看取り士ってどんな資格なの?業務内容は?取得方法は?

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あなたがこの世から旅立つときには、誰と過ごし誰に看取られたいと思いますか?それは「家族」と答える人が多いと思います。しかし、家族に見守られながら天国へ旅立つことが出来るとは限りません。家族ではなくても誰かに見守られて旅立てたらいいと思いませんか。そんな看取り専門士がいることはご存知ですか?今回は「看取り士」についてご紹介させていただきます。

 

看取り士とは

現在、4人に1人という割合で高齢者がいる時代となりました。また、核家族化が進み家族と遠方で暮らしている人や子供と過去のトラブルで疎遠状態になっている高齢者は少なくありません。その結果、孤独死が増えていっているのだとも言えます。

看取りを専門に家族の代わりとなって行う「看取り士」は近年注目されてきています。

 

 

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看取り士の役割

住み慣れた自宅や施設などで自然で安らかな最期を迎えるために、旅立つ方の「心」や「魂」と寄り添い、尊厳ある死を迎えられるようにプロデュースする「看取り専門にしている人」のことです。
昔は自宅で最期を迎える人が8割を占めていましたが、現在では逆転し約8割の人が医療機関や介護施設などで最期を迎えています。そんな時代背景により、自宅で1人きりで旅立つ方も増えてきています。
誰にでも自分の最期への願望はあります。「家族に見守られて死にたい」「誰でもいいから見守られて1人では旅立ちたくはない」と、孤独死を望む人はほぼいないのだと思います。近年、孤独死がニュースなどで取り上げられていることもあり、孤独死を恐れている高齢者も少なくありません。誰かがそばにいてくれることで、孤独死を避けることが出来て、安心して天国へと旅立てるかもしれません。

看取り専門士は生前のターミナルケアから家族や医師とも連携し、死後に納棺の前まで死者の肌や心に寄り添ったり沈黙を繰り返したり、死者へ「大丈夫」と天国へ旅立つことを恐れないように声をかけることで、心安らかに本人の尊厳を保ったまま天国へと旅立てるように送り出すことが看取り士の役割となります。

 

看取り士の業務内容

死には様々な理由があります。老衰や病気で亡くなる人、交通事故などにより急死してしまう人。老いや病気で死が迫っていても、最期の瞬間までは立派な1人の人間です。どのような形で死を迎えたいのかは人それぞれ違います。

そんな人それぞれの願いを叶える為に、本人や家族とだけではなく、医療や介護の協力と連携が必要不可欠です。看取り士は「良い人生だった」と最
期の瞬間まで思ってもらえるように、納棺の前までをプロデュースしていきます。
最期の瞬間を迎えると人は身体に変化が現れはじめます。腐敗や硬直が始まりますが、魂はまだこの世にあるかもしれません。死を恐れてしまい、成仏が出来なくなるかもしれません。そんな亡くなられた方が「大丈夫、天国に行こう」と思えるように、身体を抱きしめ「大丈夫」と声をかけ続け、天国へ旅立つことに対して安心していただくことも重要であり、役割となっています。
一人の人間の死です。家族にとっては大切な家族がこの世を立ち去るのです。本人の身体がこの世を去るその瞬間まで、本人の尊厳を保ち安楽なままでいてもらえるようにプロデュースして「いい死だったね」と家族や周りの人から言ってもらえることが最も看取りにとて必要なことだと言えることでしょう。

 

看取り士の取得方法

看取り士は公的資格ではなく「一般社団法人 日本看取り士会」の柴田会長が名乗り始めたのがきっかけで作られた認定資格です。日本看取り士会の看取り士養成講座を受講すると「看取り士」の資格が認定されます。
養成講座は以下の内容となります。

講座内容

① 胎内体感講座(4泊5日)
② 暮らしの作法(実習)
上記の5泊6日の研修を修了すると、資格が認定され「看取り士」と名乗ることが出来るようになります。また、受講前には課題DVD鑑賞やレポート提出も必要となってきます。
看取り士になることで、その他広範囲にて看取り士として活躍することが出来ます。

① 知識を活かして「看取り学初級講座」や「一日胎内体感講座」を実施可能で「看取り士」としての依頼であれば、エンゼルチームとともに現地派遣が可能となっております。
資格を取る際に気になるのが、受講料ですよね。看取り士は研修合宿となるため、料金は22万2千円と他の終活資格と異なり金額が高くなっています。その受講料のなかにはテキスト代や宿泊費も含まれている為、考え方によっては低金額だと思います。

研修先を変えることによって、新たな自分や過去の自分と見つめ直す良い機会になり、看取り士としての「優しい心」をさらに培うことが出来るのではないかと思います。

 

 

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注意点

近年、終活という言葉が注目されてきて終活関連の資格だけではなく、看取り士にも注目が集まっています。看取り士は看取りだけをすればいいわけではありません。看取り士が終活アドバイザーなどとも連携をとることによって、亡くなられる方への尊厳や安心を保てていくと思います。主人公は亡くなられる方本人です。「いい人生だった」と思ってもらえるためには、生前での関わり方も重要となってくると思います。また、家族や医療機関とも連携をとることによって、本当に素敵な最期を迎えていただくためにも、生前より心に寄り添っていくことが重要だと思います。
亡くなるということは「この世の終わり」を指します。素敵な死とはその人その人で異なります。その為、たとえば棺桶にどんなお花を入れたいのかもその人によって異なります。それも本人や家族と話し合いを密にしていくことも必要だと思います。
看取り士の資格をとるためには「胎内体感講座」という他の資格にはない講義があります。他の終活資格では味わえなかった経験を活かして、十人十色な尊厳死を与えらえるのが看取り士です。一段高い看取りのプロとなって力添えしていくことで1人でも多く素敵な死を迎えていただけたらいいと思います。

 

 

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まとめ

今回は看取り士についてご紹介させていただきました。本当に人によって死への想いや理想が異なります。その一人ひとりの死について、優しく触れ合い安楽な死を迎えていただけること、看取り士を多くの人に知ってもらい孤独死が減っていくことを願っています。看取り士とは本当に素晴らしい資格です。

今、死が迫っている人がこの記事を読んで、死への恐怖を少し緩和出来る事を願っています。

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