高齢者の食事で気をつけたいポイント5選を大紹介!

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高齢者の食事と聞いてどのようなイメージを持ちますか。
質素、一汁一菜という決して豪勢ではない食事をイメージしてしまうのではないでしょうか。豪勢である必要はないのですが、高齢自身が必要最低限の食事で済ますと考える人が多いかもしれません。
しかし、高齢になると「低栄養」で緊急入院する人が少なくないので極端に栄養を欠いた食事にならないような注意が必要です。
高齢者が健康を保つための食事について考えていきましょう。

 

高齢者の食事は重要

怖い「低栄養」

高齢者によくある「低栄養」はエネルギーとタンパク質不足である場合が多いとされています。健康維持のために必要な栄養が足りていない状態に陥ってしまうのです。
低栄養になると、高齢者は「脱水」、「認知機能低下」、「病気にかかりやすい」、「筋力・体力低下」などになりやすくなってしまいます。そして、場合によっては重篤な状況になるリスクが高いので、日ごろから栄養のある食事を摂ることは高齢者にとって非常に重要なことであります。

塩分が健康に影響を与える

高齢者の食事では単にたくさん食べ、たくさんの栄養を摂ると良いということではありません。持っている病気や、健康管理が必要なことに関して注意しながら食事を摂ることが大切です。

特に塩分の過剰摂取では血圧の変動や水分バランスを損なうなどの健康に与える影響が出ることもあります。医師から一日当たりの塩分や水分量を具体的に制限されている場合は健康管理上守っていかなければいけません。高齢者自身が把握して管理できない場合もあるので家族や周囲の人が把握することが大切です。

このように、高齢者の食事では内容面で健康管理上注意が必要なことに対処しながら、バランスの良い食事をきちんと摂ることが求められます。

 

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高齢者の食事はポイント5選

では、高齢者の食事のポイントを5つ見ていきましょう

ポイント1 食べる力に合わせて工夫しよう

高齢になると食べ物を噛み切ることや飲み込むことが難しくなってきます。そのため、その人の食べる力に合わせた調理の工夫が必要になってきます。

・噛む力が弱い人

繊維質の食材には切り目を入れる、食べやすい大きさにするなどします。
また、加熱することで柔らかくする方法もあります。

・飲み込みにくさがある人

食材を飲み込みしやすい柔らかさに加熱する、大きさも工夫するなどします。
また、とろみをつけるのも良いでしょう。

・水分や果汁にむせる人

とろみをつける、生ぬるくするなどの工夫が必要です。
酢の物や、上顎や喉に張り付く食材は高齢者の人には向きません。

ポイント2 どのくらいの栄養が必要か

高齢者の健康維持のために必要な栄養は以下ようになります。

・糖質と脂質はエネルギーになります

70歳以上の1日当たりのエネルギー必要量は
男性・・・2,200㎉
女性・・・1,750㎉
※糖質を含む食品 白米、パン、麺類、ケーキ、大福など
※脂質を含む食品 バター、肉の脂身など

・タンパク質は血や肉をつくります

70歳以上の1日当たりのエネルギータンパク質の必要量は
男性・・・60g
女性・・・50g
※タンパク質を含む食品 肉、魚、卵、大豆など

・ビタミンやミネラル、食物繊維は体の調子を整えます

※水分の1日に必要な摂取量の目安は1~1.5ℓ
※ビタミンを含む食品 緑黄色野菜、果物、レバーなど
※ミネラルを含む食品 海藻、牛乳、乳製品、小魚など
※食物繊維を含む食品 葉物野菜、キノコ類、ゴボウ、海藻など

ポイント3 牛乳や乳製品は積極的に摂りましょう

牛乳や乳製品は必須アミノ酸を含んでいますので食欲が無いときや、他の栄養素が不足しているときに効率よく栄養を補うことができます。
また、次のような効果が期待できます。
・低栄養予防の効果
・水分確保
・カルシウム不足を補う
・便秘の改善

ポイント4 口腔ケアから得るメリットがたくさんあります

高齢になると、歯の本数が減り、口周辺の筋肉が衰えてしまいます。そのため、食べ物を飲みにくくなってしまい食事量が減ってしまう可能性があります。
また、上手く飲み込むことができないために誤嚥もしやすくなります。
口腔ケアをすることでこれらのリスクを予防、改善しましょう。

・歯磨き・うがい

歯磨きやうがいは磨き残しや食べ物のカスを取り除くことができるので細菌の繁殖を防止できます。また、刺激を得ることで食欲も増す効果があります。

・口の運動、しっかりよく噛む

食事の前に口の開閉や舌を動かす、頬を膨らますなどの運動をしましょう。発声や歌と合わせて行うのも良いでしょう。そうすることで口と喉を鍛え、飲み込む力が向上します。
しっかり噛むことは唾液の分泌を促し口腔内の衛生を保つこともできます。

ポイント5 適度な運動や日光浴をして食欲増進を目指しましょう

高齢になると、1日に動く運動量も減ってしまいがちです。その結果、活動にメリハリがなくなってしまうばかりではなく、時間に対する認識が衰えたり、食欲が低下してしまいます。これらの事柄を防止するためにも以下のことに注意してみましょう。
・汗をかくほどの運動はしなくとも、出来る家事や散歩をする。
・日光浴や外の空気に当たるように心がける。
・時間を意識した規則正しい生活をする。

活動や心身への刺激で食欲増進を目指しましょう。

 

 

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高齢者の食事の注意点

高齢者の食事についてその内容、環境、食事に対する意識についての注意点をまとめていきましょう。

栄養バランスが偏らない様にしよう

毎食、主食・主菜・副菜をそろえることで栄養バランスを保ちましょう。
※主食(白米などの炭水化物)
主菜(焼き魚、肉などのタンパク質、脂質)
副菜(ほうれん草のお浸し、野菜、果物などのビタミン、食物繊維)

手軽に済ますことができるために、麺類だけパンだけなどの偏った食事にならないように注意しましょう。

食事の姿勢を正しく、環境を整えて誤嚥しないようにしよう

食事の時の姿勢はきちんとしたポジショニングで行いましょう。
椅子に腰かける場合は床に足の裏がきちんとつくようにし、ベット上で摂る場合は首を少し前に曲げて、背上げしましょう。背中と後頭部が一直線になると食ベ物が喉を通りにくくなってしまいます。
また、食事動作の妨げにならないようにテーブル、お膳、食器との位置関係にも注意しましょう。室内の明るさに配慮することや、孤独な食事にならないような工夫も食欲増進と、食事動作や飲み込みが上手くいく良い要因になります。

五感への刺激を意識して心身の機能を活用しよう

食事をすること自体が心身の刺激と捉えましょう。
食事をすることは視覚、嗅覚、味覚の感覚を刺激することで脳を活性化できます。食べ物をよく噛むと唾液も出やすくなり口腔内の衛生も良くなります。「食事=活動」であると捉えて考え、貴重な時間として対応しましょう。

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まとめ

高齢者の食事では、栄養バランスや病気や機能の衰えに対する注意点などの気を付けなければいけないことがたくさんあります。
一人暮らしや高齢2人暮らしでは、食事に対しての意識が薄くなってしまっている場合があります。高齢者は周りに迷惑をかけまいと得てして「大丈夫」と返事しがちです。

離れて暮らす家族や支援者は、高齢者の日々の食事の実態をよく知るところから支援を始めましょう。

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