高齢者の事故が多くなっている?歩行事故と比べては?

284C70B900000578-3067329-image-a-52_1430750640045

最近テレビの報道や新聞で高齢者がブレーキとアクセルを踏み間違えコンビニエンスストアなどに突入する事故や、道路に乗り上げるような事故の報道をよく目にします。このような事故はなぜ起きたのでしょうか?
高齢者が運転しなければいけないような理由と言うのはどこにあるのでしょうか?その辺について検証してみたいと思います。

 

高齢者の事故とは

高齢者の事故としては身近な所では転倒等による怪我等がありますが、最も深刻な高齢者の事故の代表的で注目すべき事故が「認知症の徘徊による事故」又現在社会的問題にも取り上げられている「高齢者による運転での事故」で両方共に生死に関わる重大な事故へと発展していきます。

認知症の徘徊による事故の実状

認知症を発症する高齢者は年々増加してきて、今後は更に増加するとの予想があり国も2025年頃を目処に対策の実現化を進めています。その前に現在の認知症患者の徘徊という特有な行動による事故が後を絶ちません。

警察庁の調査によると平成28年6月時点での認知症若しくはその関連による行方不明者は全国で12,000人を超え、これで3年連続して認知症による行方不明者は1万人を越えた実績があります。又昨年28年度での徘徊が原因とされる行方不明者は12,208人でその内の0.2割の方は行方がわからないままで、更にその中の死亡事例が前年比50人増の479人という悲惨な事故が発生しています。

高齢者の運転による事故の実状

一方高齢者ドライバーによる交通事故は過去10年間の交通事故の状況での高齢者が主な原因となっている事故は急増しています。その推移は次のような実績があります。

平成/年19年20年21年22年23年24年25年26年27年  28年
件数68,60361,52556,35855,01351,47747,42942,04137,18434,274 34,412
高齢者率/%13.114.115.315.916.417.319.220.421.522.3

上段:交通事故発生件数・下段:発生件数のうち高齢者が原因とされる事故(%)
※警視庁交通総務課統計
※高齢者とは原付以上を運転している65歳以上の人です。

この実績の数値で分かるように交通事故そのものはこの10年間で50%も減っていますが、その実績に反するような高齢者による事故は倍増してきています。
現在両方共に深刻な問題ですが、あえてここでは高齢者ドライバーによる交通事故の実態について考えてみたいと思います。

 

 

kourei_jiko_car

 

 

高齢者の事故、歩行者と運転どっちが危ない

高齢者の事故は警視庁やその他の事故分析調査結果から見ても圧倒的運転による事故の危険性が高い事が実績から、判断する事が出来ます。運転による事故は高齢者になって法の裁きを受けるような事もあります。

高齢者の歩行者での事故

(財)交通事故分析総合センターの調査報告によると高齢者の歩行者の事故の殆どが次のような状況に当てはまるとの報告です。
1.高齢者の歩行者事故の全体の3割近くが年齢が65歳以上の高齢者
2.高齢者の歩行者事故は昼間の1.8 倍増で夜間、特に17:00~20:00に多発している。
3.事故の場所として多い所が高齢者が横断歩道以外の単路を横断するときに事故にあう。
4.事故は横断開始時点より横断途中で起きる事が多い

この事から推測出来る事は高齢者が横断中、車に対しての注意力や横断する俊敏性等が低下することで事故に遭遇する可能性にが高いものと思われます。

高齢者の運転による事故は

前の項目でも紹介しました高齢者による交通事故の状況は実績として明確に増加している事が示されています。
運転の場合は歩行者での事故と大きな違いが「加害者」か「被害者」で運転による事故は最近の報道でもあるようにブレーキとアクセルをまちがえコンビニエンスストアーに突っ込み、店の一部を崩壊させたり、同じ様な原因で歩道に乗り上げる等の普通の高齢者が一瞬にして犯罪者になる可能性は十分に有り得ることです。

昨年の警視庁の高齢者の「交通事故発生状況」を見ると
■わき見や考え事による安全未確認68.6%
■ハンドル・ブレーキ操作誤り4.9%
■歩行者妨害3.9%
等のように高齢者特有な・注意力・集中力・瞬間的判断力の低下・過去の経験にとらわるれる傾向にある(長い間運転してきた経験による自信過剰)が事故の要因となり、運転による事故の結果は多くの被害者を巻き添えにして、更には莫大な損害をだす可能性は十分に考えられます。

 

高齢者の事故、原因

冒頭の項目でも挙げましたようにここ10年の交通事故の発生件数は減少傾向にありますが、逆に高齢者による事故は増加してきており、高齢者ドライバーの交通事故は大きな社会問題の1つとも言えます。
では高齢者の事故は何故増加してきているかについて考えてみましょう。
それはもちろん加齢による体の機能の低下と言う事だけで解決出来る問題でしょうか。現在高齢者の免許返還による他の交通機関への利用特典等の制度ができて、なるべく高齢者が運転しないような対策が実施されていますが、他の交通機関がある都会ではそれは実行可能な事でも、地方の車が優位の交通機関の場合はどうしたら良いのでしょうか。

