認知症で病院にかかるにはどの科?注意点は?

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今や誰もが耳にする機会がある認知症。
高齢者の方にとって関わり深いものですが、実際に認知症にかかったらどのように対処すべきなのでしょうか?よく、認知症に効く薬はないと言われていますが、今は病院でも治療が可能な場合もあると言われています。
今回は、もし認知症になった場合、どのような医療機関を選択すべきなのか、認知症と病院の関係についてご紹介したいと思います。

 

認知症と病院

認知症とは、もともと痴呆と呼ばれていた障害です。
医学的に見ると二種類に分類することができます。一つ目がアルツハイマー型認知症、二つ目が脳血管性認知症です。症状としては、記憶力の低下や判断力の低下、また見当識障害などが見られます。直前の記憶や最近の記憶を維持することが難しくなってしまうと言われていますが、反対に長期的な記憶は保たれていることが多いと言われています。つまり、例えるなら先ほど食べたご飯の内容は思い出すことができないけれど、自分の子供の頃などの昔の記憶は思い出すことができるのです。

もし、家族の方にこのような症状が見られた場合。素人判断で様子を見るのではなく、一度医療機関で診断してもらうと良いでしょう。
認知症なのかどうかの診断をしてくれます。また、状態によっては薬を処方してもらえる場合があります。認知症は完治は難しいと言われていますが、進行を遅らせることは可能です。高齢者の方は、無自覚のことが多いと言われています。大丈夫だろうと異変をほっておくと、後で取り返しのつかないこともあるのです。
普段から、高齢者の方の状態や言動に気を配り。コミュニケーションをとることが大切になります。

 

 

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認知症を病院で掛かる

風邪や病気になった時に病院にかかるのは当然のことですが、認知症で病院へかかると言われるよ、ピンとこない方もいるようです。その理由の一つとして、自分や家族が認知症かどうかわからないからと言う方もいます。確かに、高齢のなると物忘れも多くなってくるので、ただの物忘れと認知症の線引きは難しいかもしれません。だからこそ、専門家に判断してもらうのです。今は病院で認知症のテストを受けることができます。では、この認知症のテストとはどのようなものなのでしょうか?

⑴ 長谷川式簡易知能評価スケール

医療機関では、日本で一番使用されていると言われている一般的なテストがこの長谷川式簡易知能評価スケールになります。1974年に作成されましたが、その後見直しがされ1991年に改訂されたものです。テストといっても1時間も2時間もかかる大掛かりなものではなく、高齢者の方に簡単な質問をしそれを答えてもらうというシンプルなものです。だいたい10分程で終了します。質問内容も決して難しいものではありません。今の歳はいくつなのか?今日の日付けや曜日は言えるか?ここがどこなのか説明できるかなど、簡単なものになります。これがいくつ答えられたかどうかで、認知症かそうではないかの判断を行います。

⑵ ミニメンタルステート検査

この検査は、海外で考案されたと言われている世界で知られている検査です。長谷川式検査と同様に、いくつかの質問に答えてもらう形になります。基本的な質問として、ここはどこなのか、今の月日や曜日などの質問があります。またその他、簡単な計算をしてもらうことや、文章や図形などを書いてもらうこともあります。

 

 

認知症はどの科に行けばいいのか?

では、自分や家族に認知症の疑いがある場合、病院のどの科に行けば良いのでしょうか?

⑴ もの忘れ外来

今は、認知症に特化したもの忘れ外来がある病院もあります。病院のホームページなどで確認できるかと思います。このもの忘れ外来では、最初に問診や診察を行い認知症かどうかの診断を行います。また、脳に萎縮などの変化が見られないかどうか、頭部CTやMRIをとる場合もあります。診察の他、相談だけでも可能です。自分自身や家族に認知症の疑いがあり不安、どうして良いのかわからない、どう付き合って良いのかわかないなど、何でも相談してください。病院によっては予約が必要な場合もあるので、行く前に確認をとりましょう。

⑵ 脳神経科

上記でもお話ししましたが、認知症の原因として脳に何らかの障害が及んだことによって認知症の症状が見られる場合もあります。その為、脳の状態を見てもらう為にも脳神経科を受診するのも一般的です。

⑶ 老年内科

病院によっては、高齢者の方の総合的な内科として老年内科がある場所もあります。
認知症の診断はもちろんですが、その他めまいや不眠、転倒などの相談や診断を行ってもらえます。しかし、こちらも場所によってはない病院もありますので、事前に電話やインターネットで確認をする必要があります。

 

 

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診察時に何を説明すれば良いか

では、実際に病院にかかった際、どのような説明を行えば良いのでしょうか?

⑴ どのような自覚症状があるのか

本人や家族に、どのような自覚症状があるのかを説明してください。例えば、昨日のことが思い出せなくなった、家族の名前が思い出せなくなったなどです。出来るだけ、具体的に説明をすることが大切です。また、そのような症状があることで日常生活に不便なことがある場合は、どのようなことで困っているのか、どのようなことが不便なのかも一緒に説明すると良いと思います。

⑵ いつ頃から症状が見られるのか

いつ頃からこのような症状があるのか、もしわかるようなら伝えてください。この為にも、もし異変を感じたら、どのような症状があるのか、いつから始まったのか記録しておくことが大切になります。

⑶ 持病や飲んでいる薬、かかりつけの病院など

もし受診している病院がかかりつけの病院ではないのならば、今までかかった病院名や病気、怪我などの話をあらかじめしておく必要があるでしょう。もし、今現在飲んでいる薬がある場合は、こちらも伝えておかなければいけません。お薬手帳を持っている方は、こちらを持参しておくと良いでしょう。

 

注意点

⑴ 高齢者の方の意思を無視しない

高齢者の方には、病院を受診することを嫌がる方もいると思います。しかし、それを無理やり連れて行くようなことはしてはいけません。ネットなどの記事の中には、これ以上悪くならないようにする為に、無理やりにでも連れていくべきだと言う方もいます。その理屈もわかります。しかし、認知症の方は自分の意思までなくなった訳ではありません。嫌がるのを無理やり連れていくようなことをすれば、もう二度と信頼関係は結べないでしょう。高齢者の方とコミュニケーションをしっかり図り、きちんと納得してもらった時点で病院を受診してください。

⑵ 早めの受診をする

認知症は、早期発見で症状の進行を遅らせることができます。しかし、反対に進行が進んでしまうと、治療は困難になっていきます。高齢者の方本人では、なかなか気づきにくいのです。進行を止めることができるのは、周りの方々です。その為にも、些細な変化を見逃さないように、日頃からコミュニケーションをとっておくことが大切でしょう。

 

 

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まとめ

認知症は、付き合いが難しい障がいです。進行すればするほど、付き合い方が難しくなっていきます。高齢者の方、誰しもが起こりうる障がいです。もし不安や異変を感じたら、早めに専門医の判断を仰ぎましょう。

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