ノーマライゼーションってどんなことするの?介護では?

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現在、障害を持たれている方は様々な問題を抱えられてると思います。その中の一つが「どうしてこんな当たり前の事ができないのか?」と障害者を持たれている方の最初の頃は、このことで苦労が絶えないようです。
ここではその「あたり前の行動が」なぜできないか、その苦労を解決できる可能性のある方法「ノーマライゼーション」について紹介致します。

 

Contents

ノーマライゼーションとは

障害者は自分の体に通常ではない障害を抱えている為に、健常者のような普通の生活ができない状態にあります。ノーマライゼーションはそのような状態の障害者が何故、通常の生活ができないかを追究して、障害者が一般的な不自由のない生活ができるように支援、サポートする事を取り入れるように推奨する考え方が基本にあります。

ノーマライゼーションに基本

一般の生活の中でもよく耳にするワードで「どうして当たり前のことができないの?」等の会話を会社や日常の中でよく聞きます。
ではそのあたり前とは何でしょうか?まず考えられるのが「何を基準にしてあたり前」と決めるのでしょうか「自分ができる事を基準して」みんなできると判断した結果が当たり前のことなのか、疑問に思いませんか?
あたり前は人によって格差があります。例えば健常者と障害者、男性と女性、大人と子供等相手によってあたり前にできることとできない事があります。
ノーマライゼーションの基本的な考えは障害者が一般的な「あたり前と呼ばれて」いるような日常生活での不自由な事をなくして障害者も健常者と同じような生活がおくれるような環境の整備をして、障害のある方が安心して生活ができる事を目標としています。

ノーマライゼーションの事例

現在生活している中で、既にノーマライゼーションによる考え方で実行されている、環境整備は身近な所でもありますが、皆さんも今ではそれは「あたりまえ」の事と思われています。しかし、今から10年前では当然のように障害者にとっては当たり前の事以前に不自由を感じた時代でした。

① 地下鉄やJR等の駅のエレベーターの設置

昔に比べて駅にエレベーターの設置が殆どあります、それは車椅子や歩行が困難な障害者の為に、もしなければ電車に乗るという、当たり前の事が出来ませんでしたが、エレベーターが設置された事で当たり前の事が健常者と同じようにできるようになりました。

② 信号機、電車等交通機関の音楽、音声案内

目の不自由な方にとって聴覚は生きていくための自分自身の最大の感覚で、もし道路を横断する時に音楽が流れていなければ横断することは困難な状態ですが、音楽が流れることで障害者でも横断できる事ができます。また電車やバスで自動的に流れる音声案内についても障害者にとっては同様な事が言える事です。

③ バリアフリー

今では一般的な生活用語として使われていますが、バリアフリー化については国の法案が施工されたのが今から10年前になり公共性の場所はバリアフリー化が急速に展開していき、民間企業でもその意向は浸透していき、現在ではバリアフリーは当たり前の事として使われています。

☞[ワンポイントアドバイス]

[バリアフリー新法]

本格的な高齢化社会の到来を迎えて高齢者、障害者の自立と積極的な社会参加を促すため、公共性のある建物を高齢者・障害者が円滑に、安全に利用出来るような整備の促進を目的として、平成6年にハートビル法が制定されました。その後その主旨をより積極的に進めるべく平成15年4月1日に改正法が施行され。また平成18年12月に同法(不特定多数利用の建物が対象)と交通バリアフリー法(駅や空港等の旅客施設が対象)が統合されバリアフリー新法として施行されました。このような事例はまだ身近な所で気づかなくなるくらい生活に定着している事が正しくノーマライゼーションの基本的な考え方になっています。

ノーマライゼーションとは
▪このようなあたり前のことを当たり前に、障害がある、なし関係なく誰もが同じようにできる生活できる環境が当然な社会の姿だと考えられています。
▪ノーマライゼーションは障害のない人が障害ある人を特別扱いするのではなく、障害のある人でも普通のせ生活をおくれる環境を整えて、健常者と共に協力しながら生活してくことを目指しています。

 

 

 

