高齢者向けクイズを作って施設で使いたい!どんな種類があるの?

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介護施設やご自宅の高齢者とコミュニケーションをとる時に「こんなクイズがあって遊べたらな」と思うことがあると思います。今回は若者と高齢者の隔たりがなく一緒に遊べるクイズについてご紹介させていただきます。
この記事を読んだ後に「クイズを作りたい」と、実際に作ってコミュニケーションの場で使用してもらえたらと思います。

 

高齢者向けのクイズとは

高齢者と言っても、実際に65歳も100歳も「高齢者」と呼ばれます。高齢者だからこういう問題で、とクイズ作成しても通じないことがあり、解ける問題や解けない問題があります。
現在80代の人たちは学校に通う時代に第二次世界大戦があり「勉強したくても出来る時代ではなかった」と言う人が多くいらっしゃいます。その為、小学生レベルの漢字ですら知らない場合があります。
そういう方へ漢字クイズをしていても、最初は考えてくれた高齢者も次第に難問に感じとられてしまいます。「このクイズは難しいからやりたくない」と途中で投げ出されてしまうかもしれません。

「みんなでやるクイズ」を考えるのは非常に難しいことです。しかし、100人の高齢者皆が遊べるクイズを作ろうとすると、クイズを作っている介護者が精神的にも疲れてしまうため、「現在、何名の高齢者がレクに参加してくれているのか」と視点を変えれば介護者も高齢者も楽しくクイズゲームで遊べると思います。

「どんな問題を作るのか」と教える気持ちになるのではなく、「この問題を作ってみんなで考えて答えを決めよう」と考え方を変えるのが重要となって皆で楽しめるようになると思います。お題については第三項で説明させていただきます。

 

 

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高齢者向けのクイズの種類

高齢者向けのクイズの種類と言えば、言い出せばキリがありません。大人数でやる場合と一対一でやる場合とでは問題のレベルや種類も異なってきます。
デイサービスでは大人数対自分でやる場合が多いと思います。その際は、個別ワークで行うのも一つの手ですが、せっかくだから皆でやる方が楽しんで取り組んで貰えると思います。今回はデイサービスなどで利用者全員とやる場合についてご紹介させていただきます。

①ことわざ・都道府県・しりとり

高齢者は机に向かっての勉強は行えなかった時代だとしても、知識は豊富です。私たちが知らないようなことわざや都道府県名しりとりなどで盛り上がれることがあります。

②身近なもの

お野菜や果物、色や時間など出題出来るジャンルは広くあります。また、ひな人形の飾り方をお題にすれば関東と関西ではお内裏様お雛様の座る位置が異なる為、他地方の常識を知ることが出来て、楽しんでいただけることがあります。

③イラスト

色々なイラストを集めてお題を出して答えてもらいます。紙を用意して書いてもらうのも楽しいと思います。

④○×クイズ

ちゃんとした答えが浮かばないけど、「合ってる」「間違ってる」なら判断して答えられる人も多くいます。認知症の方とクイズをするならば、そういうクイズで楽しむのも良いと思います。

⑤雑学

「今日は何の日」などでクイズを作成します。たとえば誰か有名人の誕生日が今日だったら、そこを穴埋めにします。色々とヒントを出して、有名人の名前を答えてもらいます。これは意外と盛り上がりますよ。
クイズを探し出せば本当にたくさんあります。実際にやってみて合わなかったら違うのを探せば良いのです。

 

 

