高齢者の大敵の便秘を防ぐ!原因は?予防は?

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若いころは便秘ではなかったのに、年を取ってから便秘になったという人が沢山います。高齢になると、なぜ便秘の人が増えてくるのでしょうか。便秘になったら、どのような対策をとればいいのでしょうか。特に、高齢者がなる便秘にはどんな注意をしたらいいのでしょうか。
そんなん高齢者の便秘についてご紹介致します。

 

高齢者の便秘とは

胃で消化された食べ物は小腸で吸収され、その後、大腸から盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸へと蠕動運動によって進み、最後に残りかすが便となって肛門から出します。
一般に、便秘とは3日以上便が出ない時に言われますが、便があってもコロコロ便しかでないとか、便が出てもすっきりとしないなどの時も便秘という場合があります。便秘には器質性便秘機能性便秘があります。

器質性便秘

器質性便秘の場合は、胃や腸、肛門に疾患があり便秘をする場合です。吐き気や嘔吐、激しい腹痛などがあったり、便の中に粘液や血液が混じったりしている場合、医療機関を受診しましょう。その病気には、大腸がん、腸閉そく、腹膜炎、腸ねん転、潰瘍性大腸炎、子宮筋腫などになっている可能性があります。

機能性便秘

機能性便秘とは、生活習慣や食生活が原因で起こる便秘です。機能性便秘には弛緩性便秘、痙攣性病気、機能性便秘に分けられます。高齢者に多い便秘は弛緩性便秘で、腹筋の力が弱く、運動不足からなります。
弛緩性便秘は、すぐに出ないため水分が失われ、ウサギのうんちのようなコロコロした便になります。便を出す力が弱くなっているため、すっきりと便が出ないことが多いです。便が腸に貯まった状態だと悪玉菌が増え腸内にガスがたまりお腹が張ります。お腹が張っているのに排便がでないと、腸内の悪玉菌を増やし、肌荒れや口臭が便のにおいがするほどになってしまします。

 

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高齢者の便秘のリスク

便秘がひどくなる

高齢者が便秘になると、便意を催しても腹筋がなく便が出ません。すると、便秘が悪化し、ひどい人だと1週間以上でない場合もあります。その時は早めに受診して処置してもらう必要があります。また、便秘にならないために、便を柔らかくする薬や便秘薬を処方してもらったり、浣腸や摘便で便を出してもらったりする必要があります。

高血圧や脳血管障害、心筋梗塞などの疾患を起こす

高齢者が便秘のためトイレでいきむと、急に血圧が上昇して脳の血管が切れたり、心筋梗塞を起こしたりすることがあります。高血圧の人は特に要注意です。部屋が暖かいのにトイレが冷えている場合は、特に脳血管障害や心筋梗塞を起こす恐れがあるので要注意です。

腸内環境の悪化で生活習慣病

①腸内環境が悪くなり、有害物質を発生すると血液中に有害物質が回るため、新陳代謝が低下し、太りやすくなり、生活習慣病を発症させる。
②血液を毒素が回るため、肌荒れの原因になり、口臭や体臭が臭いにおいがする腸内環境が悪くなる
③腸内細菌のバランスが崩れ免疫力が低下し、風邪やインフルエンザ、大腸がんなどのリスクが出る

 

高齢者の便秘の原因と対策

高齢者が便秘になりやすい原因は次の点です。

腹筋の力が弱くなる

高齢になると筋力が低下し、腹筋の力もなくなります。すると、便を出す力がなくなり便秘になります。また、筋力が低下するため、内臓が下垂して食物がうまく吸収し、蠕動運動によって肛門へ押し出される力も低下します。そのことからも便秘になりやすくなります。

食事量が少なくなる

高齢者になると食事量が減り、便の量も減ります。また、水分の摂取量も減るので、便が固くなってしまい便秘の原因になります。特に、寝る前はトイレの回数を減らすため、水分を控える高齢者もいて便が固くなる、固くなると出なくて便秘になる、便秘になると食欲が減るという悪循環になります。

