名称独占ってどんな意味?介護では?

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皆さんは今回のテーマの「名称独占」て耳にされたことはありますか?普段の生活の中ではあまり耳にすする言葉ではありません。しかし現在介護の現場で勤務されているワーカさんや今後介護業界で勤務される予定の方は必ず耳にする事だと思います。その「名称独占」て何なのかについて紹介させて頂きます。

 

名称独占とは

名称独占資格とは国家資格を2種類の特定資格に分類するもので、その2種類の中の1つが「名称独占資格」で、その資格について理解していただく前に、その元となる国家試験について少し、紹介させて頂ければ「名称独占資格」の流れ、必要性等がもっと理解してもらえると思います。

介護・福祉の国家資格

国家資格は国の定めたカリキュラムとトレーニングを積んだ後に、国家試験を受験して合格したものだけに与えられる資格です。介護・福祉関連の国家資格は次のような資格があります

①社会福祉士

社会福祉士は専門の知識と技術を持って身体的や精神的な障碍者の為に色々な相談や、助言、指導サービス外部の医療機関や保健医療機関との連携を図り、障碍者と外部との調整その他援助を行います。

②介護福祉士

社会福祉士と同様に専門の知識や技術を持って、要介護者の介護に関しての様々な相談やアドバイスを行って快適な介護サービスが行われるように指導していきます。

③精神保健福祉士

精神障害者の保険及び福祉に関する専門的知識をもって、社会復帰などの支援、援助を行います。

④保育士

専門的知識と技術を持って,児童及び児童の保護者に対して保育難する指導を行います
以上が介護・福祉に関する国家資格で、この国家資格にそれぞれ「業務独占資格」と「名称独占資格」という資格に分類されます
☞「事業独占資格」 特定の業務は特定の資格を取得しているものしかできない。
例えば「医師免許がないと治療ができない」ということで、その仕事を行う為にはそれの資格を取得  している人だけしか扱えないもので、資格のない人がその仕事をすると法律違反で処罰の対象になります。
☞「名称独占資格」特定の業務そのものは、誰もが行うことができますが、資格取得者以外で資格の名称を使ってはいけません。
例えば介護福祉士の資格は名称独占の資格なために、他の介護職員も介護福祉士と同じような仕事はできますが、介護福祉士の資格がない人は「介護福祉士」という名称を使っては法律違反になります。

各国家資格の分類まとめ

①社会福祉士   [名称独占資格] ②介護福祉士   [名称独占資格]
③精神保健福祉士  [名称独占資格] ④保育士 [名称独占資格]

 

 

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名称独占と介護の関係

名称独占は国家資格取得者のみが、使える資格として法整備された資格です、この法的規制の目的は資格における名称の保護を目的としています。しかし介護業界や福祉において、資格取得者しかその業務を扱えない業務独占資格を取り入れると、介護という業務に家族、ヘルパー更にボランテイア等による介護サービスが成り立たなくなってくる為に「社会福祉士」と「介護福祉士」は名称独占資格になっています。

しかし、介護保険改正案と共に介護福祉士を業務独占資格へ移管するような事も、話題に上がっているようです。その事が事実ならば現状の介護現場の実態を100%以上わかっていない考えで企画されているとしか思えません。今の介護業界に必要とさせれているのは勿論、豊富な人材ですが、そのことは長年の介護業界の課題です。今後益々増えてくるであろうとされている超高齢化問題や認知症患者のような重度障碍者に対応するために高度な知識と技術を持った「介護福祉士」のような人材が絶対的に必要になってきます。

今後の介護の展開を考えると、名称独占資格等の資格重視の展開を進めて行くとした場合は、介護福祉士の資格取得について見直しを行い、但し、介護する対象者が障害をもつ為に決して質の低下は避ける事が重要な課題ですが、質や技術を向上させて資格がもっと容易に取得できるようなシステム作りがの介護業界には必要不可欠な事ではないでしょうか。