地方は都会以上の高齢者の多く生活している所です。そのような問題や現状の事故をおこしている高齢者の中には軽度も含め認知症の症状を持った人による事故もありその人達に運転させないようにするにはどうしたらいいかなどが大きな原因と課題ではないでしょうか。その他には車の機能の面としてよく事故の原因とされるブレーキアクセルのまちがいについては高齢者が免許をとった時代はミッション型で現在のオートマチックに不馴れな事が原因だと言われています。

人はいつまでも若く何事もスムーズにできればいいのですが、そのようにはなっていません加齢という人間の年輪と共に体の機能は低下して一番ほしい「自由自在の機能」が無くなって来ます。それは誰にも防げるものでもありません。ですのでその時にが来たと思ったら、運転から身を退くことが自分の為でも被害者も出す事もないのではないでしょか。

 

 

obaasan_korobu-400

 

 

高齢者の事故、予防と対策

■高齢者の事故防止策

交通事故死者数のうち65歳以上の高齢者が5割を超えており、高齢者の交通事故防止が課題となっています。
高齢者の交通事故を防止するため、高齢者自身が身を守り交通事故に遭わないよう安全行動に心がけてください。又、高齢者のいる御家族の方は、外出時に交通事故に気をつけるよう声をかけてあげてください。ドライバーの方は、運転中に高齢者を見かけたら、速度を落として高齢者の動きに気をつけるなど、高齢者に気づかった思いやりのある運転の心がけが必要です。

■高齢者の横断中の事故防止対策

• 個人差はありますが、加齢とともに、聴力・視覚・筋力が衰えていきます。自分自身の身体能力の低下を正しく認識し、近くに横断歩道や押しボタン信号があるときは、少し遠回りでも利用するなど、安全行動をとりましょう。
•道路を横断する前に、左右の安全を確認してから横断しましょう。横断中でも車に注意し、特に横断の後半は、左側からの車に気をつけましょう。
•車が必ず止まってくれるとは限りません。接近してくる車がいるときは、止まるのを確認してから横断しましょう。
•交差点で横断するときは、特に右折や左折をしてくる車にも注意しましょう。
•一時停止標識がある交差点では、一時停止を行うことはもちろんのこと、交差する道路を通行する車両の通行に十分注意しましょう

■高齢者のドライバーの対策

•高齢ドライバーによる事故が多発しています。安全運転を心がけましょう。
•一時停止の標識のある交差点や見通しの悪い場所では、必ず止まって、安全確認をしっかりと行いましょう。
•ブレーキとアクセルの踏み間違い、ブレーキ操作の遅れ、ハンドル操作の誤りなどに注意しましょう。
•後部座席を含め全ての座席で、シートベルトを正しく着用していることを確かめましょう。
•70歳以上の高齢ドライバーは、高齢運転者標識(高齢運転者マーク)を自動車に表示しましょう。

 

 

注意点

やはり一番の注意点としては加齢による体の機能低下、特に身体機能と認知機能と呼ばれている機能の低下による障害が一番注意する点だと思います。認知機能が低下することにより様々な違反をおこすような事例も報告されています。それは以下の様な事が挙げられます。

身体機能の低下とは

■視力

◾動体視力の低下   40代から徐々に低下し60代に加速して低下します。
◾視野が狭くなる    視力だけでなく視野が狭くなり運転中速度が出ると気づかない
◾色を感じにくくなる ものの明るさが明確に分からなくなる
◾暗さへの対応悪くなる 明るい所から暗い所に入るとしばらく見えづらくなる

■聴力

老人性難聴の場合高音域から会話音域、低音域と低下していきます。聴力は個人差がありますが60代以降から言葉の聞き取り能力が低下していきます。

■判断力

60代以降から複数のことを同時に行うと、その作業の速さや判断の正確さが低下していきます。

■反射神経

これも個人差がありますが早い人もいれば遅い人もいます。

認知機能の低下による違反行為

視力や聴力、判断力などの低下によって高齢者のドライバーは違反が目立つようになります。認知機能に問題はない人に比べその割合は高くなります
認知症の疑いがある人
信号無視      13割増
一時不停止      8割増
運転操作不遇                  4割増
道路変更                    5割増

高齢者の運転事故を防ぐ為には

■運転チェックリスト

自分自身で体の機能の低下についてはなかなか判断しづらい面もあるのでチェックリストを作成することによって判断基準にもなります。
◾ センターラインを超える
◾ 路肩に乗り上げる
◾ カーブをスムーズに曲がりきれない
◾ 普段通らない道や悪天候になるとパニック状態になる
◾ 話しかけられるの運転に集中できない
◾ 中間距離が短くなる
加齢に伴う体の機能の低下は誰にでも起こる事でそれは止めることはできません。加齢とともにできることは 未然の防止策や事前のチェックです。最低限それを行うことによって事故への対策を講じることができると思います。

 

 

事故

 

 

まとめ

高齢者になっていくにつれ、体の色々な部分はが若い時の様に活発に機能しなくなります。それと同時に病気の発症や怪我や事故にあう事も機能が低下することで高くなります。年をとると全てが起こってしまってからの回復力もいちじるしく遅くなります。その為に普段から病気や事故に対しての意識を高めて事前防止策を行ってください。

qna