ヘルパーってどんな仕事?できないことは?

home-health-aide-hha

年々、高齢化が進む日本で需要が高まっているヘルパー(介護士)ですが、一概に「ヘルパー」と言っても様々あります。老人ホームにてホームヘルパー資格のみ所有で介護士として常駐している人も多いですが、今回は自宅介護で介護を受けている方への手助けをしてくれる「訪問介護員(訪問ヘルパー)」についてご紹介させていただきます。

 

ヘルパーとは

まず、はじめにヘルパーとは「家事サービスや身体の介護を提供する人」の事を言います。介護福祉士も同様なサービスを提供する事が出来ますが、それだけではなく現場の責任者や介護者に対して介護の指導も行う事ができ、仕事領域においても違いがある他、認定資格であるヘルパーとは異なり介護福祉士は国家資格という違いもあり「介護のスペシャリスト」と言っても過言ではありません。
要介護者側からすると「ヘルパー」でも「介護福祉士」でも変わらないと思いますが、本当は大きな違いがあります。それはのちほど詳しくご説明させていただきますが、ひとくくりに「介護ヘルパー」と言っても本当に様々あります。

自宅にて訪問介護サービスを受けていると、当然ながら顔を合わせる機会が増える為、自然と親しい関係になることと思います。「ヘルパーさんと仲良くしているから」と言って、何かある度に直接ヘルパーさんに連絡するのは好ましくないと言えます。ヘルパーはあくまでも「仕事」で訪宅して「サービスを提供しているだけ」なのです。

「今、受けているサービスを少し変えたい」や「ヘルパーさんに来てもらう日数を増やせたらいいな」などと言うちょっとした小言等なら良いと思いますが、決定権は無いのです。「絶対に相談してはいけない」と言うわけではありませんが、ケアマネージャーにとってもそう言った「お客様の声」は大事な判断材料ともなる為、軽く相談してみるのは良いと思います。

 

 

iryou_helper

 

 

ヘルパーの役割と仕事内容

ヘルパーの役割とは「ケアマネージャーが作成したプランに基づいて、サービス提供責任者が作成したサービス計画書に沿って、サービスを提供する」なのです。「完全に仕事だから」と割り切っている反面、介護ヘルパーとしてプライドを持っていながら優しい心の持ち主が多いです。介護ヘルパーと介護を受けている方との間には、本当の意味での信頼関係が大切です。身体介護や買い物代行などのサービス内容の場合、信頼していなければヘルパーに託し預けることは誰もがしたくないと思います。

ヘルパーの仕事内容ですが、上記でも少しご紹介させていただきましたが、「ケアプランやサービス計画書に沿ってサービスを提供」します。サービスには”十人十色”と言う言葉がよく当てはまるくらい受ける方によって変わります。簡単ではありますが、ご紹介させていただきます。

仕事内容

①身体介護

「身体に直接触れて行う介護」のことで、食事・入浴・排泄・着替えなど一般的にも知られている介護のことを言います。また、ベッドや車いす等に移動(移乗、トランス)したりベッド上での寝返り(体位交換)をしたりなども含まれます。

②生活援助

「家事などの日常生活をサポート」のことを言います。
今や一人暮らしの高齢者は少なくありません。そういった方々や、家族が何らかの理由で家事を行えない場合などにサポートするサービスです。
主に、食事の準備・清掃・買い物代行などがあります。

しかし「家事代行」ではない為、ペットの世話や家族の部屋掃除等、介護を受けている人以外へのサービスは行われません。

③介護保険タクシー

一般的なタクシーと同様、「運賃を支払い目的地まで送迎して貰えるサービス」の事を言います。
乗降時の介助や移動も含まれていますが、どこへでも行けるわけではなく、通院時や日常生活に必要な買い物など、限られた用途のみで使用可となっています。
しかし、要介護1以上の方が対象で介護保険が適用となりますが、通常のタクシー運賃に加え介助料も必要となります。

 

 

kaigo_syokujikaijo_woman

 

 

ヘルパーのできないこと

何でもやってくれそうなイメージのヘルパーですが、「やってはいけない行為」の決まりごとがあります。細かく言ってしまうと本当に多くなってくる為、大きく分けて3つあります。

1.「直接本人の援助」に該当しない行為

①利用者以外の人への生活援助
②来客への対応
③自家用車の洗車・掃除
日常生活の援助をするためのサービスとなる為、「利用者本人には関係のない事は出来ない」と思って頂ければ良いかと思います。