その他の介護資格

介護資格には先に紹介しました国家資格に加え公的資格と任用資格があります。これらは何れも「名称独占資格」にも「業務独占資格」にも分類されません。公的資格は国家資格と民間資格の中間的な位置づけにある資格で、主に省庁が認定した審査基準を基に民間団体や公益法人が実施する試験で資格が与えられます。
任用資格は特定の職業又は職位に任用されるための資格です。該当任用資格を取得後当該職務に任用・任命されてはじめて効力を発揮する資格です。

公的資格

①介護支援専門員(ケアマネージャー)②訪問介護員(ホームヘルパー)③福祉住環境コーディネーター④福祉用具専門相談員

任用資格

①社会福祉主事 ②知的障碍者福祉司 ③身体障碍者福祉司
介護、福祉関連の資格についてやそれに伴なう名称独占資格について紹介してきました、これから介護が必要となる方や現在既に介護サービスや施設介護のお世話になっておられる方の共通した思いは資格より安心して、信頼できる人に介護をお願いしたいというのに尽きるのではないでしょうか。

 

 

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名称独占の重要な点

介護業界で名称独占資格の代表的なものが介護福祉士です。誰にでも取得するチャンスはありますが、取得するための国家試験は色々な国家試験の中でも難関と言われるくらい難しいものです。その難関を超えて取得した資格は「介護福祉士」と名乗ることができる「名称独占資格」も同時に取得することができます。それは介護業界で働いている間続く、自分に与えられた特権であり、その資格の重要性は勤務する事業所でも又介護する要介護者の方にも十分に理解されるものです。
介護福祉士がもし事業独占資格であれば一人の介護福祉士に対する業務の負担は相当なものになることは間違いないと思われます。

介護資格が名称独占資格である為に同じ業務を他の介護職の方も行う事ができることは、要介護者に対してより広くの介護者がサービスを提供できるようになる事が最も介護での名称独占資格の重要な点です。

名称資格の介護での評価

名称独占資格の介護福祉士、社会福祉士の資格取得者になると、得た資格に対しての評価も格別な違いを感じることができます。
その評価の最も感じることができるのが「待遇や給与」等ではないでしょうか、介護業界は通常では待遇面の低さで不満の声が多く出ている現状の中で、介護福祉士としての評価に値する待遇面や給与面では、違いを感じて働くことができます。

更に評価という点では難関の国家試験をとれたという自分自身のスキルアップになり、自分が専門的知識と技術をもって利用者にサービスを提供できるので自分の仕事に自信を持つことができることと、利用者からも専門的知識と技術を持ってサービスを行なってもらええる事で安心してサービスを受けることができ、一人一人にあったサービスを考案してもらえる立場として期待される存在になります。
名称独占資格は介護サービスに直結した資格である為に取得することで、その分野での専門的知識の取得者の証として評価を得ることになります。

 

名称独占資格の注意点

「名称独占資格」で注意する点としては「名称独占資格」そのものの性質にあることだと思われます。国家試験という難関と戦った結果得た資格が、事業独占資格のように取得者だけがその仕事に携われる資格ではなく、業務自体は誰にでも同じ様に行う事の出来る資格であるために、名前だけの資格として思もわれているような状況があります。

事業独占資格のように資格+実務=資格の特権としてより、勿論名称独占資格取得者の高度な知識と技術力は高く認められますが、優先的に行われるのが「名称」の活用ではないでしょうか。例えばガソリンスタンド等危険物を扱うところでは「危険物取扱主任責任者」という名称独占資格の設置が義務化されていますが、名称だけで実際に仕事をしている人はパート、アルイバイトも含め無資格の人が給油等の業務を行っています。又介護事業所でも開設要綱にはサービス安全提供者として「介護福祉士」等の配置が条件にされています。
しかし、実際介護の現場では介護福祉士だから特別な業務をしているかというと一般の介護ヘルパーと同じ介護サービスに従事しています。
このような実態が「名称独占資格」の国家試験で得る資格としての重みに欠けてくる事が最も今後注意すべき点ではないでしょうか。

 

 

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まとめ

如何でしたか?
名称独占資格のというものが少しは理解していただきましたでしょうか? 資格には様々な資格があり、それに挑戦することは自分にとって将来的にも価値があると思います。
しかし、資格を選択される時は自分にとって生かされる資格を選択しないと苦労して得た資格がただの飾りになる可能性もあります。

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