高齢者の免許更新はどうなってるの?期間は?ポイントは?

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最近の高齢者の中には年を感じさせない元気な方もおられ、高齢者ドライバーで色々な所へ出掛けられ趣味として楽しんでおられる中、一方で高齢者の運転による事故も多発しています。高齢者の運転については免許の返納等も行えるようになっていますが、更新される元気な高齢者もおられます。
今回は更新についての現状を紹介させて頂きます。

 

高齢者の免許更新とは

高齢者の免許更新については色々な論議が行われています。何故なら最近の交通事故の中には高齢者の運転による事故が多くなっている事があり、警視庁のデータによると過去10年間の交通事故自体は半減していますが高齢者の運転による事故は逆に倍増している結果がでています。
事故の原因として最も多いのが「アクセルとブレーキの間違い」「わき見運転」等が挙げられます。いづれも思いたくはありませんが”加齢に伴う身体機能の衰え”と考えられます。この身体機能の衰えは人は誰でも起こることです。このような状況の中で高齢者が免許更新を行う事に、現在賛否両論の意見がありますが、ここではあえて高齢者の免許更新について考えてみたいと思います。

高齢者の免許更新

運転免許証の更新期間満了の日の年齢が70歳以上の方が運転免許の更新を希望する場合は、「高齢者講習・シニア運転者講習・チャレンジ講習+特定任意運転者講習(簡易講習)」のいずれかの講習を受講しなければ運転免許の更新が出来ません。
これらの講習は、加齢に伴って認知症や身体機能の低下が自動車等の運転に影響を及ぼす可能性があるため、それらを高齢者の方に理解してもらうために行われます。
※75歳以上の方は更新手続き前に講習予備検査(認知機能検査)等を受けなければならなくなりました

■高齢者講習

講習の内容
・講義:「約1時間」
・運転適性診断、夜間視力、動体視力検査等「約1時間」
・実車運転と運転指導「約1時間(小型特殊免許のみの方は不要)」

■チャレンジ講習

普通自動車免許取得者のうち、更新期間満了日の年齢が70歳以上の方で、高齢者講習を受けなければ運転免許証の更新が出来ない方が受講できる講習のことです。このチャレンジ講習で身体機能の状況が運転に著しい影響を及ぼしていないと確認された方は、特定任意運転者講習(簡易講習)を受講することにより高齢者講習の受講が免除され、運転免許証の更新が可能となります。

要するに、「まだまだ元気で身体機能に自信のある!」という方は、高齢者講習ではなく、このチャレンジ講習を受講する選択肢もあるようです。

■特定任意運転者講習(簡易講習)

チャレンジ講習受講結果確認書の交付を受けた方は「特定任意運転者講習(簡易講習)」を受講することによって高齢者講習が免除され、運転免許証の更新が出来るようになります。

■シニア運転者講習

シニア運転者講習とは高齢者講習とほぼ内容は同じで、受講できる期間が異なっています。

[受講期間]

運転免許証の有効期間が満了する日(誕生日の1ヵ月後)の6ヶ月前から有効期間満了日まで(高齢者講習は3ヶ月前から)。

このような免許更新には色々な講習方法がありますが、高齢者、特に75歳以上の方が更新される場合には認知症の予備検査等の様々な検査が必要になります

 

 

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高齢者の免許更新の期間

高齢者による交通事故の多発がある中で、高齢者の免許更新期間の見直しをすべきとの声もでています。しかし現在は免許更新時の講習や予備検査で更新が可能なために元気な高齢者は更新を行われています。では更新期間はどのようになっているか紹介致します。

高齢者の年代別免許更新期間

通常、無事故・無違反のゴールド免許の場合有効期限は5年ですが高齢者の場合は次のようになります。

< 年 代 >     < 内        容 >       < 有効期間 >
70歳以下   更新期間内の誕生日の前日までの69歳以下    有効期間5年
71歳     更新期間内の誕生日の前日までの70歳以下    有効期間4年
72歳以上   更新期間内の誕生日の前日までの71歳以下    有効期間3年

75歳以上の方の更新

免許更新時の年齢が75歳に達している方は、認知症機能検査を受けなければいけません。更新時のこの検査は免許更新期間が満了する6ヶ月前迄に自宅に通知が届き受ける事が出来ます。検査の内容は次のような項目があります。

■時間の見当職(3分間)全て正解で15点

現在の年・月・日・曜日・時間を解答用紙に書きます。

■手がかり再生(14分間)全て正解で32点

1枚の絵に4つの絵が描かれているものを覚えます、それを計4枚16の絵を覚えて、ある一定の時間をあけて解答用紙に覚えた絵の名前を書きます。

■時計描画(2分間)全て正解7点

時計の絵を書いて指示された時間の針を描きます

■総合得点算出

検査の結果の総合得点は次のように判定されます。
1.15 x[時間の見当職]+1.94x[手がかり再生]+2.97x[時計描画]

