認知症のテストはすべき?やり方は?

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最近では高齢の方のドライバ―がおこす事故が増えてきたために免許の更新の時に認知症を調べるチェックテストを行っています。認知症テストを行うことによって、気が付かなかった早期の認知症を発見することができます。
それらの認知症のテストについて詳しく解説していきます。

 

認知症のテストとは?

認知症のテストとは、認知機能を調べるテストです。車を運転するときには、この機能が低下してるとかなり危険な運転になります。
例えば、高速道路を逆走したり、判断をすることができず、ブレーキとアクセルを間違えたりして店に突っ込むということがあります。高速道路を逆走していることすらわからず運転してしまうことがあります。
また、認知機能が低下していると、生活していく上において支障をきたすことが多々あります。火の消し忘れで火事になることやお金を入れた場所がわからなくなり、誰かに盗られたと思い込むことがあります。

早期に認知症のテストによって疑いがあると判断された場合は、日常の生活に注意する必要があります。一般によく使われている認知症のテストには長谷川式認知症スケールMMSEがあります。また、クロッキーテストは空間の認知機能や時計の読み方や概念の理解力を見るテストです。他には免許更新の時に行われるテスト、FAST、CDR、IADLなどがあります。

認知機能の低下は、時間や場所の見当識の低下、記憶力の低下、計算力の低下、見てまたは聞いて行動することの低下などにあらわれます。テストによってこれらを調べて認知機能が正常かどうかを見ます。ここでは、主に長谷川式認知症スケールとMMSE検査について説明します。

 

 

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認知症のテストの種類と効果

長谷川式認知症スケール(日本独自の検査)

長谷川式認知症スケールは、よく利用されている認知症テストです。認知症がかなり進行している人には難しいですが、初期の認知症を見つけることに役立ちます。長谷川式認知症スケールは9つの質問に分かれていて質問形式で答えます。

9つの質問

1、 自分の認識確認・・・お歳はいくつですか。(2歳差までは正解、1点)
2、 見当識の確認・・・・私たちがいまいるところはどこですか(2点、選択の答えで1点)
3、 聞いたことの記憶力・・これから言う3つの言葉を言ってみてください。あとで聞きま
すのでよく覚えておいてください。
1)桜、2)猫、3)電車
1)梅、2)犬、3)自動車
1)もしくは2)でテストをする。(1つあっていれば
1点、2つあっていれば2点)
5、計算力や注意力・・100から7を順番に引いてください。(93で1点、86で1点・・)
6、作業記憶や逆唱力・私がこれから言う数字を逆から言ってください。(「6-8-2」「3-5-2-
9」を逆から言って正解なら各1点)
7、短期記憶力・・・・3で覚えてもらった言葉をもう一度言ってみてください。(1つにつき2点、質問者がヒントを出して答えたら1つにつき1点)
8、視覚の記憶力・・・これから5つの品物を見せます。それを隠しますので何があったか
言って下さい。(1つ正解ごとに1点ずつ)
9、言葉がすぐに出るかの確認・・知っている野菜の名前を出来るだけ多く言って下さい。
(5種類まで0点、6種類1点、7種類2点・・・)

MMSE(ミニメンタルステート検査、国際的基準検査)

このテストは萩原浩原作「明日の記憶」小説や映画でも出てくるので、ご存知の人もいるかもしれません。テストはもともとアルツハイマー認知症の被験者のために作られたテストです。次のような問題に分かれています。

