高齢者の定義ってどうなってるの?将来引き上がるの?

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今年の初めに高齢者の定義について話題になったのは皆様ご存知でしょうか?
話題になった理由として、2017年の1月に厚生労働省が高齢者の定義を75歳以上に引き上げるべきだと会見したからです。つまり、社会保障の年齢がこれから引き上げられる可能性があると言うことです。

今回は、この高齢者の定義について詳しく見ていきたいと思います。

 

高齢者の定義とは

では、高齢者の定義とはどのようなものなのでしょうか?
日本では一般的に60歳以上の方のことを高齢者と呼びます。 また、WHO(世界保健機関)では、65歳以上の方のことを高齢者と呼んでいます。さらに詳しく分類すると、74歳までの方のことを前期高齢者それ以上の方のことを後期高齢者と分類しています。

この二つで、受けられる社会保証も変わってきます。例えば医療費を見ても、前期高齢者は3割負担、または2割負担に対し、後期高齢者は1割負担になります。前期高齢者医療制度、後期高齢者医療制度と呼びます。つまり、年齢を重ねれば重ねる程、医療費は安くなっていく形になります。
日本の高齢化はどんどん進んできています。その背景として、平均寿命が延びたことと、女性の出産率の低下があげられています。昔の平均寿命は50歳前後だったのに対し、今は80歳前後まで上がってきています。理由は、昔に比べ医療が進歩してきたことと、生活環境に変化が見られたことでしょう。また、女性の非婚化や晩婚化が増え、出生率が下がったことも高齢化に大きく関係しています。

 

 

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高齢者の定義と介護保険

今現在の介護保険は、平成9年の1997年介護保険法として成立されたものです。
このサービスが受けられるのは、原則として65歳以上の高齢者の方となります。保険者は市町村となり、二つの種類に分けられることができます。まず、65歳以上の高齢者の方は第一号被保険者40歳以上65歳以上の方は第二号被保険者となります。
このサービスを受けるには、まず市町村に申請を行う必要があります。しかし、申請をしたからと言って。申請者全員が受給出来るわけではありません。市町村は、申請者がサービス提供者であるかどうか認定を行います。これを、要介護認定と呼びます。この要介護認定で、要支援状態から、要介護5までの判断が行われます。

この第一号被保険者は2001年の時点で2300万人、第二号被保険者は4300万人の数がいたと言われています。今現在はこれより数は増えています。つまり、これほどの数の方が介護保険サービスを受けているということになります。サービス内容としては、介護給付と言われる訪問介護や訪問入浴、福祉用具などの給付や、ケアプランの作成などが行われます。

 

高齢者の定義とポイント

上記のようにサービス利用の視点から高齢者という線引きはされているものの、どこからが高齢者なのかと感じる部分は、人それぞれだとされています。

一般的には高齢者と呼ばれている方でも、前と変わらず仕事をしている方もいます。子育てを行なっている方もいます。しかし、反対にまだ高齢者とは呼ばれない年齢であるのもかかわらず、自分は高齢者なのだと思う方もいます。その理由として、仕事を退職し家にいることが多くなった時。また、体の衰えを感じ初めた時や家族の力を借りなければ生活ができなくなってしまった時など理由は様々です。明確な定義というものは存在しない為、その方の状態や環境によって、高齢者と感じる年齢は上がったり下がったりしているのが特徴だと言えるでしょう。

一般的な意識調査では、だいたい70歳以上くらいから高齢者ということを意識し始めると言われています。

 

 

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高齢者の定義のこれから

日本老年学会と医学会は、この高齢者の定義を75歳以上に引き上げるべきだと発表しました。また、内閣府は65歳以上74歳の方を准高齢者、それ以上を高齢者、90歳以上を超高齢者とする定義も発表しています。また同時に、准高齢者の方は仕事やボランティア活動を促すともされています。では、なぜ今この高齢者の定義の年齢を引き上げることになったのでしょうか?

これは、年齢を引き上げることによって、今まで高齢者と位置づけられてきた方に社会参加を促すことができ、高齢化社会を明るく出来ると考えられているからです。
また、上記でも紹介したように、自分自身が高齢者だと感じる年齢も、だいたい70歳前後と答える方が多いという理由もあります。昔に比べ、身体的にも精神的にも元気な方が多く、全体的に若返っていると言われています。まだ正式には発表になっていませんが、このように高齢者の定義を引き上げたことにより、今後福祉サービスの受給可能年齢も引き上げられる可能性があります。

社会参加というと聞こえは良く、確かに高齢者の方に積極的に前へと出る機会を作ることは大切ですが、誰しもが健康な状態であるとは言い切れません。特に心配されているのが、年金受給可能の年齢も引き上げられるのではないか?と言うことです。国側は、慎重に考慮する必要があるでしょう。高齢化社会に伴い様々なことが変化して行きますが、私たちにとっても他人ごとではありません。

もちろん、昔に比べ健康な方が多いと言うのは良いことではありますが、70歳以上までサービスが受けられないと言うことになってしまっては、本末転倒だと思います。今後の展開に注目するべきでしょう。

 

高齢者の定義の注意点

では、この高齢者の定義について何か注意すべきことはあるのでしょうか?

⑴ 明確なものではないと言うこと

上記でもお話しさせていただきましたが、この高齢者の定義は明確に線引きがされているものではありません。決して「もうこの年齢だから」と決めつけることのないようにしてください。年齢を重ねている方にとって一番辛いのは、まだまだできることややれることがたくさんあるのにもかかわらず、もう高齢者だからと線を引かれてしまうことです。これは意欲や自主性を奪ってしまうことになります。この部分だけを見ると、高齢者の方の社会参加を促すことはとても良いことでしょう。ボランティア活動などに参加することによって、生活に張りを持たせてくれるからです。

しかし、無理は禁物です。まだまだ大丈夫と無理をしてしまうと、思わぬ病気や怪我を引き起こしてしまう場合があるからです。

⑵ 今後の展開

今後、もしかしたら国側の改正で福祉サービスの受給年齢が引き上げられる可能性があります。しかし、高齢化はどんどん進んで行きます。私たちも、こらからの将来の為に、国がどのような政策をとっていくのかを確認していく必要があるでしょう。その為にも、今現在の福祉サービスについても理解しておくことが大切なのではないでしょうか。自分たちが高齢者と呼ばれるようになった時に、困ることのないようにしておくべきだと思います。

 

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

今もたくさんの高齢者の方が、支援や介護、福祉サービスを利用されています。私たちもいずれは、高齢者と呼ばれる年齢になるでしょう。そうなった時、自分らしい生活を送ることのできるよう、今のうちから知識を得ておくことも大切です。今後、どのように変わっていくかはわかりませんが、今後に備え健康な生活を送るよう心がけて行きましょう。

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