介護はもう疲れた。そんな介護疲れについて考えてみる

20170912

介護というものは、将来自分はもちろんのこと、親、兄弟、親戚、友人など様々な関係で関わっていくものです。誰もが年をとり、自分の力だけでは生きていけなくなるのです。そんな介護ですが、口で言うことは簡単ですが、現実は簡単なものでは決してありません。今回は、この【介護】と【介護疲れ】についてご紹介したいと思います。

 

介護疲れとは

介護疲れとは読んで字の如く、介護者が介護に疲れ果ててしまう状態を言います。介護は、綺麗事だけでうまくいくものではありません。どんなに仲の良かった両親の介護だったとしても、時には恨み、憎み、嫌になってしまうこともあるのです。特に、介護する側に認知症のある場合は、その確率はさらに高くなります。自分のことを認識すらしてもらえない場合もあるからです。また、せっかく介護をしていても、暴言や暴力を受けることさえあるのです。重度の場合は、介護者の体や心が壊れてしまう場合もあります。介護をやる、やりたい、やってあげる。言うのは簡単です。しかし、それは終わりのない、そして見返りもないものです。今現在は、たくさんの福祉施設もあります。自分のライフスタイルに合わせて選択することも大切です。

 

 

kaigo_dukare

 

 

 

介護疲れの種類

では、この介護疲れにはどのような種類があるのでしょうか。

①無気力になってしまう

上記でも書きましたが、介護とは見返りのないものです。介護を受ける側は、自分が介護をしてもらっていることを認識していない場合もあるからです。そんな中、介護者は何の為に自分は介護をしているのかわからなくなり、全てにやる気が出なくなってしまいます。

②介護うつ

介護が原因でうつ病を引き起こしてしまうこともあります。特に、責任感の強い完璧主義の方だと、全てを完璧に、上手くやろうとします。そこに綻びが出始めるのです。食欲不振になったり、外に出かけることが苦痛になったり、不眠に悩まされたりと、様々な症状が出始めます。また、情緒不安定になってしまうこともあるのです。このような症状が出始めたら、周りに相談をするか、病院を受診する必要があります。このままの状態で介護を続けていくのは、とても危険です。また、周りも気をつけて声をかけることや、力になるよう努力することも大切です。

 

chikaratsukiru_businessman

 

 

介護疲れの原因

一概に介護疲れといっても、その要因は様々なものがあります。では、介護する側はどのような時に介護疲れを感じるものなのでしょうか?

①ひとりの時間がない

例えば自分の両親が介護が必要になり、自宅介護を選択する場合、介護者の負担は相当のものになります。毎日の家事はもちろんのこと、プラス介護が増えるのです。食事介護、排泄介護、着脱介護など、ほぼつきっきりになります。また、ほとんどの方が、これらを仕事をしながらやらなければならないのです。自分だけの時間はほぼありません。プライベートな時間の不足が、介護疲れの要因となります。

②介護に慣れない

介護は、施設や医療機関で働くという選択でなければ、資格がなくても行うことが出来ます。しかし、全くの初心者が毎日介護をやり続けると言うのは、すごく大変なことです。また、間違った介護のやり方を続けてしまうと、最悪の場合体を壊してしまうこともあるのです。

③相談できる人がいない

毎日毎日来る日も来る日も介護という生活を送っていると、自分は何のために生きているのかわからなくなってしまう方もいます。また、家庭によっては何らかの原因で、他の家族に助けを求めることが出来ない場合もあるのです。そんな時、自分の話を聞いてくれる人が周りにいれば良いのですが、中には誰にも相談できず、悩みを抱えている人もいます。

 

 

tameiki_businessman

 

 

介護疲れの予防と対策

では、このような介護疲れを防ぐには、どのような方法があるのでしょうか。

⑴信頼できる人に相談をする

自分の一番信頼できる人に相談をしてください。友人や、専門の方に話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になることがあります。自分で全てを抱え込む必要はどこにもありません。自分の気持ちを自分で閉じ込めてしまうことが、一番してはいけないことなのです。

⑵福祉サービスを活用する

介護をする方の中には、出来るだけ自分達でしてあげたいから、施設には入所させたくないと言う方もいます。もちろん、それも正しいことです。しかし、だからと言って無理をしてしまっては意味がありません。今は、例えばデイサービスやショートステイなどの選択肢もあります。こういった福祉サービスを利用することで、介護者はもちろんのこと、高齢者の方も生活に張りが生まれ、お互いにプラスになります。まずは、専門家の方に相談をしてみることから始めてはいかがでしょうか?

⑶息抜きの時間を持つ

実は、これが一番大切なことです。自分の趣味や好きなことをする時間を設けることが大切なのです。そういった時間を持つことで、また明日からも頑張ろうというやる気にもつながります。この時間を確保する為にも、福祉サービスの利用を検討することや、周りの家族や友人に助けを求めることが大切になってきます。

⑷運動をする

一番簡単なストレス解消法です。近所を散歩してくるだけでも構いません。家の中にいるだけだはなく、外の空気に触れ、自分の心をリラックスさせることが大切です。気持ちに余裕を持つことが出来ます。

 

 

tsukareta_business_man

 

 

注意点

上記の内容を含めて、介護を行う上での注意点をお話しします。

⑴気持ちに余裕を持つこと

まず、自分の気持ちに余裕を持つことが大切です。余裕がなければ、自分以外の人のお世話などできるはずがありません。まずは、日々の生活に無理はないか、考えることが大切です。

⑵きちんとした介護のやり方を身につける

間違った介護を続けてしまうと、介護者も介護を受ける側も負担が大きくなってしまいます。そのような状態を防ぐ為にも、最低限の介護技術は身につけておくと良いでしょう。今は、書籍やネット、テレビなどでたくさん情報を収集することが出来ます。自分の体の負担にならないような介護の仕方を身につけて下さい。

⑶完璧にやろうとしない

介護に完璧など存在しません。資格を持つ介護福祉士ですら、日々模索しながら業務を行なっているのです。介護を受ける方の笑顔を見ることが出来たなら、それが正解です。自分のペースを保ちながら、ゆっくりと成長できれば良いのです。

 

 

tsukare_girl

 

 

まとめ

介護疲れというものを、甘く見てはいけません。皆様は、この介護疲れが原因で様々な事件が引き起こされているのはご存知でしょうか?介護に悩み、疲れ果て、誰にも相談することが出来ず、しまいには高齢者の方を殺害してしまったり、自殺をしてしまうという事件が、現実に起きているのです。

何度を言いますが、人の介護をするというのは簡単なものではないのです。得るものは少なく、失くすものの方が多いということを、きちんと自覚しておかなければなりません。皆様の周りに、自宅介護で悩んでいる方はいませんか?ひとりで戦っている方はいませんか?もしいるなら、手を差し伸べてあげてください。今は、老々介護も多くなっています。高齢者の方が、高齢者の方を介護するのです。そんな時、声をかけてあげられたら、福祉サービスを提案できたら、どれだけの方が救われるでしょうか。
この記事が、介護疲れについて考えるきっかけになれれば幸いです。

qna