福祉の専門学校ではどんなことを学ぶの?取得資格は?

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「福祉」とは、普段の私たちの暮らしが幸せであるような営みです。福祉は自分のことだけではなく、他の人の幸せを願い大切にすることであります。そして、そのことを実現するためには実践力も必要です。
日本には多くの福祉専門学校があり、「高齢者も、障がいのある人もない人も、全ての人々が心豊かに幸せな生活を送ることができるような社会の実現」という理念のもとに多くの人が福祉のことを専門的に学んでいます。

 

福祉の専門学校とは

平成29年現在、日本における福祉系の専門学校は300校余りあるとされています。
少子化の中、大学進学率が高くなっている現代においては大学においても人気のある大学と偏りがありほどで、専門学校自体に進む人が減るなどの問題を抱えています。大学や専門学校の生き残り競争が始まっています。
福祉専門学校でも、年々新たな資格取得ができる学科を増設したり、2年間のカリキュラムに加えて卒業時に短大卒業を目指すルートが確保されている学校もあります。
また、多くの分野の専門学校がある中で、国家資格や、専門性の高い資格取得を目指すことができる福祉専門学校の存在は医療・福祉系への就職を目指す若者や、社会経験を積んだ上で転職を目指す大人にとっても大きな魅力を感じることでしょう。
近年では保育系の資格取得をダブルで目指すことができる福祉専門学校もあり、他の学校との差別化を図りつつ、学ぶ側に多くの選択肢を提供しています。
このように福祉専門学校は、時代や社会の変化に合わせて変革をしながら独自の魅力を保っていると言えるでしょう。

 

 

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福祉の専門学校の種類

福祉専門学校では、主に高齢者や障がい者を対象に、介護や福祉の仕事を担います。高齢化が進む社会において、高いニーズがある業界であり、高い就職率を誇ります。福祉のスペシャリストを育てる福祉の専門学校にはどのような種類があるのでしょうか。
明確な定めはありませんが、学校名に「福祉」「医療」「保育」というどの言葉を含んでいるかによって設置している学科の傾向がありますので、主だった学校名からその種類を紹介します。

■福祉専門学校

・主に目指す資格は介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士

■医療福祉専門学校

・主に目指す資格は看護師、理学療法士、作業療法、言語療法士、視能訓練士、

■福祉保育専門学校

・主に目指す資格は保育士、介護福祉士、母子支援員、少年指導員

■医療秘書専門学校(ビジネス系の名称の学校もあり)

・主に目指す資格は医療秘書、医療事務、診療情報管理士

■柔整鍼灸専門学校

・主に目指す資格は柔道整復師、鍼灸師

このように、福祉の専門学校では、医療や保育分野も含めて学ぶ学校も多く、幅広い年代を対象に多様な職場で働く専門家の育成に及んでいます。

 

福祉の専門学校で取得できる資格

先に述べたように、福祉の専門学校では介護、福祉、医療、保育などの分野の資格を目指します。具体的に資格の種類と特色を見ていきましょう。

【福祉の相談業務のスペシャリスト】

■社会福祉士、精神保健福祉士(いずれも専門学校であっても4年過程)

大学等を卒業した方や、実務経験がある方向けの1年コースがある専門学校もあります。
社会福祉士は高齢者・障害者・児童などすべての領域を対象とした相談援助の福祉専門職で、そのうち精神障害者の保健福祉に特化した専門職として精神保健福祉士が設定されています。
専門学校では社会福祉士、精神保健福祉士の国家試験受験資格を得るために学びます。

【福祉専門学校の王道・介護福祉士】

■介護福祉士(2~3年過程)

介護福祉士は高齢者・障害者の入浴・排泄・食事など直接的な介護と、高齢者・障害者本人及び家族等の介護者を対象とした介護指導を業とする福祉専門職です。
専門学校では介護福祉士の国家試験受験資格を得るために学びます。

【医療技術系の資格】

■理学療法士、作業療法士(3~4年過程)

理学療法士は、筋力の強化や関節の動かせる範囲を広げることにより、基本的な動作能力(起きる・座る・立つ・歩く)を回復させるのが主な業務です。
作業療法士は、その名のとおり、日常的な「作業」を通じて患者さんの能力の回復をお手伝いする専門家です。
専門学校では理学療法士、作業療法士の国家試験受験資格を得るために学びます。

■言語聴覚士(3~4年過程)

言語や聴覚、音声、認知、発達、摂食・嚥下に関わる障害を持つ方に対して訓練や指導、支援などを行う専門職です。
専門学校では言語聴覚士国家試験受験資格を得るために学びます。

【事務系の資格】

■医療秘書(1~2年過程)

医療機関において医師・上司・所属部署などの業務を補佐する医療従事者。スケジュール管理や書類作成などの一般的な秘書業務の他に、医療事務など幅広い業務を担当すします。
専門学校では、医学の知識の他に秘書としての知識、礼儀作法の一環として接遇やマナー、茶道、華道がカリキュラムに含まれていることもあります。
年2回の資格検定試験で3級及び2級、または上位級の合格を目指します。

 

 

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注意点

専門学校に通う上での注意点をいくつか挙げていきましょう。

■自分の好きな分野か、向いているか、資格取得への意欲

専門学校は主に一つの分野に特化して専門的に授業を行います。そのため、通い始めてから自分に向いていないと感じ、学校に行くのが嫌になってしまう人もいます。アルバイトをしながら通っていて学校に嫌気がさしてアルバイトにのめりこんでしまい、やめてしまう人もいます。
短期集中的に将来のために専門的に学ぼうという意欲で入学しても、自分に向かないと授業料も時間も無駄になってしまいかねません。
将来的に自分の希望する仕事に就くために必ず学ぶ必要であるか、そして必ず資格を取得するという固い決意をもって専門学校への入学を決定しましょう。

■何年課程で取得できる資格なのかを把握しよう

また、専門学校のカリキュラムにおいても時間と費用は注意深くチェックしましょう。
専門学校はもちろん、分野によって授業料も何年課程なのかが異なります。
専門学校は一般的に2年課程であることが多いのですが、目指す資格によっては3年~4年課程という場合もあります。3年課程や4年課程では国家資格受験資格取得のために他の1、2年課程で目指す資格よりも上位資格であるためそのくらいの期間を要することも考えられます。
しかし、1年課程または2年課程で目指す資格においては同じ分野であっても、じっくり勉強するのであれば2年間の学校が良いですが、足早に資格を取りたいという場合なら、1年間の専門学校で資格取得できる場合もあります。

 

 

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まとめ

福祉専門学校の中には短大や大学に転じている学校も多く見られますが、費用や通学する年数などから幅広い年齢層にとっては、門戸が広くこれからも必要とされる存在であると思われます。特に少子高齢化で介護の担い手不足の問題を抱えている日本社会では、全ての人の良い暮らしを目指す福祉社会の実現のためには世代を超えた支えあいが重要です。

必要な学問を実践的に効率的に学ぶ意味でも、今後も福祉専門学校は多くにとって「学ぶ場」として選択肢の一つで在り続けてほしいです。

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