
終活に関する基礎的な幅広い知識をもち、エンディングノートが書ける程度

【上級】

■受験資格:終活カウンセラー勉強会に年間1回以上参加/終活カウンセラー初級取得者
■講義時間と試験
事前レポート提出/講習1日/課題取組/試験半日
■受講・受験料等
受験料は39,960円です。別途事前審査費2,160円
合格後は登録が必要で年会費4,560円を支払います。
■出題範囲
終活に関するカウンセリング、案内ができるスキルをもち、エンディングノートを書く上でのアドバイスができる知識とスキルを要する程度

【インストラクター】

■受験資格
終活カウンセラー勉強会に年間2回以上参加/終活カウンセラー上級以上取得者
■講義時間と試験
事前レポート提出/講習4日間/課題取組/試験1日
■受講・受験料等
受験料は200,000円です。別途事前審査費2,160円
合格後は登録が必要で年会費4,560円を支払います。
■出題範囲
終活カウンセラーを育てる講師の資格

 

 

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終活カウンセラーの注意点

終活カウンセラーに関する注意点を大きく2つに分けてまとめてみましょう。

【終活カウンセラーという資格への期待】

終活カウンセラーの受験者数、資格取得者は年々増えていますが資格を活かして専門的に働く場が確保できるということは困難です。
求人案内などを見ても、「終活カウンセラー」として公募している企業はほとんど見かけないが実情です。
終活イベントを企画する企業にアドバイザーとして参加するなどのルートや、職業案内サイトに登録するなどして活躍できる場を探す必要がありそうです。

【相談者のとの関り、心理面への配慮】

終活の相談は非常にナイーブな面をたくさん併せ持っているといえます。
終活の大きなメリットは、自分の思いを叶えることができる点です。自分がいなくなった後に、財産や身のまわりの物の行く先を決めることができます。そして、自分の気持ちが整理できると同時に、より前向きになれるのです。
しかし、自分の要望が家族や場合によっては親せき縁者に知れわたることによるトラブルが発生してしまう可能性もあります。また、自身の死についてより強く意識してしまうことで必要以上に落ち込んだり、恐れを感じてしまい精神的に不安定になってしまう人もいるのがデメリットです。そのような状況に終活カウンセラーとして出くわしてしまうこともあるかもしれませんが終活カウンセラーはあくまでも専門家との繋ぎ役。その立ち位置を忘れることなく、トラブル回避や相談者の心理や気持ちの変化に配慮し適切に専門家に繋ぐことが大切です。

 

 

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まとめ

「終活」が広く世間に知れ渡たってきていますが、詳しい内容ややり方については分からない方が多いでしょう。終活に関する悩みや問題を聞き解決する道案内役が、終活カウンセラーの大きな役割となります。相談者の想いや希望をよく聞き、大切な時間を充実して過ごすことができるための助言・手助けを行う大切な仕事です。
「自分がどうしたいのか」「残された家族のためにしておきたいこと」に目を向ける中高年が増えている中、終活カウンセラーの需要はこれからも高まっていくことでしょう。

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