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ノーマライゼーションの役割と歴史

ノーマライゼーション「社会福祉に基本原理」としてデンマークで生まれ,現在は世界的に社会福祉の基本理念として考えられています。

ノーマライゼーションの歴史

ノーマライゼーションはこれの基礎を築いたバンク・ミケルセンはデンマークの役人として勤務しながらデンマークに1951年に結成された「知的障害親の会」という会の活動の方針(▪知的障害者が生活していた大規模施設を小規模にする・社会から分離されていた施設を親や保護者の生活する地域に作る・知的障害の子供も他の子供と同じ教育を受ける機会を作る)に共感して、ミケルセンの活躍もあり1959年に世界ではじめてノーマライゼーションと言う言葉が用いられて、それをきっかけとしてデンマークで「知的障害者福祉法」が制定されたのがノーマライゼーションの始まりです。現在では世界的な社会福祉の基本原理としてひろがっています。
それを世界に広めるきっかけを作ったのがスウエーデンのベエクトル・ニイジエで彼がノーマライゼーションの基本理念を明らかにして。英文化したことで世界に広がりをみせ、更に1981年に国連で制定された「国際障害者年」にノーマライゼーションの理念が取り上げられた結果世界へ広がる事になりました。

ノーマライゼーションの日本での展開

日本でノーマライゼーションが理解され始められたのが1970年代で「国際障害者年」の制定がきっかけとなり、その後日本も社会福祉法案の制定の時にノーマライゼーションの理念が取り入れられた「ノーマライゼーション7ヶ年戦略」が制定されて、その中の1つとして現在も継続されている「バリアフリーの推進」が織り込まれました。このバリアフリー法案には障害者が社会生活や自分の生活環境の中で妨げる隔壁をなくす事の法案として制定されたものです。バリアフリー推進は障害者が当たり前の生活を送るために重要な事であり、2006年に制定された「新バリアフリー新法」は現在も継続的に実行されています。

ノーマライゼーションの役割

ノーマライゼーションの役割で重要な事は次のような誤解による理解をしないことにあります。
1. 障害者の行動をむりやりに健常者に合わせるものではない(障害者が生活しやすいような環境の整備を支援していく事が役割)
2. 障害の度合いが軽度者のみ支援する(ノーマライゼーションは重度障害のかたにも適用されます重度障害者だから多くの支援がs必要になってきます、それを実行させるのも大きな役割です)
3. ノーマライゼーションは完璧を目指さない(誰もが完璧な自立を望まれますがノーマライゼーションは一人一人が違った障害があるのでその人に適した支援を行う役割りを担っています。

 

ノーマライゼーションの基本

ノーマライゼーションの基本理念ができた当時と現在では社会福祉の考え方、状態などが変化してきておりノーマライゼーションの基本原理が、現在の社会福祉に適用できるものかとい疑問がありましたが、殆どが適用可能だとわかりました.その基本理念を紹介致します。

1. ノーマルな一日のリズムを送る

1つ目の基本原理は、障害のある人でも、ない人と同じような一日の生活のリズムが送れるような環境をつくりだすべきという考えです。これは、例えば障害のある人も毎朝ベットから出て着替え、朝食を食べるのが好ましいということです。
障害があるという理由で自分の意志に逆らって、不必要に家族よりはやく就寝したり、外出したりしないという社会ではなく、誰もが各々のリズムで生活できる社会を目指すのがノーマライゼーションの考え方です。

2. ノーマルな一週間のリズムを送る

多くの人は、平日は自宅や職場、学校など複数の場所で活動しています。週末は、さらに他の場所で余暇活動をすることも珍しくありません。施設で生活している人は、平日週末を問わず施設が活動場所の中心になっています。
2つ目の基本原理は、障害があり施設に入所している人でも、地域社会におけるいくつかの異なるグループに所属し、日々の生活に刺激があることが自然という考え方です。

3. ノーマルな一年のリズムを送る

ノーマルな一年には、季節の変化や、こどもの日やひなまつりなどの伝統行事、誕生日などさまざまなイベントがあります。
3つ目の原理で大切なことは、障害があるかどうかでこれらのイベントに参加できるかどうかを、決めてはいけないということです。これは、障害のある人が地域社会に関わっていく面でも大切な考え方です。

4. 個人のライフサイクルを通してのノーマルな発達的経験をする機会を持つ

誰しも、生まれてから幼児期、学童期、成人期、高齢期のライフサイクルを順に経験していきますが、障害のある人のライフサイクルは多くの人のライフサイクルとは異なっている場合があります。
例えば、家族と一緒にいられる時間が極端に短い幼児期を過ごす子どももいます。
そうではなくて、誰もが同じようなライフサイクルを経験できるようにしようというのが4つ目の原理。

