認知症の資格の取って認知症のプロになる!どんな資格があるの?

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超高齢化社会である現代、福祉分野の仕事や資格は多く存在します。
専門学校に通って得る資格や自宅学習を経て試験を受けて得る資格など、資格取得の為に必要な勉強方法や経験などの要件も様々です。キャリアアップを目指して福祉の資格取得に励む人は効率的に社会的評価の高い資格取得を目指したいと考えることでしょう。

今回は、年々増加している認知症患者に関する認知症の資格について詳しく知り、自分が今どの資格を目指したら良いのかを考える参考にしましょう。

 

認知症の資格とは

「平成28年版高齢社会白書(概要版)」によると、高齢者の認知症患者数は今後増え続け、2025年には高齢者の5人に1人が認知症になるとされています。
現在、介護の現場は慢性的な人手不足にあり、残念なことに直近の介護福祉士国家試験の受験者数は過去最低でした。益々家族や介護者の負担が増えることが懸念されます。

認知症は加齢による物忘れとは異なり病的に物忘れが進行し、認知機能が低下します。「アルツハイマー型認知症」や「脳血管性認知症」、「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」などさまざまな種類がありますがいずれの場合も認知症の周辺症状と呼ばれる徘徊や妄想などの言動の出現によって日常生活を送ることに支障をきたしてきます。そのため、認知症患者の家族や介護者にかかる介護量は多くなってしまう傾向にあります。

そこで、認知症患者や家族の良き相談相手、支援者となり得るのが認知症の専門家です。認知症に関する専門の国家資格はありませんが、今ある民間資格の存在を知り、資格取得を目指して勉強することは今後役立つことでしょう。また、介護福祉の現場で働く上でも重宝されたり、今後活躍の場が広がっていく可能性もあるかもしれません。

 

 

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認知症の資格の種類

認知症ケアの専門家を目指す資格はいずれも民間の資格ですが主に3つあります。
「認知症ケア指導管理士」
「認知症ケア専門士」
「認知症ライフパートナー」

これらの資格について詳しくみていきましょう。

【認知症ケア指導管理士】

認知症ケア指導管理士は一般財団法人 職業技能振興会が認定しています。
認知症ケアの専門性向上を目的でつくられた資格制度です。医療従事者や介護の仕事に就いている人の他に、家族の介護をしている人などの取得者も多く、資格取得者は1万人を超えています。

■受験要件:なし
■受験費用:一般7,500円、学生(大学生・専門学校・高校生)4,000円
■出題科目:
認知症高齢者の現状、認知症の医学的理解、認知症の心理的理解
認知症ケアの理念と認知症ケア指導管理士の役割
認知症ケアの実践、日常生活支援、認知症への薬物療法
認知症への非薬物療法、家族への支援、認知症ケアにおける社会資源
■応用問題(時事問題など)
■試験時間:90分
■ 学習スタイル:独学
■教材:認知症ケア指導管理士(初級)試験公式テキスト 2,000円(税別)

【認知症ケア専門士】

認知症ケア専門士は、日本認知症ケア学会が認知症ケアに対する知識と技術、倫理観を備えた専門技術士を養成して、保健・福祉に貢献することを目的として設立されました。
資格は更新制で資格維持には、指定された講座への参加が必要です。5年間で30単位以上取得することが条件となります。

■受験資格:
認知症ケアに関する施設、団体、機関等において、2007年4月1日~2017年331日の間に3年以上の認知症ケアの実務経験を有する者
<確認事項>
①認知症ケアの実務経験を証明する施設、団体、機関等は、認知症専門である必要はありません。また、職種や職務内容についても、認知症ケアに携わっている限り制限はありません。
②介護福祉士や介護支援専門員等,資格の有無にかかわらず受験が可能です。
③介護福祉士や介護支援専門員等、有資格者であっても認知症ケア実務経験証明書の提出が必要となります。
④ボランティア活動、実習等は、認知症ケアの実務経験に含まれません。
⑤再受験者は過去の試験において発行された結果通知にて、合否および合格有効期限(各分野の合格の有効期限は5年間)を確認し、必要な分野の受験申請を行ってください。

■受験費用:3,000円×受験分野数
(4教科全て受験の場合は12,000円)
※併せて願書(受験の手引)が税込1,000円必要。
■出題科目:第13回認知症ケア専門士認定試験の場合
認知症ケアの基礎、 認知症ケアの実際Ⅰ:総論、認知症ケアの実際Ⅱ:各論
認知症ケアにおける社会資源
■受講期間:1次試験(約7時間)、2次試験(論述課題と面接)併せて2日間
■ 学習スタイル:独学
■ 教材:「認知症ケア標準テキスト」第1巻~4巻(合計税込8,800円)

【認知症ライフパートナー 3級】

認知症ライフパートナーは一般社団法人 日本認知症コミュニケーション協議会が、「認知症の人に対して価値観を尊重し、その人らしく暮らしていけるようにサポートする役割を果たす人」を生み出すためにつくった1級から3級まである検定試験です。

■受験資格:なし
■受験費用:5,500円
■受験時間:2時間
■学習スタイル:独学
■教材:「認知症ライフパートナー検定試験 3級公式テキスト」(税込3,024円)
■合否基準:7割以上で合格

 

 

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認知症の資格のメリット、デメリット

認知症の資格はその名称からは資格のもつ特色や違いが分かりにくいです。
先に紹介した3つの資格について、メリット、デメリットを押さえておきましょう。

【認知症の資格のメリット】

認知症の資格取得のメリットは共通して以下の様なメリットがあると言えます。
・認知症の専門知識が広がる。
・認知症の方とのコニュミケ―ションの方法の基本が理解できるので、より正しい接し方ができるようになる。
・家族や職場に新たな知識を広めることが出来る。

【認知症の資格のデメリット】

認知症の資格のデメリットについては資格ごとに整理していきましょう。

■認知症ケア指導管理士

・比較的資格の知名度が低い。
・2年ごとの更新がある。

■認知症ケア専門士

・テキストが多く、学習範囲・量が多い。
・一次試験から面接まで試験に役5カ月という長い期間を要する。
・諸経費が比較的高額。
・5年毎の更新であり、資格維持の為に単位取得が必要。

■認知症ライフパートナー

・資格の知名度が低い。
・検定は受かりやすいが、履歴書や職場では評価されにくい。

 

認知症の資格の注意点

認知症の資格取得では、勉強に費やす時間やかかる費用に見合った知識や評価が得られるかどうかに注意しましょう。
特に、働きながら勉強するということは予想以上に大変なことです。努力して資格を取得すれば知識も技術も得ることになり決して無駄なことではありません。

しかし、期待していた以上に職場で評価されなかったことで後悔してしまうようなことにならないようにしましょう。
資格取得後も取得までの費用が高額になってしまっただけではなく、資格維持のために更に継続的に費用がかかり勉強に追われてしまいストレスになってしまうということもあり得ますので、今自分に必要で取り組みが可能な資格が何かを見極めることが大切です。

 

 

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まとめ

認知症の資格を得るための勉強では、日ごろ見たり聞いたりしている認知症について医学的に、そして専門的な介護についてより知識を得る絶好の機会です。
民間の資格が主体になりますが、学ぶことに無駄はないでしょう。

就職や昇給を目的として取り組むのか、今ある知識を深めるのが主な目的であるのとではチャレンジする資格が異なってきますが、高齢化社会になるこれからの生活にとってきっと役立つことでしょう。

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