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高齢者向けクイズの作り方

第一項で「教えるのではなく、みんなで考える」と説明させていただきました。お題は何でも大丈夫なのです。
今、あなたのそばにいる高齢者はどのような人物ですか? 男性ですか、女性ですか? 男性へ出す問題と女性へ出す問題とではタイプが異なってくるのです。
男性にお野菜の話をしても興味を持って下さらない方が多いですが、女性へお野菜の問題を出すと懐かしんでくれて積極的に答えてくれるのです。たとえば、あなたがトマトのイラストを見た時に 「この野菜はなんていうのだろう?」 と思ったとします。その場合、答えを知らなくても良いのです。高齢者に「トマト」と教えてもらうことによって、その場の雰囲気が盛り上がりレクリエーションの参加者が増えていくかもしれません。
新しい時代の話をしても高齢者には食いついてもらえず、あなたの独りよがりになってしまうことがあります。新しい時代(現代)のクイズではなく、一昔前の高齢者が現役世代だった頃の問題や、それより前の明治や大正時代のことをクイズにしても良いでしょう。明治後期や大正ならば、現在の高齢者の年齢あるいは親世代の時代となるため、意外とくいついていただけるのです。

また、答えだけ用意しといて高齢者が問題を作り、高齢者が出題者となって皆で答えると言うスタンスでも楽しんでいただけると思います。

 

高齢者向けクイズの例

ひとつだけクイズの例を前項で紹介した「今日は何の日」からご紹介いたします。
お題日は1月1日にします。

事例 「今日は何の日」

①「今日は何月何日ですか?」

元日や祝祭日なら分かるかもしれませんが、意外と日付を把握していない高齢者は多いのです。ここですでにクイズとなります。

②「1月1日と言えば?」

ここで新年の思い出話などが始まるかもしれませんが、始まったら始まったで良いのです。色々な思い出を振り返ってもらいます。この時点で次のお題を作り出せるかもしれないので、重要だったりします。女性ならおせち料理の話になるかもしれません。

③「おせち料理の意味は?」

おせち料理にはひとつひとつ意味があります。そのひとつひとつを問題にしながら答えを探してもらうのです。そこで「子宝には恵まれましたか?」とか「おせち料理のおかげで長生き出来た?」など、軽く雑談してもいいでしょう。

④ ここでおせちから一旦離れて、お雑煮の話をします。
お雑煮は本当に各地域や家によって異なります。
「お餅は丸もちと角もちがあるのをご存知でしたか?」と、関西圏や関東圏でお餅の種類が違うことを話します。意外と知らない人多いので、楽しんでいただけると思います。
ここからは続きのクイズを出したり、お正月の思い出などで盛り上がるのも良いと思います。

 

注意点

「高齢者だから難しい問題を」「認知症だから簡単な問題を」とクイズに対して難しいことを考えていると、クイズ出題者が疲れてしまいます。何度か書かせてもらっていますが「一緒に遊ぶ」ことが大切なのです。難しい問題を出しても出来る人は1割程度しかいないかもしれません。9割の人がつまらなくなってしまって空気が重くなることがありますので、出題者が難しく考えなくても良いと思います。
また、認知症の方とクイズをする際は注意が必要です。「周りが答え分かっているのに、答えられない」と焦って不穏になってしまうかもしれません。認知症の人は「新しいこと」を覚えられないだけで、昔話などには花を咲かせて積極的に行ってくれます。もしかしたらスマホは知らなくても黒電話は知っています。新しい問題を出すのではなく、昔からある内容で問題を作ることによって一緒に参加してくれるかもしれません。

全員が全員、楽しんでもらうのは本当に難しい事です。これは何年やっていてもその場にいる高齢者全員に参加してもらうのは、よほどのことがない限り難しいなので、「半数以上が参加してくれればいいや」と介護者自身が楽しくクイズレクリエーションに取り組んでいただけたらいいと思います。

 

 

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まとめ

今回はデイサービスを想定したクイズ問題についてご紹介させていただきました。最初は「何を出そう」と戸惑ってしまうかもしれませんが、慣れてくると「これ大元の問題でいいや」と簡単に思えてくると思います。具体例をお正月とさせていただきましたが、イベント事だと問題が作りやすいので、慣れるまではイベントや都道府県など、誰もが知っている内容でクイズ出題するのが簡単だと思います。

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