スライディングシートってどんな風に使うの?価格は?

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皆様は、介護の時に使用するスライディングシートというものをご存知でしょうか?
このスライディングシートは、介護する側も介護される側も体の負担を減らしてくれるものになります。
今回はこの介護の時に使用するスライディングシートについてご紹介したいと思います。

 

スライディングシートとは

では、介護の時に使用するスライディングシートとは、どのようなものなのでしょうか?
これは主に移動介助の時に使用されるものです。普段、ベッドから車椅子へ移乗する時や、ストレッチャーに移乗する時、少なからず介助者の体に負担をかけてしまいます。また、介護される側も、余計な力が入ってしまうことや、不安要素が入ってしまって、介護者に体を預けられず移乗が上手く行かない場合もあるのです。それらの問題を解消してくれるのが、このスライディングシートになります。または、スライディングボードと呼ばれる板状のものも存在します。これらは、名前の通り、体を滑りやすくしてくれるものです。これを高齢者の体の下に敷くことで、移動の際に介護者は余計な力を入れる必要がなくなります。

つまり、体への負担が少なくなるのです。また、このスライディングボードは平成15年より、介護保険でのレンタルが可能になりました。勉強を積んでいる介護福祉士や看護師ならば、移乗介護のやり方やコツは学んでいるので、さほど困ることはありませんが、そうではない家族の方にとっては難しいものです。
そこで、このスライディングボードやスライディングシートを使用することによって初心者の方でもスムーズに介助を行う事が出来るようになるのです。

 

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スライディングシートの役割

このスライディングシートの役割としては、以下のものが挙げられます。

⑴ 高齢者の方の不安解消

人は、他人に体を預けるのはやはり不安なものです。それが例え、介護のプロである介護福祉士や看護師であっても、恐怖心や不安というものは必ず存在します。その為、高齢者方の体に不必要な力が入ってしまい、移乗がうまく行かないことは良くあります。しかし、このスライディングシートは、介護者が余計な力を入れずとも、楽に移乗を行ってくれるものです。
介護される高齢者の方のも、安心感を与えてくれるのです。

⑵介護者の体の負担の軽減

このスライディングシートを使用することで、介護者も余計な力を入れることがないので、体の負担が軽減します。介護者はよく腰痛を患うことが多いと言われています。その理由として、移乗介護の時に自分の体に力が入ってしまうのが理由の一つです。
それをスライディングシートを使うことで軽減してくれるのです。

⑶ どんな高齢者のも対応出来る

高齢者の方の中には、体の大きな方もいます。その方の移乗介護は、二人や三人がかりで行うこともあります。しかし、このスライディングシートを使用することで、少ない人数での移乗が可能になるのです。

 

 

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スライディングシートの使い方

では、実際に使用する時の手順をご紹介したいと思います。

⑴ベッドから車椅子移乗の場合

(スライディングボード)
この場合、まず高齢者の方にベッドの端に端座位になってもらいます。そこへ、斜めに車椅子をセットします。この時、必ずベッドと車椅子のストッパーがかかっていることを確認してください。もしかかっていないまま移乗介護を行った場合は、事故の原因となってしまいます。

ストッパーを確認したら、ベッドを車椅子よりやや高めに調節します。段差を作ることで、車椅子への移乗介護がしやすくなるからです。高さ調節を行った後は、ベッド側の車椅子のアームレフトを上げ、高齢者の方の臀部の下にスライディングボードを半分敷き込みます。
残りの半分は車椅子の椅子の部分にかぶせ、ゆっくりと移動させます。この時、余計な力は必要ありません。少し押してあげるくらいのイメージです。

移動後は、ゆっくりとスライディングボードを引き抜き、アームレフトを元の位置に戻します。これで完了になります。

⑵ベッドからストレッチャーの場合

(スライディングシート)
まず高齢者の方の体を、ベッドの端に寄せます。その後、高齢者の方に横を向いてもらい、体の半分にスライディングシートを敷き込みます。その状態でストレッチャーをベッドの横にセットし、残りの半分をストレッチャーに敷きます。この時も車椅子と同様、ベッドとストレッチャー両方に必ずストッパーがかけられていることを確認します。
そして、ベッドの高さをストレッチャーよりやや高めに設定します。後は、ベッド側から移動させる人と、ストレッチャー側から移動させる側二手に分かれます。ベッド側の人間は、高齢者の方の体をゆっくりストレッチャーに移動させます。余計な力は必要ありません。そしてストレッチャー側の介護者は、スライディングシートを持ち、道を作ってあげるイメージでストレッチャーへと移動させます。この時、無理に引っ張ってしまってはスライディングシートの意味がありません。シートに高齢者の方の体重を預けるようなイメージで移動させてください。
終わったら、高齢者の方の体の下のスライディングシートをゆっくり抜きます。

最後ストレッチャーの手すりを上げて、完了になります。

スライディングシートの価格

ここでは、スライディングシートの値段についてご紹介したいと思います。
まず、低価格なものとして2千円台から、高価なものになると4万円台のものなど様々です。だいたいの平均が1万円前後になります。低価格なものの特徴として、シートが小さめのことが多いです。小さめなものでも、移動は可能です。車椅子移動や、単位変換の時に利用が出来るかと思います。

対して高価格なものは、体のサイズ程の長いものが多いです。このサイズは体の大きな方に利用したり、ストレッチャー移動の時に使用出来るかと思います。介護保険を利用すればレンタルすることも可能になりますので、もし利用したい方は問い合わせが必要になります。

 

スライディングシートの注意点

では、このスライディングシートを使う際に、どのような注意点があるのでしょうか?

⑴ 移乗介護以外に使用しない

スライディングシートは、体の滑りを良くするためのものになります。移動介護以外に利用した場合、思わぬ事故を引き起こす場合もあるので注意が必要です。また、使用した後はきちんと保管しましょう。床やベッドにおきっぱなしにしてしまうと、滑って転倒してしまう恐れがあります。取り扱いには十分注意してください。

⑵ 無理に引っ張らない

初心者の方がやりがちなのは、スライディングシートを使用しているにもかかわらず無理に引っ張って移動させようとすることです。力任せにしてはシートを使う意味が全くなくなってしまいます。逆に、力を抜くようなイメージで使用してください。大変滑りやすくなっていますので、力任せにしてしまうと移動のスピードが極端に上がり事故が起こる場合もあるのです。ゆっくりと、落ち着いて使用しましょう。

 

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?
スライディングシートやスライディングボードは、きちんとした使い方をすれば随分介護者の負担を軽減することができます。しかし、反対に誤った使い方をしてしまうと思わぬ事故を引き起こす恐れがありますので、注意して使用してください。

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