時間の見当職    1.15×15点=17.25点
手がかり再生    1.94×32点=62.08点
時計描画      2.97x 7 点=20.79点
総合得点          100.12点満点

高齢者が免許更新を行うときには、御自分の体の状態をまず第一に考えて、それでも更新される場合には予備検査を十分に受けられる事をおすすめします。

 

 

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高齢者の免許更新のポイント

高齢者の免許更新については道路交通法でも再三見直しされています。特に75歳以上の高齢者ドライバーについての法改正は高齢者による事故の多発の状況に適用させるように、改正が行われています。高齢者の免許更新についてのポイントとしては75歳以上の高齢者ドライバーの免許更新が最も重要なものではないでしょうか。

高齢者ドライバーの法改正

2009年(平成21年)6月1日に施行された道路交通法によって、75歳以上の方(更新時の誕生日における年齢が75歳以上)は「免許更新期間の満了日前6ヶ月以内に講習予備検査(認知機能検査)」を受験する事が義務づけられました。
また2017年(平成29年)3月12日より施工された道路交通法によって、75歳以上の方(更新時の誕生日における年齢が75歳以上)が更新する場合、講習予備検査(認知機能検査)が強化され、
※1.一定の違反をした場合には臨時認知機能検査等を受ける必要がでてきました。
※1.一定の違反
・信号無視・通行禁止違反・通行区分違反・通行帯違反・法定横断等禁止違反・指定横断等禁止違反・進路変更禁止違反・踏切不停止等・しゃ断踏切立ち入り・指定通行区分違反・交差点優先車妨害・優先道路通行車妨害等・交差点安全進行義務違反・横断歩行者等妨害等・徐行場所違反・指定場所一時不停止等
※2017年3月12日に施工された道路交通法によって、臨時適性検査の対象者は2015年の1650人⇒約5万人に大幅に増加することが予想されています。つまり近年、高齢者による事故が社会問題になっているので、高齢者の更新を厳しくしていこうということです(特に認知検査)。
今後の高齢者の増加やそれに伴って来る認知症患者の増加等により、高齢者の運転による事故は更に増える事が予想されます。道路交通法等の法整備の強化を進める一方で高齢者も免許の自主的返納を積極的に行う必要性があるのではないでしょうか。

 

注意点

高齢者ドライバーにみられる傾向として「自分の年齢に伴わない自信過剰」がみられ[慣れた道だから大丈夫][長年事故は起こしていない][田舎道だから大丈夫]等の気持ちを持ち続けていることで事故へも繋がっていきます。

そんな事故の一例として、2016年1月に開かれた「第1回高速道路での逆走対策に関する官民連携会議」では、こんなデータが公表されました。
・高速道路の逆走の7割が65歳以上
・逆走運転者の約1割が認知症の疑い

2011年から2014年に起こった逆送による事故のうち、死亡事故は13%でその内の7割合が高齢者による逆走が原因で痛ましい事故へとつながっています。

また、高齢者による痛ましい事故の報道を目にする機会が増え、その中には「認知症なのではないか」との推測がされるケースもあります。高齢者の運転による事故は認知症患者の増加に伴うように増えてきています。高齢者の運転による事故で今まで何十年と普通の生活を過ごしてきたことが 一瞬にして犯罪者になる可能性が十分にあることをよく理解した上で免許更新するか考える事が最大の注意点です。

高齢者の免許自主的返納

各都道府県の警察署では、運転に自信がなくなった高齢者の方や、病気などの理由で運転が心配な方へ、運転免許証の返納を勧めています。
申請先:居住地の免許センターや警察署
手数料:不要
一度返納した方が、再度運転免許証を取得する場合には、新たに運転免許試験の受験が必要です。運転免許証を返納すると申請できるようになるのが「運転経歴証明書」です。自主返納から5年以内であれば、交付を受けられます。運転経歴証明書は、記載事項の変更や紛失時の再交付も可能で、身分証明書として使用できます。有効期限はありません。また、運転をしてきた記念の品として受け取る方も多いそうです。
運転経歴証明書を提示すると、公共交通の運賃が優遇されたり、ショップやレジャー施設、旅行会社などで割引が受けられるなどの特典が受けられる自治体もあります。高齢者の運転による最大の注意点は「自信がないと思ったら免許の返納」を行いましょう。

 

 

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まとめ

人には色々な趣味をもっている人がいて、車もその一つです。車が好きな方はいつまでも車を運転したいものでしょうが加齢による身体機能の低下というものがあることも考えないといけません。
高齢者は残り少ない人生の中で取り返しのつかない事になってしまう可能性があります。運転に自信がなくなれば免許を返納することを考えるべきではないでしょうか。

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