5. 障害者の選択や願い、要望ができる限り考慮され尊重される

5つ目の原理は、本人自身の選択や希望はできる限り、尊重されるべきという考え方です。
そのためには、考えていることや意見をうまく言葉で伝えることが困難な人に対しても、注意深く耳を傾け、その人の意志や要望を聞く必要があります。

6. 男女が共に住む世界での生活を送る

社会では、男性と女性が協力して生活しています。しかし、それらしい理由がないにも関わらず、男女が離れて生活している施設も少なくありません。6つ目の基本原理は、男女を不必要に分離するのではなく、協力しあえる環境を作るべきという考えです。

7. ノーマルな経済水準を得る

7つ目の基本原理は、障害のある人も、社会に参加して、基本的な経済活動を行えるようにするべきという考え方です。そのためには、児童手当や早期年金、住宅手当、年金、最低賃金などの経済支援が必要になることもあります。

8. 設備が、障害のない人を対象とする施設と同じレベルのものである

障害者を対象とする施設と一般市民を対象とする施設の設備のレベルが異なっていることがあります。
例えば、一人あたりの居住空間を考えてみても、一般的な家のほうが、入居施設よりもプライベートな空間は広い傾向があります。

このように、理由もなく障害の有無によって施設の環境にギャップがあるのは好ましくありません。障害者向けの施設をより一般的な施設に近づけていくべきであるというのが8つ目の基本原理です。
ノーマライゼーションの基本原理は、それぞれ違うようにに感じられますが、どれも障害のある方とない方のギャップ埋めて両方が同じような生活を過ごせるように考えられた理念です。

 

ノーマライゼーションの使い方

現在ノーマライゼーションの考え方、理念は日本国内でも定着してきています。新バリアフリー法が制定されて以降加速化を伴い、バリアフリーで障害者が通常の生活を行える環境整備が整い始めてきて、一流企業と呼ばれるには、この理念を理解して実行する事その証しとも言える社会環境になってきました。

企業のノーマライゼーションを使い方

現在生活を行っていく中でノーマライゼーションという言葉があまり表面化することはあまりありませんが、
その基本理念でつくられたバリアフリー等の言葉は気づかないくらいに社会に根強く浸透しています。また企業も障害者福祉への考え方として、バリアフリー化を始め軽度障害者の雇用等取り組んで、日本は社会福祉では世界の主要国のなかで遅れていると言われていますが、日本ならでの取り組みで世界を圧倒しているようなものもあります、例えば電車、特にバス等の車内案内放送等のサービス、最近増えてきた駅のホームの落下防止ドア、それの音声注意等日本の技術を生かしたノーマライゼーションの理念の伴う企業による環境整備は行われてきています。

企業での使い方はどのように?

[例:銀行]

*視聴覚障害者対応ATMの設置
通常のATMにハンドセット(プッシュボタン付きの受話器)を備えた視覚障がい者対応ATMを順次設置しています。このATMでは、ハンドセットを利用することで音声案内とプッシュボタンで取引きを行う事が出来るようになります。

*点字による預金通知サービス
視覚障がい者向けに、取引内容を点字で通知するサービスを提供しています。
その他にも様々取り組みが実施されています。
*視覚障害者のための使い方
音声ガイド付きの電化製品、携帯、ATM、などの普及活動、道路上や建物内の点字などもこれにあたると思います。
*身体障害者や高齢者のための使い方
駅やビルなどの建物エレベーターの増設、施設内の多目的トイレや多機能トイレ・介護タクシー

*電動ベッド、点字用タイプライター、点字ディスプレー、点字図書、録音図書、テレビ字幕放送チューナーなどの 福祉用具の普及活動。

*医療分野、教育、福祉分野に配属される言語聴覚士

*学校、病院、企業、官公庁 裁判所に配属される手話通訳士、
など様々な施策や制度、取り組みがあります

 

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ノーマライゼーションの事例

ノーマライゼーションは身近な所で、すでに製品やシステムとして取り入れられています、その一つが「ユニバーサルデザイン」と呼ばれ、これの基礎的な考え方は障害の有無や年齢、性別、人種等に関わらず、多くの人が利用しやすい製品、サービス、環境をデザインする考え方です。その代表的なものが障害者マークです。
ユニバーサルザザインは国、文化、老若男女の違いや障がいの有無に関係なく誰もが利用しやすいようにデザインされたものを指します。車椅子の人が使える公共のトイレで考えると、そのトイレがあることを示す標識が、文字でなくイラストを用いて表示され、さらに音声でも説明されていれば、その国の人も外国人も、視覚障がいがある人もない人も「車椅子で使えるトイレがある」とわかります。このような工夫をユニバーサルデザインといいます。