2.「日常生活の援助」に該当しない行為

①草むしりや花木の水やり
②ペットの世話
③家具・家電等の修繕や模様替え等
④大掃除や家屋の修理
⑤行事などの為による手間がかかる調理
これらは利用者本人の「日常生活」ではなくなる為、該当しなくなります。

3.医療行為

ヘルパーはあくまでも「日常生活のサポート」なので、医療従事者ではありません。当然ながら、医療行為は禁止となっています。「介護職員でも出来る医療行為」もありますが、基本的には出来ない・やってはいけない行為がたくさんあります。ご本人や家族が医師より承諾されていても、基本的にはヘルパーは出来ないと思っていた方が良いと思います。
サービスは介護計画に沿って行われる為、介護計画には無い行為は原則行いませんが、生活上の援助や身体介護を行うなかで必要性を感じるならば取り入れる事もあります。

 

ヘルパーの資格

ヘルパーにも色々と種類があります。一概に「ヘルパー」と言っても、実は様々な資格所有者が訪宅しているかもしれません。ヘルパーの中にはその資格に誇りを持って仕事をしている人もいます。主にホームヘルパーとして活躍している人が所有している資格の種類についてご紹介させていただきます。

①介護福祉士

これは「国家資格」です。この資格を持つ人は誇り持っている人が多いです。訪問介護を含め介護実務を3年以上従事し、試験に合格した者のみが取れる資格です。

②介護職員初任者研修修了(訪問介護員養成研修修了)

これは介護の携わる人が最初に取得する資格と言っても過言ではない程、介護の通り道の資格です。福祉専門学校等を卒業した後、介護福祉士を取得した人も多いですが、学歴不問で専門スクールに通えることや半年ほどの短期間で取得出来るのもあり、この研修修了(資格取得)した人が大半を占めています。

③介護職員実務者研修修了

介護職員初任者研修と介護福祉士の中間と思っていただければと思います。初任者研修を所有していなくても研修を受ける事が出来ますが、大半は初任者研修より更なるスキルアップを目指して研修に挑む人が多くいます。また2017(平成29)年度の介護福祉士の国家試験を受験する為の必須研修となりました。2017年度以降に合格した介護福祉士は必ず持っている資格でもあります。
この介護職員実務者研修を修了した時点で、サービス提供責任者として従事する事が可能となります。
※サービス提供責任者とは訪問介護のサービス計画書を作成する人で、実務者研修だけではなく旧ホームヘルパー1級以上の人が従事出来ます。また、サービス計画書によってヘルパーはサービスを提供する為、訪問介護を受けている人には関わりがある人物なのです。

 

ヘルパーの注意点

これからご紹介させていただく内容は上記と重複すると思いますが、改めてご紹介させて頂きます。
ヘルパーとはケアマネージャーが作成した「ケアプラン」に基づいて、サービス提供責任者が作成し「サービス計画書」に沿ってサービスを提供する「介護士」です。サービスの開始や変更は、ヘルパー本人ではなく「訪問介護事業所」へ連絡するのが良いと思います。ヘルパー本人への不満がある場合、本人に言うのも手ですが、事業所へ直接連絡する事により「ちゃんとサービスを提供して貰える」一番の近道になると思っています。
また、介護福祉士や医療従事者とは違い「できないこと」もたくさんあります。それをきちんと理解していただいた上で介護サービスを受ける・提供する事が大切だと思います。曖昧なままお願いしたりお願いされたからと言って、行ってはいけません。
訪問介護事業所や担当ヘルパーに納得がいかない場合、変更することが出来ます。「仕方ない」と諦めてしまわないで、利用者本人が納得して生活していただけるようにサポートして貰える事業所やケアマネージャーを探す事が出来るのは利用者本人や家族だけだと思います。

 

 

free-illustration-kaigo-kurumaisu-irasutoya

 

 

まとめ

ヘルパーだけではなく介護従事者ならば、利用者・施設入所者との強い信頼関係が無いといけない仕事だと思います。ヘルパーが持つ資格には色々と種類があります。利用者側からしたら関係ありませんが、ヘルパーに興味を持つだけでも、ヘルパーの気持ちも変わると思います。ヘルパーにとって介護は仕事かもしれませんが、利用者からしたら「日常生活」です。「日常生活をサポート」するのがヘルパー職だと思います。

qna