飲んでいる薬が原因の場合

いつも服用している薬の副作用として便秘になることがあります。便秘がひどい場合は医師に相談して薬を処方してもらうなどしてもらう方がいいでしょう。

認知機能が低下したため

認知機能が低下すると便意を感じなくなります。すると、排便をすることもなくなるので、知らないうちに便秘になっていることがあります。

高齢者の便秘対策

薬で便秘になった人は、医師にそのことを相談することが必要でしょう。また、便秘は運動や食事だけでは改善しにくい時もあるので、便を柔らかくする薬や下剤を処方してもらうことも考慮に入れる必要があります。

 

 

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高齢者の便秘の予防

高齢者の便秘は、生活習慣を見直し、予防することによってひどい便秘にならないように予防することができます。

トイレに行く習慣をつける

朝食後は腸の蠕動運動が活発になり、便意を感じやすくなります。その時にトイレに行く習慣をつけると、次第に決まった時間に便意を催すようになります。高齢になると、家族やヘルパーの手を借りることがあり、トイレに行くことを頼みにくい場合もあります。便意を我慢することがあるかもしれませんが、それだと便秘になりよくないです。便秘になると、かえって心配をかけることになります。

適度な運動をする

高齢になると家に閉じこもりがちになり運動不足になります。散歩や体操、デイサービスでのリハビリなどをすると気持ちも晴れます。高齢者のための運動サークルもあります。

食物繊維を多く摂る

食物繊維の物を食べやすいように細かく切るとか刻むなどの調理で工夫して食べられるようにするといいでしょう。宅配弁当をしているところもあるので、それを活用することも栄養バランスの良い食事をとることができます。腸内環境を調える乳酸菌の入ったヨーグルトや納豆、みそ製品、ぬか漬けなどを毎日の食事の1品にすると、腸内の善玉菌が増えます。

水分を充分に摂取する

水分を十分に摂取して、便が固くなって便秘にならないようにする必要があります。高齢者は水分をあまり飲まなくなるので、脱水にならないためにも水分摂取は必要です。テーブルや枕元に、ペットボトルや水筒に入れたお茶や水をいつも置いておくと、すぐに飲めるので便利です。

お腹のマッサージ

お腹を時計回りにマッサージすると、腸を刺激して排便を促します。また、直腸の方に向かってマッサージすると、肛門の方に排便を促すことができます。力むときに、下腹部を押してあげるとうまく排便ができます。蒸しタオルでお腹を温める方法も血行が改善されるため、便秘を改善する効果があります。

 

高齢者の便秘の注意点

便秘になった時に、下剤に依存すると、服薬なしに排便が出なくなってしまいます。下剤なしでは便が出なくなり、下剤がないと出ないという不安に駆られることもあります。効き目が強い下剤を長期間使用することによって、腸の働きが弱くなり、自力で便を出せなくなります。すると、下剤に頼らざるを得なくなります。軽い弛緩性便秘の場合は、食生活の改善や運動をすることで改善することがあります。
トイレで排便をするときは、あまりいきみすぎると、高血圧の人は脳血管障害や心筋梗塞を起こすことがあります。トイレの温度も他の部屋とあまり差がないように、寒い日はトイレ内に暖房を入れるなどの工夫をしましょう。

食物繊維は便秘にいいのですが、同時に水分を多くとらないと、かえって便を固くします。高齢者は蠕動運動が低下しているので、腸から肛門まで届くのに時間がかかり、水分を腸で吸収されて便が固くなります。十分な水分摂取が必要です。

 

 

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まとめ

高齢者の便秘は弛緩性便秘であることが多いです。それは腹筋力の低下や食事量が少ないこと、水分摂取が少ない、薬の副作用などが原因で便秘になります。

便秘を解消するためには、食物繊維を摂取する、水分を多くとる、適度な運動をする、トイレに行く習慣をつける、お腹のマッサージをするなどで予防することができます。
しかし、頑固な便秘の場合は、医療機関を受診しましょう。

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