その他ににも生活の中で既に浸透しているもので”自動ドア”もその一種です。自動ドアは特別な操作の必要性もなく、子供からお年寄り、健常者や車椅子を利用している障害者が平等に利用できるものです。前の項で紹介しました使い方の中の製品いついては大半がユニバーサルデザインに基づき行われています

ノーマライゼーションの企業の取り組み事例

東京デイズニーランド

デイズニーランドは大人も子供も障害者も訪れてみたい共通な場所です、しかし障害者にとっては来場者の多さや乗り物、付帯設備の心配がありましたが、デイズニーランドの運営会社の積極的なノーマライゼーションの取り組みによって次のようなノーマライゼーションの実例ができました。
運営会社では、ノーマライゼーションの考えのもと、テーマパークを訪れるすべてのゲストに楽しんでいただける環境づくりを目指しています。テーマパークを訪れるゲストの中には、障がいのある方、怪我などによって一時的に体の機能が低下している方、高齢の方や妊娠中の方も訪れる為に。施援ツールの整備や、キャストによるサポートを通じ、快適で楽しい時間を過ごしてもらう方針を作りました。

*バリアフリーに配慮した施設やツールの整備
東京ディズニーランドは開園当初から、バリアフリーの取り組みを行っています。ゲストの声に耳を傾けるとともに、外部の障がい者団体などの意見を参考にしながら、施設や支援ツールの整備に取り組んでいます。

*車椅子のまま利用できるアトラクション
一部のアトラクションでは、ご家族やお友達と一緒にアトラクションを体験いただけるよう、車イスのまま乗り降り可能な形状の乗り物を導入しています。
また、通常の乗降場とは別に、安全に乗り降りいただける専用の乗降場を設けています。

*車椅子のまま利用できるプラットホーム
一部プラットホームの床のかさ上げや客車の改造を行い、車イスのまま乗り降りいただけるよう改善しました。
*障害者にも買い物しやすい環境整備
車イスの障害者や子供に自分で好きなものを購入できるよう、環境の整備に取り組んでいます。これまでに、レジカウンターの高さを是正したり(900mm)、手すりの幅を拡幅(1,200mm)したりといった、店舗の改修工事に取り組みました。

*その他のツール
・視覚に障がいのある方にアトラクションやキャラクターの形状を伝えるスケールモデルを提供。
・東京ディズニーシーで現在位置やレストルームの場所などを案内する音声ガイドシステムを貸出。
・ バリアフリー施設とサービスの情報をお伝えするインフォメーションブック

このように企業も積極的にノーマライゼーションの基本理念を取り入、障害者が健常者と平等な生活や楽しみ方をできるような環境整備を行っています。これからは社会福祉に大きく貢献できるような企業が一流企業と言えるのではないでしょうか。

 

ノーマライゼーションの注意点

ノーマライゼーションで最も注意すべき点ノーマライゼーションは障害を持ってない人が、障害者を特別視するものではありません。あくまでも基本は障害者が一般の生活の中で平等に安心して過ごせる様な環境の整備をすることで障害者だから特別扱いすることは障害者にとってもデメリットになります。

ノーマライゼーションの誤解による認識

ノーマライゼーションを行う上で、よく基本的な考え方に誤解を抱いたまま取り組んでしまう事もあります。それは大きな注意点として、見逃せない事もあります。

▪ノーマライゼーションは、障害者が生活を行う上で障害のない健常者と平等な生活ができるようにノーマラ環境の整備を進める事が基本で、決して障害者を強制的に健常者の行動に合わせるものではない事を注意点として、理解してください。

▪ノーマライゼーションは決して障害者が支援を受けずに、生活できるようにすることではありません。本来の目的は障害者が不自由なく生活できる助けになる支援・サービスすすめていく考えが基本です。

▪ ノーマライゼーションは障害者が完璧に自立した生活をおくれる事は考えていません。障害者は一人一人が環境も体の状態も違う為に、完璧な自立より、自分自身に合った生活環境が提供され平等に過ごせることが最低限の考え方ですので誤解に注意してください。

 

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まとめ

今回取り上げましたノーマライゼーションという事について理解して頂きましたか、障害者や高齢者がノーマライゼーションで健常者と平等な事ができるようにするには、一企業だけで実現できるものではなく、社会全体の理解を必要とします。

ノーマライゼーションはこれから更に必要性がましてきます。

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