MMSEの問題

1、日時の見当識・・今年は何年ですか。今の季節は何ですか。今日は何曜日ですか。今日
は何月ですか。何日ですか。(各1点)
2、場所の見当識・・ここは何県ですか。ここは何市(もしくは町、村、区)ですか。ここ
はどこですか(ここは病院ですか)ここは何階ですか。ここは何地方
ですか(各1点ずつ)
3、短期記憶力・・・私がこれから言う言葉を繰り返し言って下さい。(各1点)今の言葉
を後で聞くので覚えておいてください。(電車、猫、鉛筆などの無関
係な言葉を全部覚えられるまで繰り返し言う)
4、 逆算の計算力・・100から順に7を繰り返し引いてください。(1個正解ごとに1点。
5回正解で5点)
5、 遅延記憶力・・・先ほど③で私が言った3つの言葉は何でしたか(1つ正解で1点。す
べて正解で3点)
6、 物の名前・・・・時計(または鍵)を見せて「これは何ですか」、次に鉛筆を見せて「こ
れは何ですか」(各1点)
7、 短期記憶、理解力・今から私が言う文章を繰り返して言ってください。「みんなが力を
合わせて綱を引きます。」(1点)
8、 指示理解と行動・今から私が言うことを実際に行ってください。「右手にこの紙を持っ
てください」「それを半分に折りたたんでください」「それを私に渡
してください」3つの文章をすべて言ってから紙を折ってもらう。
(出来れば各1点)
9、 指示理解と行動・紙に書かれてある通りに実行してください。(紙に書いてあるものを
見せる。1点)
10、文章が書けるか・・この紙に何か文章を書いてください(1点)
11、視覚、空間の認知・この図形を同じように描いてください。(1点)

認知症テストの効果について

MMSEは世界で最も有名な検査で、長谷川認知症スケールとよく似ていますが、それにはない図形問題があり、設問も2問ほど多くなっています。10分ほどの簡単な検査なので、身近に認知症を疑われる人がいるならばその人にしてもらうといいでしょう。

認知症テストは認知症や(MCI)軽度認知障害を発見するには有効です。認知症になると、日常生活に支障がありますが、MCIは認知機能低下が見られますが、日常生活に影響はないとされています。テストを受けることによって早期にMCIを発見できて、早期進行予防やリハビリによって認知機能の回復を図ることができます。

 

認知症のテストの事前準備

認知症の疑いがある人に次のようにテストを行います。

長谷川式認知症スケール

準備するもの

長谷川式認知症スケールの質問用紙(ネットから出すことができます)、関連性の低い身近な品物5つ(時計、ペン、コップ、めがね、鍵など)

対座して、1から順に質問に答えてもらいます。本人が正解したらスケールにある点数を書きます。1から9までの質問に順に答えてもらい、その点数の合計を数えます。このテストでは、20点以下が認知症の疑い、11~19点が中度の認知症、10点以下だと重度の認知症だと判断されます。

MMSE

準備するもの

MMSEの質問用紙(ネットから出すことができます)、ペンか鉛筆、時計または鍵

MMSEの11個の質問に対して回答します。このテストは30点満点で、27点以上が正常、22~26点が軽度認知症、21点以下だと認知症の疑いがあります。MMSEには質問形式だけでなく、言われたことに対して「目で読む」とか「手で動かす」などのすぐに行動できることも検査項目に含まれます。また、図形を目で認識し、書くという作業も含まれています。

 

認知症のテストの注意点

認知症テストは、質問形式で行われるため、かなり重い認知症の人には難しく、MCI(軽度認知障害)の早期発見につながります。この質問は、自分が認知症だと思っていない人にとっては、馬鹿にされているように感じて腹を立ててテストを受けなかったり、真剣に答えなかったりするという場合もあると報告されています。

自分が認知症であると悟られたくないために、うまくごまかしてしまう人もいるようなので検査が間違った結果となる場合もあります。精神的にうつ状態の人もテストの点数が低くなる傾向にあります。ですから、うける本人が協力的でやる気を出さないと認知症テストを正確に判断することが難しくなります。

このテストは受ける側のプライドが傷つくときがあるので、検査する側はプライドを傷つけないように注意して実施しなくてはなりません。

 

 

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まとめ

高齢者の割合が多くなってきて、認知症の人が増えてきたことは日本の課題になっています。認知症を早期に発見するために用いられるものが認知症のテストです。
代表的なものが長谷川式認知症スケールとMMSEで、簡単な質問と作業でできるのでネット検索から取り出して身近な人にテストを行うことができます。

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