特養と老健の違いを教えて!入所条件は?在所可能期間は?

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現在、日本の人口1億2万人のうち4人に1人が高齢者となっています。大半の高齢者が生活をしている「老人ホーム」ですが、老人ホームにも色々種類があるのはご存知でしょうか。老人ホームに入るのに「半年待ち」と言う言葉を聞いたことがあると思いますが、それは「特養」や「老健」に入所する為の順番待ちなのです。今回は特養と老健についてご紹介させていただきます。

 

特養と老健の違いの前に

特養とは

特養とは「特別養護老人ホーム」の略で、特養(とくよう)と呼ばれている老人ホームです。
特養は社会福祉法人などの公的機関が運営している介護施設で、入所には65歳以上の高齢者あるいは40歳以上の特定疾病などにより介護を必要とする人が対象とされています。また、特養に入所するには要介護3以上の認定が必要となります。入所の順番は先着順ではなく、介護の緊急性が高いと判断された方が優先となるため、要介護度の低い人は順番待ちの期間が長くなっているのが現状です。
施設での介護は食事や排泄以外にも居室清掃やリハビリ、レクリエーションを日々の生活のなかで行われています。

老健とは

老健とは「介護老人保健施設」の略で、老健(ろうけん)と呼ばれている施設です。
老健は主に医療ケアやリハビリを必要としている要介護者が入居出来る為、食事や排泄などの直接介護はもちろんのこと、レクリエーションもありますがリハビリを中心とした生活になります。
リハビリを前提とした生活になるため、入居可能期間も3ヶ月~1年と言う短期間の入所になり、自宅と病院の中間と位置付けられています。
老健に入居する為には65歳以上で要介護1以上の認定を受けていることです。施設によっては備考もありますが、医療法人が運営している場合が多く入居一時金などの初期費用はかかりません。

 

 

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特養と老健の違い

特別養護老人ホームと介護老人保健施設では、合致点も多数ありますが異なる点も大きく違います。入所する際の要介護認定が特養では要介護3以上に対し、老健は要介護1以上などと多くあります。詳しくご紹介させていただきます。

① 運営主体

特養:社会福祉法人など
老健:医療法人など

② 入居可能な年齢

特養:65歳以上の高齢者、40歳以上の特定疾病などお持ちの方
老健:65歳以上の高齢者

③ 入所条件

特養:65歳以上の高齢者および40歳以上の特定疾病などをお持ちの方で要介護3以上であること
老健:65歳以上で要介護1以上であること

④ 入所目的

特養:日常生活の場、老人ホーム
老健:リハビリ中心とした生活の場、自宅と病院の中間

在所可能期間

特養:無制限
老健:3ヶ月~1年

⑥ 入所待ち

特養:要介護度にもよりますが、半年~数年
老健:病院の退院からその流れで入所する事が多いため、退院後入りやすい などがあげられます。

 

特養も老健もどちらも要介護認定が必要となり、要介護3以上または要介護1以上が必要となります。
「日常生活の場」としている特養はご逝去まで入所していられる場合が多く、在所している方がご逝去されるか退所され空き室が出るまでは、なかなか入る事は難しくなり順番待ちとなっているのです。
特養の入所条件と比べて、老健は「リハビリ中心の生活の場」退院後に入院している病院が運営する老健へ転所する場合が多くあります。その為、最短3ヶ月などで退所を勧められたとしても、病院や老健の生活相談員が各施設と連携して、有料老人ホームなどへ入所させて貰える事が多くあります。また、リハビリにて日常生活動作(ADL)の向上または生活の質(QOL)が上がり安定してきているならば退所となってしまうため、特養に比べて老健の入所者の回転率が高くなっています。
特養で生活するとなった場合、従来型の多床室部屋では7万~10万円、ユニット型では11万~13万ほどになるのに対し、老健はリハビリ専門の作業療法士や理学療法士などによる本格的なリハビリを受けられることもあり、特養より2万~3万高く必要となっています。収入が低い場合は「介護保険負担限度額認定」というものを受けるだけで、通常の負担額より月々の生活費が低い金額で入所して生活が出来るようになります。

また、老健には入所者100人に対して常勤医師が1名と看護師10名以上という規定があるのに対し、特養は常勤医師の指定はないため医師不在という施設も少なくありませんし、看護師は3人以上という規定となっています。

 

 

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注意点

特別養護老人ホームと介護老人保健施設は「同じ公的老人ホーム」と思っていた方も多くいらっしゃったと思います。建物の雰囲気や周囲への認識でそうさせているのだと思います。
特養と老健は大きく異なる点があることがわかりました。「日常生活の場」としている特養に対し、老健は「リハビリ中心の生活の場」となります。「今、何を必要としているのか」で入所先が異なるため、リハビリを主な生活にしたいのに特養に入ってしまったら、専門的なリハビリを行えなくなってしまいます。

特養も老健も近年新設された施設では個室がある場合が多いですが、未だに多床室で運営している施設もたくさんあります。共同生活が苦手で夜間不穏になってしまう事も考えられるため、「特養だから」と入れるのではなく、個室のあるユニット型特養を探す方が良いと思います。また、「リハビリを行ってくれるから」と老健に入って一安心というわけにもいきません。老健に入った段階から次の施設を探しはじめることをお勧めします。

先に探しておくことで順番待ちも苦にならずに、日常生活をある程度自立して行うことができると判断され退所を促された時に慌てずにスムーズに転所することが可能となります。

 

 

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まとめ

今回は特養と老健の違いについてご紹介させていただきました。特養と老健の違いはご理解いただけましたでしょうか?特養と老健は同じように見えて実は異なる点が多いのです。その異なる点を少しでも理解していただけたら、介護やリハビリを必要としているご家族のお役に立てたら良いなと思います。特養でも老健でも生活するのは高齢者です。

サービス内容だけではなく、施設の雰囲気も判断基準にしてもらえたら良いと思います。

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